「【ジャッキー・チェンが酔っ払いの師匠から”奥義 酔八仙”を体得していく過程をコミカルに描いた香港カンフー映画。彼の初期代表作。今作の30年後に公開された「カラテ・キッド」と見比べるのも面白い。】」ドランクモンキー 酔拳 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ジャッキー・チェンが酔っ払いの師匠から”奥義 酔八仙”を体得していく過程をコミカルに描いた香港カンフー映画。彼の初期代表作。今作の30年後に公開された「カラテ・キッド」と見比べるのも面白い。】
ー ジャッキー演じるフェイ・フォン(随分後に、実在の人物がモデルだったと知り、ビックリした・・)が、父のケイインから素行の悪さを直すために、預けられた師匠ソウ・ハッイー(ユエン・シャオティエン)の人物像が強烈である。
常に酒を欠かさないため、鼻は赤く、少しお茶目。
けれど、彼がフェイに与える修業はとても厳しい・・。ー
■フェイ・フォン(ジャッキー)が劇中に見せたトレーニングの数々
・両手首に棒を繋いで、型を練習するシーン。
ー これと、ほぼ同じトレーニングを「カラテ・キッド」でジェイデン・スミスの師匠ミスター・ハンを演じたジャッキー・チェンがジェイデンに課す・・。ー
・両足を宙に括られ、両手に持たされた茶碗で、水を汲み宙の甕に注ぐ、腹筋を鍛えるシーン。
・クルミを親指と人差し指で割る練習。
ー劇の最後の闘いで強烈な武器になる・・。ー
■フェイ・フォン(ジャッキー)が、上記基礎トレーニングをこなした後、師匠ソウ・ハッイーから”奥義 酔八仙”を叩き込まれるシーン。
・瓢箪から、次々に酒を呑みながら、酔八仙の技を習得していく様の面白さ。
・だが、最後の一人女性仙人の”何仙姑”の技を” 覚えられないよ・・”
と、バカにして、習得せず。
ラスト、父を暗殺しようとするイン・ティッサムとの闘いで 序盤は有利に戦うが、ティッサムから”酔八仙か・・”と見破られ、彼の”無影手”に翻弄されるも、師匠ソウ・ハッイーからのアドバイスを受け、7人の酔仙を組み合わせたフェイ・フォン独自の”何仙姑”の”甲高い女性の声を軽妙に発しながら、酒を呑みつつ”技を繰り出すシーンは、絶品である。
<若きジャッキー・チェンが、シリアスな復讐劇が多かった香港カンフー映画に新風を吹き込んだ、初期ジャッキー・チェンの代表作品。
笑いを絡ませながら、ジャッキー自ら演じる数々の技及び、師匠に鍛えられる今までにない発想の練習風景など、実に面白かった作品でもある。
小学生時代、TVで観て嵌ったなあ・・。
その20年後に息子とジャッキーが師匠を演じた「カラテ・キッド」を見た時は、とても感慨深かった・・。>