バッジ 373

劇場公開日:

解説

ニューヨークの刑事として19年間警察勤めをし、停職処分を受けたエディ・イーガンの実話の映画化。製作は監督のハワード・W・コッチとローレンス・アプルバーム、脚本は“ニューヨーク・ポスト”のリポーターだったピート・ハミル、撮影はアーサー・J・オーニッツ、音楽はJ・J・ジャクソン、編集はジョン・ウッドコックが各々担当。アドバイザーはエディ・イーガン。出演はロバート・デュヴァル、ヴァーナ・ブルーム、ヘンリー・ダロウ、エディ・イーガン、フィリップ・ルシアーノ、ルイス・コンセンティノ、ティナ・クリスティアニ、マリナ・デュレルなど。

1973年製作/アメリカ
原題または英題:Badge 373
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1974年5月25日

ストーリー

タフで有名なニューヨーク市警の刑事エディ・ライアン(ロバート・デュヴァル)が、あるダンス・ホールへの大がかりな手入れの指揮を取っていた。部下の警官たちは扮装して配置についており、合図で電灯が消されると同時にライアンはステージに飛び上がった。客たちはうろたえ、持っていた麻薬を投げ捨てた。麻薬の売人と思われていたスイート・ウィリアム(ヘンリー・ダロウ)も居合わせたが、彼は白で、警官たちが客の尋問をしている間に、スイートの手下のチコがいきなりドアから飛び出してきた。ライアンが後を追う。チコとライアンは屋上で格闘になったが、チコは足をすべらせて墜落、即死してしまった。当然、ライアンは法廷に立たされることになった。チコの死だけでなく、署内でも1匹狼的なところのある彼は、以前から越権行為に走ることが多かったためだ。結局、死因の究明が終わるまでは、ライアンは停職処分ということになった。やむなくバーテンとして働きだした彼のところへ、警察で相棒だったジジ(ルイス・コンセンティノ)が訪ねてきた。今ではライアンの代わりにディアズという刑事が新しい相棒になっていた。話しの最中、ジジは大事件の証拠を握ったといった意味のことを話したが、なぜかディアズの前ではそれ以上ふれようとはしなかった。翌朝、ライアンはスキャロン警部(エディ・イーガン)に電話でたたき起こされた。ジジが殺されたというのだ。お通夜の席で、未亡人になったマリー(ティナ・クリスティアニ)から、ジジにリタ(マリア・デュレル)という女があったと聞かされ、そのアパートを訪ねた。部屋は麻薬患者が必要とする小道具がおかれてあるだけで空っぽだった。その日から彼はリタの行方を追い、ロング・アイランドの安ホテルでやっとリタを捕らえたが、麻薬で意識が朦朧としており、スイート・ウィリアムスの名を口走るのみだった。アパートを出るとすぐ、何者かが彼を狙撃した。とっさに身をふせて部屋に戻ってみると、リタはすでに殺されていた。ライアンはリタの兄、ルーベン(フィリップ・ルシアーノ)の居所をつきとめた。彼は、プエルト・リコ人の革命家だった。ルーベンと別れると、数人の男が彼の後を追ってきた。身の危険を感じたライアンは、バスを失敬して逃げようとしたが逃げきれず、半殺しのめにあったあげく歩道にほうりだされた。病院にかつぎ込まれたライアンを恋人のモーリーン(ヴァーナ・ブルーム)が見舞った。得体の知れぬ敵から身を守るために、2人はニューヨーク北部の田舎に行き、ライアンの傷のいえるのを待つことにした。右手はつぶされ、ギブスをはめていたので、彼は左手での射撃を練習した。そして右手に劣らぬほどの腕前になったとき、相棒の殺害者と、銃の密輸の張本人に違いないスイートを見つけだすため行動を開始した。だが、彼の熱意にほだされ、その手助けをしたモーリーンも何者かに殺された。復讐の鬼となった彼は、最初からくさいとにらんでいたディアズのアパートへ乗り込み、スイートがその夜、プエルト・リコへ送る銃の船積みをすることになっているのを聞きだした。ライアンはまずスキャロンに知らせ、銃を積み込んでいたスイートの手下たちに襲いかかった。激しい撃ち合いが続くなかで、ライアンはついにスイートを追いつめ、射殺し、友人と恋人の怨みを晴らした。ライアンは、陽の出を見つめながら、ただ口をつぐんでいた。万感が胸にこもって、言葉にならないのだ。

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