ハーレム135丁目 ジェイムズ・ボールドウィン抄

劇場公開日:

解説

アメリカ文学史上最も重要な作家のひとりとして、また黒人公民権運動の活動家として知られ、87年に死去したジェイムズ・ボールドウィンの生涯と思想を描いたドキュメンタリー・フィルム。監督・製作・脚本はジャーナリスト出身のカーレン・トーセン、共同製作はウィリアム・マイルズ、エグゼクティヴ・プロデューサーはスーザン・レイシーとアルバート・メイスルズ、共同脚本はダグラス・K・デンプシー、撮影はドン・レンザーが担当。日本版字幕はJ・ラッセルと朴和美。ヨーロッパ15ヶ国107のフィルム・アーカイブから集めたボールドウィン生前のフィルムを中心に、親しかった友人、家族、編集者、恋人などへのインタヴューを交えながら、彼の生まれ育ったニューヨークのハーレムに始まり、パリ、イスタンブール、コネチカット、スイスと、彼の魂の旅を丹念に辿っていく。挿入される生前の姿は、大きな瞳と説得力のある言葉が印象に残る。

1989年製作/アメリカ
原題または英題:James Baldwin The Price of the Ticket
配給:パンドラ
劇場公開日:1992年9月19日

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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映画レビュー

5.0彼の高校時代に興味があった

2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

キング牧師の誕生日の週にこのドキュメンタリーをみる機会を掴んだ。
1941年ボールドウィンが17歳の時、卒業記念アルバムに自分の将来のことを書いた。それも、小説家/劇作家になりたいと。初めはまあまあだけど将来、トップの作家になるというようなことを書いた。このところが一番気に入った。何しろ読書家でハーレムの公立の図書館の本を全部読んだようだが、高校時代に何になりたいか決まっていて、人生をそれに向かって歩んだとは恐れ入った。このシーンが一番好きだ。

ドキュメンタリーを観て、本当にかれは偉大な小説家だし、教師だし、パブリックスピーカーだと思う。かれは質問に対しても、自分の答えを広がらせなく、質問の意味を理解して、的確に直球で答える人だと思う。

If Beale Street Could Talk (1974)この作品を読んでいないが、映画で見たことがある。
https://eiga.com/movie/90069/review/02084920/

映画と小説は比較できないけど、このドキュメンタリーとこの映画を結びつけて考えてみると、公民権運動後に書いたこの小説には何年たったら、映画では『黒人の権利と白人の権利が同じ』になるのか。これ以上もっと不公平なことを繰り返さなければならないのだろうか?社会正義の動きにたいして怒りを感じていると思う。

ここにいくつか彼のことで知らなかったことがあるが、自分の記録のために書き留めておきたい。

1962.年 『Another Country』 が一番売れた小説、これはトルコにいる時書いたものらしいが、全く知らなかった。

彼は、自分の経験や考えを大学で学生に共有していた。University of Massachusetts at Amherst と Hampshire College.で教鞭をとった。Hampshire Collegeのウェブにいくと彼のインタビューが見つかる。

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