デス・レース2000年
劇場公開日:2017年8月12日
解説
「B級映画の帝王」と呼ばれるロジャー・コーマンが1975年に製作し、後にリメイクなどもされたカルト的人気を誇るSFバイオレンスアクション。西暦2000年、独裁国家となったアメリカでは大陸横断レース「デス・レース」に国民が熱狂していた。そのレースは、走行中に人間を殺していくことでポイントが加算される文字通りの死のレースで、参加するレーサーたちは壮絶な死闘を繰り広げる。主人公の覆面レーサー、フランケンシュタインにデビッド・キャラダイン。「ロッキー」(76)以前のまだ無名だったシルベスター・スタローンも、レーサーの1人で出演している。日本では77年に劇場公開。2017年には、日本公開40周年を記念してリバイバル。
1975年製作/80分/アメリカ
原題:Death Race 2000
配給:ビーズインターナショナル
日本初公開:1977年6月
スタッフ・キャスト
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2017年8月26日
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鑑賞方法:映画館
ベトナム戦争の終結直前に公開された本作は、狂気と熱狂が相まった不思議なカルト現象をもたらした。そもそも舞台となる米大陸横断レースからして、スピードのみならず、「人をどれだけ轢き殺せるか」を競わせるという狂気じみた設定。しかも政府がこのレースを主催し、その一部始終が全米に生中継されるという有様だ。幸い本作は「ブラックコメディ」なので、バイオレンスもエロも余裕を持って受け止めることができる。が、時折、ジョークの中に本気で権力に殴り込みを仕掛けるような自由の渇望、反骨精神が見え隠れするから油断がならない。それにB級映画の帝王ことロジャー・コーマンが手がけていることもあり、低予算のもとでとんでもないものを作り上げて観客を驚かせようという意欲がみなぎっている。本作が人々の心を捉えて離さない理由はそこにあるのだろう。ちなみに監督のポール・バーテルは、本作の舞台となった「2000年」に亡くなったそうだ。
2022年5月23日
Androidアプリから投稿
悪趣味満載。キライじゃないです。さすがロジャー・コーマン。
愛すべきエログロアイロニックなカルト映画。
有名なカルトなので心してみたが、実際には平凡に車が走るだけの時間が長くやや退屈だった。
ひき殺した人間でスコアが増えるルールは大変愉快なのだが、目立ったネタは安楽死病院くらいか…。
2017年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館