ニコラ

劇場公開日:

解説

父親への妄想をめぐらせる12歳の内向的な少年の姿を描いた心理ドラマ。監督は「オディールの夏」のクロード・ミレール。ベストセラーとなったエマニュエル・カレールの『冬の少年』の映画化で、脚本もカレール自身が担当。製作総指揮の監督夫人アニー・ミレール、撮影のギヨーム・シフマンは「オディールの夏」に続く参加。音楽はジャズ・ミュージシャンのアンリ・テクシエ。出演は本作が映画デビューとなるクレモン・ヴァン・デン・ベルグほか。

1998年製作/96分/フランス
原題または英題:La Classe de neige
配給:シネマパリジャン
劇場公開日:2000年4月1日

ストーリー

内向的な12歳の少年ニコラ(クレモン・ヴァン・デン・ベルグ)は、自分を溺愛する厳格な父親(フランソワ・ロイ)への恐れから妄想の世界へ逃避する日々。冬期林間学校へ参加したニコラは、級友のオドカンに医療機器のセールスマンをする父から聞いた臓器売買の話を聞かせるが、かえって自分の悪夢をつのらせるばかりだった。そんな矢先、ある少年が行方不明になった。父親が少年を殺したのではないかと妄想を抱いたニコラは、またオドカンにそれを話すが、少年が性的いたずらをされた死体で発見されたことで事態は暗転。学校の宿舎を訪ねてきた警官にオドカンがそれを話してしまったのだ。翌日、ニコラはパトリック先生に家まで送られるが、その途中、TVで父が犯人として逮捕されたのを見てしまう。放心しながらも側にいた赤ん坊連れの美しい若い母親に目を奪われるニコラ。同じ頃、オドカンも先生に呼ばれて教員室でTVに見入っているのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 カンヌ国際映画祭(1998年)

受賞

コンペティション部門
審査員賞 クロード・ミレール

出品

コンペティション部門
出品作品 クロード・ミレール
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映画レビュー

4.0医療器具のセールスマン

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アヌマスの交通事故で60人中15人の児童が死亡、というニュースを見たりして不安な要素がいっぱいだった父親。だけど、子どもの腎臓を取ってしまう臓器密売人の話なんかするな!半年前だったけど(笑)医療器具のセールスマンの父という設定もいい。  父親が殺されるという妄想を繰り返し見てしまうニコラ。願いがかなうという腕輪の伏線といい、結局は父親が嫌いであることの表れだったのだろう。前半のどぎつい夢といい、猿の手首の妄想といい、ホラーっぽい内容とブラックすぎる内容だった。

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kossy