テレマークの要塞のレビュー・感想・評価
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テレマークの英雄たち
1942年、ドイツ占領下のノルウェー。
ナチス・ドイツの原爆製造を阻止した、ノルウェー人の勇気に捧げられた1965年の作品。
あらすじだけ聞くと、『特攻大作戦』のようなエンタメ戦争アクションを彷彿。
カーク・ダグラス、リチャード・ハリスら男臭く渋いキャスト、スリリングな展開、クライマックスはスペクタクルな見せ場などもしっかり設けられている。
が、思ってた以上にシリアスな作風。痛快な面白さには欠けた。
ダグラス演じるプレイボーイな博士と元妻の関係など少々蛇足。硬派な戦争アクション一本にした方が良かったのでは…?
邦題も疑問。
原題通り“テレマークの英雄たち”の方がしっくり来る。
開始直後壮大なるネタばらし。 ナチスドイツの原爆製造を阻止したノル...
開始直後壮大なるネタばらし。
ナチスドイツの原爆製造を阻止したノルウェー人の勇気に本作を捧げる。
もはやいかにして阻止したかを観るのみ(笑)
ドイツ軍のお馬鹿っぷりはギャグ寸前。どんな要所にも易々と侵入を許し、逃亡も自由自在。これホントの話?別れた元妻に夜這いをかけたりと小ネタもあり(笑)
ドイツの方が先に原爆作ってたら今の世界はどうなってたんですかね。
描くべき焦点が違うのでは
総合60点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
緊迫感が薄い。いとも簡単に船の乗っ取りが成功して、敵に見つかる心配もなく哨戒線を突破して英国に到着している。2日がかりで寒さ厳しい雪原も超えたのに疲れ知らず、まるで近所の買い物から帰ってきたかのように元気いっぱいに気のきいた話をする。本来なら緊張するであろうナチスの前で急に抱きあうという不自然な行動をとって疑われることもない。敵役の描き方も典型的な間抜けな悪人といったところで、簡単に作戦が実行できる。どうやったのか一切過程がなかったが、敵の基地の図面も簡単に手に入った。
後半は基地の潜入があって盛り返してきたものの、男前の有名俳優が女を口説きながら正義のために行動して格好いいだろうという演出が、軽薄でどうも好きになれない。作戦計画に対しての細かな描写は省かれていきなり潜入が決行されて脱出までしている。命懸けの作戦実行なはずなのに軽い。結局、ドイツの核開発を命懸けで阻止したという歴史の真実を描くのではなく、女にもてる恐れ知らずの英雄を演じるカーク・ダグラスを格好良く描きたいだけ。
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