勝手にキング原作映画特集その12。
今回はパニックホラー『トラックス』を紹介!
舞台はエリア51近傍の田舎町。
突如意思を持ち、人間を次々と殺害し始めた車たち。
田舎町のダイナーに逃げ込んだ人々は必死で生き残り
を図る……という物語。いやはや、B級な話じゃのう。
スティーブン・キングの短編集
『深夜勤務』に収録された『トラック』の映画化だ。
キング自身が監督を手掛けた『地獄のデビルトラック』
のリメイクという位置付けらしいが、そちらは未見です。
それはそれは素晴らしい映画という評判を聞いているが(爆)、
残念ながら近所の店ではレンタルしてないんすよね。
本作も、近所のマニアックなCDショップで偶然
売られていたDVD(¥500)を見つけて購入&鑑賞。
掘出し物だぜィヤッホォイと喜びながら観てみたが……
¥500でも高過ぎたと思えるほど、音楽の安さ・
編集の粗さ・役者陣の“あと一歩”感がスゴい(爆)。
(ヒロイン役のブレンダ・バーキは美人だけど)
1997年公開作だが、むかし衛星放送でやってた
50,60年代の白黒B級ホラーの感じを思い出します。
出来の良いヤツじゃなくて、『大蜥蜴の怪』とか
あの辺の、ゆる〜い感じのヤツ。
車が意思を持った理由について
明確な説明が無い点は別に気にならないが、
(『ミスト』や大抵のゾンビ映画もそうだしね)
前述の点やラストも含めて色々と投げっ放しな展開が困りもの。
オモチャのトラックが襲い来るシーンなんて
ギャグすれすれ、というかギャグ。
襲われた郵便屋さんの笑撃的な最期に注目だ!
まぁそんな感じで、3分間隔でツッコミまくり
ながら鑑賞していた僕だったのだが、ダイナーの
人々が心情を吐露し、連帯感が高まってゆくに連れ、
いつの間にやらこのキャラ達にちょっとだけ感情移入
している自分に気付く。人物描写はペラペラなのに、
そこも含めてなんか愛着が湧いてくるという不思議。
それに、豆電球程度には光るアイデアもある。
クライマックスで真っ黒な○○○○が登場した瞬間や
防護服に関するアイデアには「おぉっ」と
ちょっとだけ身を乗り出してしまった。
(その後の展開がまた爆笑ものなんだけど)
なので、なんだかんだ言いながら
最後まで観てしまう、どうにも憎めない映画。
チープな映画が好きな方ならオススメ……かね……。
大抵の人は判定2.5でも高過ぎると感じるでしょう……。
<了> ※2013.09初投稿