「聖俗・化学反応」天使にラブ・ソングを… odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
聖俗・化学反応
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日本でもお経や説法を歌にしたお坊さんがいたがポップスを讃美歌にアレンジする発想が斬新だ。悪ふざけにならないぎりぎりのさじ加減が心地よい。普段は混じりあわないものを無理やり混ぜての化学反応、スタッフも演者も面白がって創っているのが伺える。
主演のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)はサンコンさんにしか見えないし、如何にも三流っぽいステージに先が案じられたが聖歌隊のリーダーになるあたりから流れが一変、ぐいぐい惹きこまれた。リノのクラブと教会のギャップの凄さ、後半はカジノと最も不釣り合いな尼僧集団突入、司祭のリベラルさと修道院長の堅さも流れを阻害せず絶妙なバランス、インド映画に通じるノリの良さ、さすがに法王まで担ぎ出すのはやりすぎとは思うが勢いが別格だから仕方ない。
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