ダンディー少佐

劇場公開日:

解説

ハリー・ジュリアン・フィンクの原作を、彼と「昼下りの決闘」のサム・ペキンパー、オスカー・ソウルが共同で脚色、サム・ペキンパーが監督した西部劇。撮影は「野望の系列」のサム・リーヴィット、音楽はダニエル・アンフィシアトロフ、主題曲“ダンディー少佐のマーチ”をミッチ・ミラー合唱団が担当している。出演は「北京の55日」のチャールトン・ヘストン、「戦艦バウンティ」のリチャード・ハリスのほかにジム・ハットン、ジェームズ・コバーン、マイケル・アンダーソン・ジュニアなど。製作はジェリー・ブレスラー。

1964年製作/123分/アメリカ
原題または英題:Major Dundee
配給:コロムビア
劇場公開日:1965年4月17日

ストーリー

1864年、第五騎兵隊B中隊は伝令に出たライアンを残して、狂暴なアパッチの酋長チャリバの奇襲を受けて全滅した。本部ベンリン砦では、ダンディー少佐(チャールトン・ヘストン)が腹心の部下グレアム中尉と、チャリバ討伐の志願兵を募っていた。その中には南軍の捕虜や脱走兵もまじっていた。捕虜の中のタイリーン大尉(リチャード・ハリス)とダンディーは士官学校の同期生であり、親友だったが、その友情も今は憎しみに変わっていた。しかし大尉は、チャリバを討伐するまでという約束で隊に加わった。チャリバがメキシコの奥地に入ったという報告を受けたダンディーは出発した。しかし、戦闘で3分の1の隊員を失い、その上チャリバを逃してしまった。その当時メキシコでは、フランス軍とファレス派の自由メキシコ軍が戦っていた。ダンディはフランス軍を襲い、武器や馬を奪った。だがその日から騎兵隊は、フランス軍の大部隊の追撃を受けることになった。ダンディーは足を負傷し、酒びたりの毎日だったが、彼を救ったのはタイリーンだった。タイリーンは約束を果たしたら、この手でダンディーを殺すと言った。リオ・ブラボー近くの谷で、ついにチャリバを倒した。ダンディーとタイリーンが対決した時、フランス軍が追ってきた。ダンディーは、リオ・グランデへの退却を命じた。河をわたればテキサスだが、そこにも敵が待ちうけていた。ダンディーとタイリーンは再び手を結び、フランス軍と戦った。河は血に染まり、星条旗はフランス軍に奪われた。タイリーンは旗を奪い返した。しかし彼が高々と星条旗をかかげた時、敵弾が彼の胸を射た。そして背後に迫った敵の只中に単身躍りこみ、壮烈な戦死をとげた。生き残った11名の男たちは、星条旗と南軍の旗をかかげテキサスへと向かった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0ラストの騎馬乱戦

2024年8月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

見始めたので最後まで見た、という感想。
史実なのかどうなのか、とにかくストーリーが単調、かつ主人公側にあまり良いところがない、という見ていてつらいなという感じ。
ラストの乱戦はさすが見てよかったな。

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あした

2.5ていたらくな顛末

2023年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

チャールトンヘストン扮するエイモスチャールズダンディー少佐は、暴れ回っているアパッチ族チャリバを討伐しようと志願兵を募った。しかし泥棒やら受刑者らの寄せ集めだったようだね。さらには南北戦争の最中、北軍なのに南軍の砦近くのエリアで戦わねばならない。いろいろ神経使うチャリバ討伐隊だ。でも夜の戦いのシーンは極めて見にくいよね。これだけの行軍と戦いの責任をひとりで果たすのは大変だ。とはいえこんな時に女性を渡るようなていたらくな顛末はちょっと情けないね。

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重

4.0指揮官の苦悩

2023年8月18日
Androidアプリから投稿

戦闘シーンなどの盛り上がりは当然あるし、明確な目的もある。しかし、敵対するアパッチ族やフランス軍の描写はない。寄せ集めである自部隊と、その二人の指揮官の描写が中心となっている。

話が進むにつれ、これは西部劇を舞台とした、プロジェクトリーダーの苦悩を描いた物語なのだと気付く。身近にいそうな性格の部下たち、仕事の割り振りや信賞必罰の難しさ、共有できない苦悩が、こんな状況知っている!というリアリティを観る者ににもたらす。

ダンディー少佐が言う、闘うことを選択するのは楽だからだという言葉は胸に刺さる。

最後、目的を達成してテキサスに戻る隊列。そこにはタイリーン大尉を含めた多くの仲間の姿が消え去っている。これもまた既視感のある光景だ。

二人の指揮官、チャールトン・ヘストン、リチャード・ハリスがとても良い味わいを出している。

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komasa

2.5ペキンパーにしては

2021年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アパッチに全滅させられた騎兵隊のかたきを討つために、ダンディー少佐(チャールトン・ヘストン)は北軍兵士、南軍の捕虜、囚人からなる追撃部隊を編成する。
メキシコ領に逃げているので、駐留するフランス軍も要警戒だ。
南軍将校のリチャード・ハリスがいい味を出している。

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いやよセブン