南部の唄

劇場公開日:

解説

「バンビ」のウォルト・ディズニーが1946年に製作した色彩作品で、ライヴ・アクションの劇と、漫画との総合映画。ジョエル・チャンドラア・ハリスの小説「リイマス爺物語」の主人公が活躍する物語で、映画の原作はダルトン・レイモンド。これを、劇部分はレイモンド他2名、漫画部分はビル・ピートほか2名が脚色、ハーヴ・フォスタア(劇)、ウィルフレッド・ジャクソン(漫画)が監督した。撮影は「嵐ケ丘」のグレッグ・トーランド、音楽はダニエル・アンフィシアトロフ(劇)、ポール・J・スミ(漫画)が担当する。リイマス爺にはヴォドヴィルのベテラン、ジェイムズ・バスケットが扮し、以下、「窓」のボビー・ドリスコル、ルアナ・パットン、ルース・ウォリック(コルシカの兄弟)、ハティ・マクダニエルらが共演。

1946年製作/94分/アメリカ
原題または英題:Song of the South
配給:大映洋画部
劇場公開日:1951年10月19日

ストーリー

アトランタから、祖母の農場に連れて来られた少年ジョニイ(ボビー・ドリスコル)は、再びアトランタに戻る父を追って家出する途中、老いた黒人、アンクル・レミュス(ジェイムズ・バスケット)と知り合った。彼のした兎と狐のたとえ話で、ジョニイは家に戻ったが、度々この老人の小屋へ遊びに行くうち、黒人少年トビイとともに老人のたとえ話を聞くのが少年には何よりの楽しみとなった。ジョニイはまた、トビイの引き合わせで隣家の貧しい少女ギニイ(ルアナ・パットン)とも仲良しになったが、子供らが仲違いしたりすると老人は必ず動物たちのたとえ話を持ち出しては彼らをさとすのであった。しかしジョニイの母親は、彼が黒人の小屋に入り浸るのをひどく嫌っていたので、ジョニイの誕生日のパーティーが行われている時突然報われない愛情のさびしさに耐えきれなくなった老人は、農場を去ろうとした。ジョニイは彼を追い、誤って牛に突かれ怪我をした。彼は生死の境を彷徨し、父母も手の下しようがなかったが、やがて老人が枕辺に戻って懐かしいたとえ話をはじめた時、その頬には血の気がのぼってきた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

4.0親と一緒に観た方がいい。

2023年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

これは1946年の映画で、南北戦争のすぐ後の話として観賞しないととんだことになる。 この当時に実写とアニメを加えてのディズニーの映画にして、心が温まる話に出来上がっている。 アンクル、ルミュスおじさんのおかげでジョージアの片田舎での生活に希望が持てたジョニー。お父さんは仕事で、アトランタに帰ってしまったけど、コットンのプランテーションの労働者の苦労話を歌にして、またそれがところどころに挿入される。私はこの映画を日本語『吹きかえ』で観ているが、リマスターでもされれば、音もはっきりするだろうし、お父さんの実家、プランテーションの映像もはっきりするだろう。 カラーアニメがシンプルで、このアニメのストーリーがジョニーのサバイバルスキルを向上させるのに一躍かっているが、ちょっと足りなく間抜け役の熊がかわいそうに。PCの運動の活発な現在だから、動物愛護運動家も加算して、一言も二言も言われるかもしれない。 "Zip-a-Dee-Doo-Dah"この曲はよく聞いたことがある。懐かしい。 体罰、女性蔑視の言葉、お母さん、サリーのアンクル、ルミュスおじさん(黒人)の扱い方や、ジョニーの友達である少年トビー(黒人)に対する態度(トビーをジョニーの誕生日に呼びたくないというサリー)など今の映画なら、取り除かないとPCムーブメントの標的になると思うが、この映画がリメイクされるなら、当たり障りのないものになるだろう。(私は吹き替え版で観賞したので、ちょっと日本語訳の問題にもなるから何とも言えない。)個人的な意見だが、もしリメイク版ができれば、時代背景があるから黒人への扱いは、この映画のままでいいと思う。ただ、観賞しながら、家族で話し合ったり、親が当時の不平等性を一緒にみている子供達に教えていくことが必要だともう。そうしないと、子供にとって、このイメージや発言は悪い意味で心に残ってしまう。 私はディズニー映画や南北戦争時代の映画をあまり鑑賞しないが、(英語で鑑賞したら)これはかなり刺激の強い映画である。アクセントがあると言った方がいいかもしれない。例えば、動物に例をとると、愛でる動物(犬)嫌われる動物(狐)、障害がありそうな動物(熊)、それに、要領のいい動物(兎)が存在感があって色濃く特徴を描いている。そして、囀る鳥たちは女の存在。こう言う動物を使って社会の存在を表していたのかもしれない?

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