トゥルーマン・ショーのレビュー・感想・評価
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ガンプか トゥルーマンか
感動コメディではガンプ君と双璧です。 オスカー候補になってもおかしくない名作です。 発想が独特ですが何よりもキャリー先輩の変幻自在の熱演が出色です。 エンタメに対するシニカルな視点も効いています。 ラストの盛り上げ方が今一つでしたが最後の落とし方のセンスは抜群ですね。
一見、自由と思っているが
実は周りに誘導されたり、押し付けられたりしながら生きている君たちへ!みたいな感じで、トゥルーマンは見事に旅立っていくが、ボクたちはそんなに甘くないことを知っている。 まぁ設定は面白いけど、お父さん、親友との情の部分だとか、水恐怖症の解消の過程とか、描写が全然なくてあまり入り込めなかった。
この設定はすごい!不思議な感覚にさせる映画!
間違いなく、主演のジムキャリーの代表作であると同時に、監督のピーターウィアーの代表作の1つであると思う。 映画を見ていけば見ていくほど、映画の世界観にグイグイ引き込まれていく。 こんな不思議な感覚にさせていく映画はないと思う。 離島自体が全てセットで、周りのみんなもエキストラだったり、仕事でやっている俳優・女優さんだったり、、、通常では考えられないような全てがテレビ番組のセット、、この発想自体が本当に面白いし、映画の中にはジムキャリーの熱演もあって笑いの要素みたいなのもふんだんに入っている。 でも、見ていくと本当に不思議・・・ 自分自身がいるこの世界も、実は周りの人がみんな俳優で、通行人や町の人もエキストラだったりすんじゃないか・・・天気も偶然のように思える出来事も全て、セットされているとすると、、、なんかそんなことを思い始める映画だと思う。最後のシーンにあるような、現実に一歩を踏み出している自分っているのかなぁ、、、そんなことまで思い始めてしまう。 映画のテーマがメディア批判やマスコミ批判の論調もあると思うけど、そんな矮小化されたテーマだけでなく、もっと人間の生きていくとはどういうことなのかを、深く考えさせられるような映画だと思った。間違いなく、自分の中でも名作の1つだと思っている。
ラストシーンが大好きで何度も観たいと思う映画。 トゥルーマンの純朴...
ラストシーンが大好きで何度も観たいと思う映画。 トゥルーマンの純朴な行動ををほほえましく見守り、世界の真実を探ろうとする彼を本気で応援してしまった私は、 あたかも作中の番組視聴者の一人になったような気分でした。 一方、「トゥルーマン・ショー」のプロデューサークリストフは、彼の人生をずっと操作してきた人物であるにもかかわらず、実親のような無償の愛を彼に注ぐ姿には、どうしたってグッときてしまいます。トゥルーマンの単なる脱出劇にとどまらず、親離れ・子離れの切なさまで描き切った監督の手腕はお見事でした。
SNS社会の現代こそ観るべき作品
おすすめしていただいたので鑑賞。 ジムキャリーの表情の豊かさが際立つ作品。 どんどんと曇り空になっていく。人の人生をなんだと思っているんだ。 あのラストで良かったのか悪かったのか、トゥルーマンしか知らない。
大衆、親子、ビジネス…見事に近未来を予見した
1998年公開、アメリカ映画。 監督ピーター・ウィアー、脚本アンドリュー・ニコル。 主要キャストは、 世界が見守るトゥルーマン・バーバンク:ジム・キャリー 敏腕プロデューサーのクリストフ:エド・ハリス ニセの妻メリル・バーバンク:ローラ・リニー ニセの友人マーロン:ノア・エメリッヒ 思い出の人シルビア:ナターシャ・マケルホーン など。 シチュエーションコメディ、あるいはSFコメディとも言えるだろう。 本作が公開されて、四半世紀が経過するが、 見事に近未来を予見することに成功している。 − リアリティ番組の行きつくところ(功罪)、 − オーディエンスターゲティング広告、 − 推し活、 メディアがブラウン管なのかスマホなのか、 その違いくらいしかない。 「トゥルーマン・ショー症候群」という言葉まで生まれたのだから、エポックメイキングな作品とも言える。 わたし自身、本作公開から4年後にスタートした『American Idol』を夢中で見ることになり、いわゆるリアリティ番組、オーディション番組の隆盛を予見した本作には改めて脱帽したものだ。 エド・ハリス演じるクリストフが、 あたかも「全能の神」のように天候を操り、 ついには「天の声」と化し、 トゥルーマンに直接話しかける。 クリストフとトゥルーマンは血は繋がってないが、 あの手この手で人をコントロールしようとする様は、 一般の親子関係にも通じるものがある。 ◆1個の人間を操れると考える驕り ◆子供の自立を望みながらも怖れる矛盾 エド・ハリス(クリストフ)に感情移入した人も まあまあ居たのではないだろうか。 私はジャック・レモンも藤山寛美も大好きだが、 ジム・キャリーは彼らよりも「哀」の成分が少ないところが良い。 コメディに風刺はつきものだが、 ジム・キャリーのキャラクターによって、過度な毒や皮肉が緩和され「飲みやすいクスリ」のように優しく作用してくれるのだ。 本作の結末は皆さんご存知の通りだが、 私の連れ合いなどは、 トゥルーマンの後日談が気になって仕方ないらしく、 いまだに「続編まだかな」などと言っている。 これも一種の推し活のスタイルなんだろうか。 人間の業というか、ただのゴシップ好きというか、 トゥルーマン(とシルビア)に、どうなっていてほしいのか、私には分からないが。。。 そういう根強いファンを作った功績に、☆5.0
人生って・・・
もしこの映画の主人公のように生まれてこのかた創られた環境の中で世界中の人々から観られながら生きてきたことが今わかったなら・・・ 考えただけでも背筋がゾッとします。自分なら外の世界に一歩踏み出せるのか、それとも慣れた世界に踏みとどまるのか。もしくは自分は他人の人生を大衆にさらけ出してもてあそぶ製作者側の人間になりうるのか。はたまた所詮主人公の一挙手一投足に一喜一憂するテレビの前の大衆の一人にしかなり得ないのか・・・ SFというジャンルになるのかもしれないけれど宇宙を舞台とした壮大な映像とは真逆に、とある島の限られた空間での人生を虐げられたらどうなるかという閉鎖的かつ奇想天外な設定。この斬新な発想がより創造力を駆り立てる。公開後30年近くたった今改めて観ても新しい気づきがあり自分自身の人生についても色々考えさせられてしまいました。映画の底力ですね。
55点
映画評価:55点 1人の青年が、 変わらない世界を疑問にもち、 決められた人生と、与えられた幸せに 葛藤し、もがき苦しむ それは決して他人事ではない、 SF映画だから、ファンタジーたから、? 現実も似たようなものです。 今、この時を疑問にもって生きてますか? 本当に幸せですか? 毎日同じ事を繰り返してませんか? たまには、 いつもと違う事をしてみては いかがでしょうか? 何か変わるかもしれませんよ? 何か発見できるかもしれませんよ。 勝手に諦めたりせず、 このジムキャリーの様に 一歩踏み出してみませんか? 細かい部分の拙さや、内容の面白さはさておき 深く考えさせられる作品だという事は確かです。 まだ観たことない方は、是非見ておいて下さい 【2023.11.17観賞】
いい人のリアルTVショーはホッとする。
島ごと全部作って、そこで生活するトゥルーマンを5000以上のカメラが追いながら実況する、というのを俯瞰で見る。 途中でこのTVショーのことをチクる人いるのではないか、と思っていたが、それも上手く引き入れていきながらなんとかTVショーとして作り上げていく。 自分の愛する人を求めてフィジーに行こうとして、結局人工島の端で海が終わってしまったので自分が騙されていることに気が付くも、それをはねのけるくらいのメンタルで明るく挨拶するのはホッとすらさせてもらえた。
今日この後会えなかったときのために、こんにちは、こんばんは、それと、おやすみなさい‼️
"もし、自分の人生が演出されたものだったら?" そんな奇想天外な物語をピーター・ウィアー監督が叙情性とブラックユーモアで味付けした心温まる映画‼️なんか時々画面に円形の縁取りを入れたり、ブレを出したり、いかにも隠し撮りしてますよ、という感じの画面がホント素晴らしいです‼️この映画が公開された当時、メディア批判とか、監視社会を皮肉ってるとか言われてましたけれども、そんな視野が狭いものではないと思います‼️ラスト、すべての真実を知ったトゥルーマンは、現実の世界に飛び出す‼️この決断は素晴らしいと思いますが、その一方で、何も知らず、守られていたほうが幸せかもしれない‼️ 21世紀の現実はヒジョーに厳しい‼️なんか他人事じゃありませんよね‼️出演者では支配者というか、神様みたいな演技をするエドハリスが名演技‼️しかし、やはり自分の運命を自らの手で切り開こうとする主人公トゥルーマン役のジム・キャリー‼️コメディアンとして人気を博してきたスターがいざ真面目に演技すると、素晴らしい名演を披露する‼️この作品や「エターナル・サンシャイン」のジム・キャリーしかり‼️ 「ドリーム・ガールズ」のエディ・マーフィーしかり‼️
NHKの世界サブカルチャー史を見ていたら、喪失の90年代の回で紹介...
NHKの世界サブカルチャー史を見ていたら、喪失の90年代の回で紹介されていたので再鑑賞。 ITの普及により晒されることが安易になり、虚構をよりリアルすることが可能になり始めた90年代にある種アイロニーが込められたエンターテイメント作品。 24時間リアルタイムで放映される自分の生活は自分以外作られたもので、真実の中の虚構。 単純に面白いけど、時間が経って見直すとかなり重くのしかかってくるのがわかる。それでも白けさせないのはジム・キャリーのキャラだったんだろうなぁ。
西洋人はこう言った話好きだが、日本でも『テラスハウ○』があった
SFな映画と言える。 あり得ない話だと思うが、実現は可能だ。 言いたい事はなんとなく分かる。 プロパガンダみたいな物の怖さを表現しているのだと思う。 それは兎も角、 西洋人はこう言った話好きだが、日本でも『テラスハウ○』とか言った番組があったと記憶する。何が面白いのか分からない。何故なら、出演している演者の個人的見解や感情に、見る者が支配されてしまうからだ。平たく言えば、『演者と見る者が共に悲しみを共有する。』それが僕には馴染めない。 寧ろ逆に、演者が笑うっておかしな事やっているのに泣ける。ドラマってそんなものじゃないかなぁ。つまり、制作者や演出家や役者の枠を超えて、見る者の為に芸術はあると思う。現実と芸術の違いかなぁ。人の悲しんでいる姿を見て、一緒に悲しみたくない。一緒に悲しむのだったら、別の何かが、一つ以上自分の心に残ればと良いって思う。それを可能にするのが審美眼なのかもしれない。
想像以上に面白かった!!
後半からは、どうオチがつくのか!?に興味津々! 最後の壁にぶち当たるときの、映像の美しさに心奪われた!! 後半かなり劇的な展開になるのね! 頭の中にカメラは入れられないだろう?みたいなセリフが好きでした。 あと、最後のセリフもとても粋でした! 発想の面白さも、なんちゃって日本の面白さもあった!笑 急に早口でココアの宣伝し始めるのもおもろい。笑 気味の悪さとコメディが融合してて、なんとも言えない癖になる映画でした!
ジム・キャリーの代表作も今見ると色褪せて
初見です。 いろんな人がおすすめするので、見てみましたが、残念ながら私には響きませんでした。 誰もが一度は想像する、「世界は自分を中心に回っている」をストーリー化したものですが、最初の数分でその状況を分からせるシナリオはさすがのクオリティですね。 その構図に主人公が気づき、何とか脱出を図ろうとするところまでは、すでにあちこちで耳にする機会があったので、初めて見たにも関わらず、予想通りの展開でした。 あえて、このプロットで成功した作品として邦画の「サトラレ」を連想したことを申し添えておきます。 とにかく、トゥルーマンが勝ち取った「自由」はとてもささやかな、価値の薄いモノに思えて仕方ありません。 動物園で飼育されていたゴリラが野生に帰ろうとするようなものでしょうか。
2023年1月13日@Netflix (2022年年末に途中まで視...
2023年1月13日@Netflix (2022年年末に途中まで視聴、2023/01/13に途中からラストまで再生) 初めて見たけど名作だと知っていたので、序盤はあまりワクワクする展開ではなくて流し見してしまった トゥルーマンが世界の異変に気が付いてから一気に面白くなってくる もっとコメディなものを想像していたけど割とシリアスだと思った 中盤まで誰かこの番組を作っているのか、目的もよくわからずなのは面白い 最後までどうなるかわからなかったので集中して見ることができた ただラストは中途半端で、結果どうなったのかわからずのままだった トゥルーマンを応援したりエンタメとして消費するときうより、ただ可哀想という気持ちになってしまった 劇中作である『トゥルーマン・ショー』の監督は何がしたかったのか?神のような存在になりたかったのか、父親になりたかったのか ジムキャリー好きだなと思った
平凡な暮らし、、、それはテレビの放送でした。
一般的な暮らしをしていた主人公。 あることをきっかけに自分の周りがおかしいと気づき始め、自分が「トゥルーマン・ショー」として隠しカメラにより放映されていた。さあ、普通を取り戻せるのか 世の中には知らない方がいいことがあるとか、当たり前の日常は変わってしまうことがあるとかを考えさせてくれました。
番組の中の出来事
ジムキャリー扮するトゥルーマンバーバンクは、父親を船の事故で亡くした事から島を出た事が無かったから広い世界を見たがっていた。どうもフィージー諸島に興味があるようだった。 ちょっと不思議な展開だね。番組の中の出来事に過ぎなかったね。
もがいても逃れらないのなら、受け入れるしかない
安部公房の砂の女を想起した。 こちらは砂の穴にはまり込み、そこにいた女と生活することになるが、 逃げ出そうとしても決して逃げ出せず、村人たちに監視されながら生きていくという 不気味なストーリーだった。 本作は不気味さはあまり感じないが、大なり小なり人は何らかの制約の中で生きており、 無い物ねだりをしても仕方ないので、その制約の中で、精一杯生き切ることが 大切なのだと思う。無理矢理な解釈かもしれないが、自分はそう受け取った。
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