「「死」への諦念を抱く、画家的・詩人的タイプの琴線に静かに触れる」ノスタルジア(1983) resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)
「死」への諦念を抱く、画家的・詩人的タイプの琴線に静かに触れる
祖国に母と妻、娘と息子を残し亡命した詩人。(設定では亡命ではないが、後のタルコフスキー像を投影し)
世界の滅亡を憂い妻子を7年家に閉じ込めた挙句、その妻子に愛想をつかされ捨てられたインテリ。
共に初老の哀しい男が「火」によりそれぞれ命の灯を焼き尽くすことになる芸術的悲哀劇。
これで五度目くらいの視聴となるが、「絵」の素晴らしさに毎度心打たれると共に、今回ようやく上に書いたストーリーが明確化し、ジワリ心に浸透。
自分が死ぬまで何度見ることになるのだろう? と苦笑う
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