偽れる装い

解説

「穴」「現金に手を出すな」など、ヌーベル・バーグの開祖とも言えるフランスの名匠ジャック・ベッケル監督の長編第3作。パリで評判の婦人服デザイナーでプレイボーイのフィリップは、友人ダニエルの婚約者ミシュリーヌに恋をする。ダニエルがリヨンへ行っている間に2人は結ばれるが、想いがすれ違い、ミシュリーヌは結局ダニエルの元に戻ってしまう。そして彼女は自分の花嫁衣裳のデザインをフィリップに依頼するのだが……。

1945年製作/112分/フランス
原題または英題:Falbalas

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映画レビュー

3.5クチュリエ と メゾン

2024年4月5日
Androidアプリから投稿

イマジネーションを湧かせるために ミューズが必要なデザイナーのフィリップは 洋服が完成すると彼女たちをポイ捨てする そして新しいミューズを物色 仕事仲間の結婚間近の彼女だって構わない この映画の衣装担当は初代ロシャス(ROCHAS) 香水と映画部門も有名だったらしい しかし、寝る間も惜しんで働いていた彼は 特別魅力的なミシュリーヌに出会って覚醒めたのだろうか? だが彼女から別れを告げられ茫然自失 ミシュリーヌを演じるミシュリーヌ・プレールが 何となくイメージするフランス美女みたいで、可愛かった フィリップの部屋のマネキンの表情が 微妙に変化しているような…… 女性は「馬子にも衣装」という言葉を実感していて 美の追求が 錯覚や偽りの世界を構築することでもあるのを 知っている フランスのクチュリエというものは 取り憑かれたように美を追求してしまう特質があり 君臨しているメゾンを捨て去ることはできないし 女はミューズの時しか愛せない という、あんまりだが そんな宿命と自負についての物語だろうか

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jarinkochie

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