超能力学園Z
劇場公開日:1983年10月29日
解説
科学実験中に超能力を身につけた少年が、その念力を使ってまき起こす珍騒動を描く学園コメディ。ジェフ・アップルがエンバシー・ピクチャーズのために製作。監督は「高校生活」(76)の脚本兼第二班監督で、ニューヨーク大映画科出身のロバート・ローゼンタール。脚本はローゼンソールとブルース・ルービンの共同で、ディズニー映画お得意の学園超能力ものをベースに、「春の珍事」「スター・トレック」「キャリー」「タクシー・ドライバー」「エクソシスト」「アニマル・ハウス」「マジック」などのパロディをおり込んである。撮影はダニエル・パール、音楽はチャールズ・フィックス、特殊効果は「スター・ウォーズ」のロバート・ブララック。出演はスコット・バイオ、ウィリー・エームス、フェリス・シャクター、ヒーザー・卜ーマス、ロバート・マンダンなど。日本版字幕は野中重雄。CFIカラー、ビスタサイズ。1982年作品。
1982年製作/98分/アメリカ
原題または英題:Zapped!
配給:松竹富士
劇場公開日:1983年10月29日
ストーリー
エマーソン高に通うバーニー(スコット・バイオ)は、頭はいいのだが、ちょっと内気で、クラス一の美人ジェーン(ヒーザー・卜ーマス)に対しても憧れているだけ。化学実験室でネズミにウィスキーを飲ませて、研究にいそしんでいるバーニーを、親友のペイトン(ウィリー・エイムス)が呼びに来た。近く行なわれる野球大会に向けての激励会が講堂で開かれ、ジョンソン校長(ロバート・マンダン)の挨拶の後、クラス会長のバーナデット(フェリス・シャクター)がみんなに激をとばす。実験室に野球部のコーチ、デクスターがやって来て、薬棚に隠してあるウィスキーを飲む。その時、誤って研究溶液に別の薬液がたれてしまった。そんなこととは知らぬバーニーが、ネズミに容液を飲ますとネズミは念動能力を身につけてしまう。それに驚いたバーニーは、あわてた拍子に椅子からころがりおち、溶液の気体を浴びてしまう。その夜、バーニーは母親にガミガミいわれて、ついエンタープライズ号の摸型を宙にうかしてしまう。自分の超能力に気付き半信半疑のバーニー。鏡に向かい、「誰?俺に話してるのか?」と「タクシー・ドライバー」のトラヴィスをきどって、鏡を割ってしまう。翌日、ジェーンに向かって念力波を発射すると、彼女のブラウスのボタンが弾けとんでしまう。そんなバーニーの能力を、バーナデットとペイトンが知り、ペイトンは自分の欲望のために使おうと考える。家では、口うるさい母親に宙に浮かした人形を迫まらせたら、驚いた彼女は2人の神父を呼ぶ。神父は彼から悪魔を取り除こうとする始末。野球大会の日が来た。バーニーの念力で敵のタイガースは守ってはミス、打っては空振り。最後はバーニーのホームランで大勝利した。バーニーとバーナデットの仲は急接近し、プロムに一緒に行く約束も取りつけた。2人が実験室でメイク・ラヴしたのは、それから間もないことだった。さてペイトンの方はジェーンに気があるのだが、彼女にはロバートというステディがいてうまくいかない。みんなで遊園地に行った時、バーニーの手助けでロバートから賭けで100ドルまきあげることに成功。女教師のバーンハートは、独身のジョンソン校長に思いを寄せていた。しかし、彼の方は関心なく、新聞にデートの相手求むという広告を出していた。反応があり、レストランで会うことに。そこで待っていたのはバーンハートだった。彼女はジョンソン校長に迫り、2人はテーブルの下でもぞもぞやり出す。ロバートは負けたくやしさに、ルーレットにぺイトンを誘う。バーニーは助力することにしたが、そのためバーナデットに念力を金儲けに使うなんてと嫌われてしまう。やがて、プロムの日が来た。講堂でみんなが踊ってるうちに、ロバートとペイトンがなぐりあう。ついにバー二ーの念力が発動し、ジェーンのドレスをはぎ取ったのを始め、生徒たちの服はとびちり、消火ホースがうごめく。大混乱のあと、バーニーはバーナデットの身体を抱くと、空をとぶ。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・ローゼンタール
- 脚本
- ブルース・ルービン
- ロバート・ローゼンタール
- 製作総指揮
- ハワード・R・シャスター
- フラン・シャスター
- 製作
- ジェフ・アップル
- 撮影
- ダニエル・パール
- 音楽
- チャールズ・フォックス
- 編集
- ロバート・A・フェレッティ
- メイク
- スー・ドルフ
- 特殊効果
- ロバート・ブララック
- Paraxis Film Works
- アニマルトレーナー
- フランク・イン
- 字幕
- 野中重雄
- 編集スーパーバイザー
- ボブ・ブリング