ドッグ・イン・スペース
劇場公開日:1988年7月9日
解説
人気ロックバンドのボーカリストと恋人、彼らをとりまく仲間たちを描く。製作はグレニス・ロウ、エグゼキュティヴ・プロデューサーはロバート・レ・テットとデニス・ライト、監督・脚本はリチャード・ローエンスタイン、撮影はアンドリュー・デ・グルート、音楽はオリー・オルセン、編集はジル・ビルコックが担当。出演はマイケル・ハッチェンス、サスキア・ポストほか。
1986年製作/オーストラリア
原題または英題:Dogs in Space
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場公開日:1988年7月9日
ストーリー
1978年オーストラリア、メルボルン。サム(マイケル・ハッチェンス)と彼のロック・バンド「ドッグ・イン・スペース」のメンバー、サムの恋人アンナ(サスキア・ポスト)、大きな瞳の家出少女(ディアンナ・ボンド)、シャイな自家製キーボード・プレーヤーのティム(ニック・ニードルス)、建築工学の試験に追いまくられている多感な学生ルチオ(トニー・ヘロウ)……彼らは、ボロ家に一緒に住みつき、コミューンを勝手気ままに形成し、昼は眠り、夜はセックスとドラッグ、酒やパーティーに明け暮れる無軌道な日々を送っていた。サムはメルボルンからずっと離れた郊外の、カソリック系中流階級に育ち、毎日の生活に当てもなく、時たまライヴハウスで歌っている青年である。ハンサムで“小犬”みたいに頭をからっぽにして遊び回っているサムは、愚かさに似た愛らしい雰囲気を漂わせ、若い女の子たちを魅了している。近眼で髪がくしゃくしゃで……。そんな彼に強く魅かれているアンナも、いつも瞳を輝かせているブロンドの少女。サムとアンナは、向こうみずなくらい愛に素直になっていく。アンナは、サムの影響を受けてドラッグに手を出すようになる。もうろうとした意識の中で、アンナは、夢を見る。サムが白いリムジンで迎えにきて、素敵な所に連れていってくれる夢……それから、再び目がさめることなくアンナは死んでしまった。束の間の解放感と引きかえに微笑みを残して去っていった彼女に、サムが、涙した。一人ぼっちになった彼が、アンナの棺にひざまづいた時、自分の犯している現実に気づき、新しい世界に目を向けながら暗闇を抜け出そうと誓うのだった。新しいバンドで新しいスーツを着て歌うサムには、もう昔の面かげはなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・ローウェンスタイン
- 脚本
- リチャード・ローウェンスタイン
- 製作総指揮
- ロバート・レ・テット
- デニス・ライト
- 製作
- グレニス・ロウ
- 撮影
- アンドリュー・デ・グルート
- 美術
- ジョディ・ボーランド
- 音楽
- オリー・オルセン
- 編集
- ジル・ビルコック
- 字幕
- 石田泰子
-
Samマイケル・ハッチェンス
-
Annaサスキア・ポスト
-
Tinニック・ニードルス
-
Girlディアンナ・ボンド
-
Lucioトニー・ヘロウ
-
不明クリス・ヘイウッド