タワーリング・インフェルノのレビュー・感想・評価
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どこを向いて仕事をしているか?
子供の頃よくテレビで放映されていた。親父が「たわ~りんぐぅインふぇるのっ」と題名を気に入ってよく連呼していた。その映画をまさか映画館で観れる日が来るなんて! ※「午前十時の映画祭」に感謝。
当時は子供だったということもあり、人がビルから落ちるシーンや火だるまになるシーンばかり印象に残って全く気付かなかったが、この映画、、「優れた群像劇」じゃん!
娘婿の憤りが今ならよくわかる。
設計書通りでない安価な材料に差し替えたのは自分の欲のためもあるけれど、恒常的に義父(=社長)からコストカットの圧力をかけられていた、という背景があったんだな。社長からしたら「こんなことをしろとは言ってない!」だろうけど。(なんだか、いま巷を賑わせている「BIG MOTORの不正」とオーバーラップする。。)どういうリスクがあるかという想像を働かせず「上から言われたから。」という理由だけでやってしまうところが、幼稚で、職務に対する使命感の欠如がみてとれる。義父への意趣返しの面もあったのかな。
隊長かっこいい。。男が惚れる男。
使命のために、己が為すべきことをやる。
あと密かに保安主任も!パーティ中をまったく躊躇せず警報作動!使命に忠実。猫も救出してるし!
気弱な詐欺師と白いドレスの女性。詐欺師とわかっていながら優しく対峙する女性。あんないい人が、、、(思わず目をつむった。)魂が抜けたようになった詐欺師の顔。結ばれて欲しかった。。
設計屋のダグ。設計書通りの材料でやらなかった娘婿を厳しく糾弾。そして必死に人命救助。でもね、、「施工段階のチェックを行わずバカンスに行く」「そもそも7階までしか完全消火できないのに超高層を設計」と実は罪深い。なんとかリカバリーすべく、必死に火災を止めに動いたり、人命救助に奔走する点は救われるが、あまりに犠牲は大きい。そういう悔恨のシーンがラストにもう少しあったらよかった。
「設計屋め」
「設計屋は高さを競い合う」
「今にこんなビルで1万人の死者が出るぞ」
「それまで俺は火と闘い、死体運びさ。安全なビルの建て方を聞かれるまで。」
お前はどこを向いて仕事をしているか?
利益出さないといけない民間であっても、大義を忘れてはならない。
そう戒めているように感じた。
※崩壊した階段からの脱出作戦、救命籠作戦、展望エレベーター吊り下げ作戦、セメントで固められた非常口破壊作戦、貯水槽爆破作戦、、、。
こんなに息つく暇なく展開するとは。50年前の映画なのに色褪せずにハラハラする。
本当に映画史に燦然とそびえる「金字塔」だ。
【”全世界の消防士に捧ぐ。”今作は、電気配線の手抜き工事による減災の人為的瑕疵と初動の遅れが惹き起こした”ガラスの塔”で起きた大惨事を、臨場感溢れる描写で描き出したパニック映画の逸品である。】
■138階建ての超高層ビル”グラス・タワー”の落成式当日、多数の招待客が最上階で式を楽しむ中、電気系統の手抜き工事が発覚する。
81階の貨物室で火災が発生し、設計士のダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)はオーナーのダンカン(ウィリアム・ホールデン)に落成式の即刻中止を進言するも、拒否されてしまう。
通報を受けた消火隊の隊長・オハラハン(スティーヴ・マックィーン)は、決死の救出作戦を展開する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・〇十年振りに再鑑賞したが、今観ると今から50年以上も前にこの映画を、良くぞ製作したモノだと驚嘆する。
それは、大掛かりなセットを始めとして、若輩者の私でもわかる大スターの出演人数の多さである。
・その中でも、一際存在感を放っているのは、矢張り消火隊の隊長・オハラハンを演じた碧眼の漢、スティーヴ・マックィーンである。
業火が最上階の招待客に迫る中、彼は隣のビルから一人乗りのゴンドラで客を救助する事を即座に決断し、実行したり、展望ゴンドラがビルの爆風を受けて宙づりになった際にも、率先してゴンドラに乗り込み、ヘリを誘導しロープを固定し地面に降ろす陣頭指揮を執っている。
正に有事の際の、的確なる判断に基づいた即断、即決の漢であり、率先垂範のリーダーである。男であれば、かくありたいモノである。
・対照的に描かれるのは、オーナーのダンカンの娘婿であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)である。
義理の父に頭が上がらない中、コスト抑制を指示された彼は、チーフ設計士のダグ・ロバーツが、アフリカに旅行に行っている間に、電気配線をダグが書いた設計図面とは違う細くて安い配線に替えたために漏電が発生し、超高層ビルは81階の貨物室から火が出てしまうのである。
更に、この男は一人乗りのゴンドラに、我先に乗り込んで同じく乗ろうとする人たちを蹴散らすのだが、ゴンドラそのものが落下するのである。正に天誅である。
<そして、ラストの最上階にある給水タンクを爆破し、一気に炎を消そうとするシーン。ここでも消火隊の隊長・オハラハンは、爆薬を抱えて戻れる見込みが無いのにダグ・ロバーツと協業して、爆破させる姿には、ハラハラドキドキである。
このシーンは、今でも良く覚えているほどインパクトがあった。
柱にロープで身体を括り付ける人たち。
だが、一部の人は物凄い水流に押し流されビルのガラスを突き破り落下していき、別の人達は天井から落ちて来たモノで圧死する。
そして、水流がガラスの塔の業火を消し去った時にオハラハンは、苦い顔で呟くのである。”今後、もっと多数の死者が出る・・。”と。
今作は、ご存じのように、以降の超高層ビルパニック映画に多大なる影響を与えた作品である。
尚、この作品はタワーマンションの建築基準法(特に、耐火壁。スプリンクラー。)改正に大きな影響を与えた作品である・・・、かどうかは私は、知らない・・。>
古くて長い作品だが面白かった リアリティが凄まじく映画ではなく実際...
古くて長い作品だが面白かった
リアリティが凄まじく映画ではなく実際の映像なのではないかと思うほど
合成は使っていれどCGは全く使っていなく、火や爆破はまじでやってる
多少しょっぱくても本物には敵わない
役者たちの演技、カメラワーク、演出、構図、構成、展開
どこをとっても追求されたかのような作品
冒頭2、30分は退屈だったがそこからは緊張と緩和の連続
役者たちは本当に熱そうで危なくて手に汗握ってしまう
ストーリー的にも実際ありそうな話でリアリティが増す
コスト削減で安全性を損なう 目の前の利益やメンツが大事で客を危険にさらす
技術者の提言も権力でねじ伏せる
働いたことがあれば似たような経験をしたことあるであろう
時代や国が違ってもそこは同じなのだと
消防隊長の冷静で素早く的確な判断
設計士の行動力
二人が登場するシーンはもちろん
なんとか助けようと動く人たちのかっこよさは輝いて見える
ただ、リアリティがすごすぎるが故に落下や焼死してしまうシーンはスプラッタ要素などはないが精神的にきてしまう
そういうところではオーバーな表現や演技をしないのもこの映画ならでは
出てくる機器等は時代を感じたがそれ以外全く時代を感じさせない素晴らしい作品だった
The Best of パニック映画、ということで。
1974(日本は1975)年公開のアメリカ映画。
ワーナーブラザースと20世紀フォックスが共同で製作・配給した、歴史に残る超高層ビル火災パニック映画。
アカデミー賞8部門でノミネートされ、撮影賞、編集賞、歌曲賞を受賞した。
監督:ジョン・ギラーミン
脚本:スターリング・シリファント
主な配役
【消防士マイケル・オハラハン】:スティーブ・マックイーン
【設計士ダグ・ロバーツ】:ポール・ニューマン
【ダグの恋人 スーザン・フランクリン】:フェイ・ダナウェイ
【ビルオーナー ジェームズ・ダンカン】:ウィリアム・ホールデン
【詐欺師ハーリー・クレイボーン】:フレッド・アステア
当時はパニック映画のブームだった。
本作の前には、
『日本沈没』、『ポセイドン・アドベンチャー』
後には、
『大地震』、『ジョーズ』
など名作が目白押しだ。
パニック映画は、
自然災害・人災・事故などの奇禍に見舞われた人間がどのように振る舞い、どのように立ち向かうかを描くものが多く、
そのような作品は、結局のところ「人間性」をテーマにすることになる。
本作はとにかく登場人物が多い。
『遠すぎた橋』レベルだ。
◆自分の非を認めない者、
◆他人を押しのけても自分が助かりたい者、
◆世間体がとにかく大事な者、
・・・
登場人物たちのキャラ設定が非常に巧みで、
善と悪の対比がうまく描かれている。
良い意味で、ポール・ニューマンとスティーブ・マックイーンという ”ビッグスター” 頼みの映画になっていないし、だめキャラの存在がふたりを輝かせてもいる。
公開時、劇場で見たのだが、
当時は入れ替え制ではないので、一度入場すると何回でも見ることができた。土曜日の夜だとオールナイトだ。
つまり、理解できるまで繰り返し見ることができたのだ。
これは大きい。
この作品を超えるパニック映画を作るのは並大抵なことではないし、
今後も時代を問わず、なにかを我々に問いかけ続けてくれるだろう。
文句なし☆5.0
死んだものを生き返らせることは出来ない
ドキドキハラハラ・・・CGではなく?炎に包まれる人々。究極な選択を迫られた時の人間の本性、愚かさ、勇気、愛・・・昔の映画は本気度が違いますね🥹
炎 < 水なのですね。
(ヒバニー < メッソンのような)←ポケモン
最後に主人公が設計屋に発した言葉がぐっと来ました🏢
素晴しい映画を観ました✨
生まれて初めて劇場で観た映画
忘れもしないマ王が5歳の時、父親に連れられて田舎の映画館に行った☺️
それまで映画というモノはテレビでしか見た事がなく、しかも当日のマ王は映画を観に行くとは知らなかった😊
で、映画館のスクリーンで観た迫力の映像と音響!
5歳のマ王は気分が悪くなり映画館を出た記憶があります🤢
要はマ王の映画との出会いは決して良いものではなく、辛く気持ちの悪くなる媒体でしかなかったのよね😅
父親がどうして幼い子供を映画館に連れて行ったのか、30年くらい経ってから何気に聞いたら「覚えとらん」との返事🌀
おそらく母親辺りに「たまには子供の面倒見なさい」みたいに責付かれての渋々だったに違いない(そういう昭和の父親だった)
亡くなった今では父親に真相を問いただす事も出来ないが、斯くしてマ王の映画人生のスタートはほろ苦かったのである💦
さて「タワーリング・インフェルノ」はジョン・ギラーミン監督の豪華絢爛映画だ✨
今では全く不可能なキャスティング(スティーブ・マックィーンとポール・ニューマンからして狂気の沙汰)と驚天動地な設定(高層ビルのオープニングセレモニーで杜撰な工事が原因の火災という盆と正月みたいな災害)で映画はほぼ最初からクライマックス状態😆
息する暇も与えない展開がところてんの様に止まらない😳
そりゃ子供は吐くよ🤮
ノーカット版を最後まで観たのは大人になってレンタルビデオ屋で借りてからなので鑑賞日と鑑賞方法が一致しませんが(そもそも鑑賞日に1990年以前が無い)それまでもテレビでもやってたりしてたので内容はバッチリ記憶済でした🥸
出演はフェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン、リチャード・チェンバレン、ロバート・ボーン、O・J・シンプソンと他の映画じゃ主役張るようなメンツをモブ扱いにしたり呆気なく死なせたりして監督の潔さ(笑)が全開なトコも良い🤣
まぁ今更内容について云々言うつもりも無いけど、当時の映画って華やかだったと感じるのよ🤔
今の映画ってパッと見で主役が解るし「あぁコイツ悪者だ」とか「確実に死ぬなコイツ」とかもバレバレじゃね?
もうマ王が死ぬまでハリウッドを含め派手な映画は観れないと思うと少し寂しいかなと🥲
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★
豪華絢爛お祭騒ぎ度★★★★★
過去のハリウッド映画代表度★★★★☆
全く笑えない しかし リーダーかくあるべし 責任者かくあるべしの名作 じゃあな設計屋❗️の最後のセリフが効く
ゴールデンウイークなので 珍しく配信視聴 今更 この作品レビューの人もいないだろけどフルで配信観たので
覚書的に記載
もう3回目くらいだな 当時は小学生を巻き込みブームを起こしたが
低俗なアメリカン・ヒロイズムという向きもあるだろうけど
何度見ても 感ずるところがあるね 名作 チト特殊効果の概念は薄いのでそこは大目に見た
ポール・ニューマンは本来責任取る立場に無い設計士 なのだが そこは確かにアメリカン・ヒロイズム
スティーブ・マックウィーン 消防のリーダー
が 仕事とは リーダーとは 問いかける
だが実は 大物 ウイリアム・ホールデンの行動と 今でいうソムリエ的な人物との会話がキモ
ソムリエバーテンは 職業的な責任から 最後屋上タンク爆破放水の前に
【29年の超プレミアムワイン🍷】を自分の体と同じように 柱に縛ろうとする
しかし ウイリアム氏演じる社長が 『バカな❗️(そんなものホットけ)』と 怒る💢
この社長 逃げ出そうとした義理のバカ息子(仕様変更責任者)を殴り
『俺とコイツは最後まで残る』という イイとこ全部持ってった。
フレッド・アステア も 土壇場で 真っ当な人間性を見せる
イヤァ ストーリー全部覚えてるんだけど マックウィーンの 率先垂範のリーダーの姿に惚れ惚れ
ポール・ニューマン も 何気に 大健闘 設計屋 構造を知っているものの責任全う。
最後の両者 戦友だが 甘えた歓喜も 何らかの今後飲みましょう的なものは ゼロ0️⃣
『じゃあな 設計屋❗️』 笑みは無く 愛想もなく 強張った顔で去る。
死者200以下 しかし 笑えない 2人の責任を全うする男に 正直 また感動した。
実はDVD📀持ってて 4回目 最初見た時は ハラハラドキドキしたが
結末は全て覚えてるので 設計士、消防隊長 経営者社長 の漢気に打たれた。
いやあ、怖いわ。
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主人公の設計技師の会社が130階建くらいのビルを建設。
しかし技師のいない間に、社長の甥が手抜き工事をしていた。
そのため大々的なお披露目パーティー中に80階付近でショートして出火。
パーティー会場は130階くらいだったので下層階に会場を移そうとした。
しかし見栄のために避難指示が遅れ、手遅れとなる。
最初に降りた人たちはエレベーターが火につつまれ焼死。
続いて外の展望用エレベーターで降りた人達も一部は焼死。
残った人達は隣のビルにワイヤーを通して1人ずつ脱出するが、
時間的に全員脱出するのは無理だった。
しかもこのタイミングで社長の甥が自分だけ助かろうと強引に乗る。
そしてお約束で、落下して死亡。アホ過ぎ。
最後は勇敢な消防隊員が爆薬を持ってヘリからビルへ。
そしてギャンブルで最上階の貯水槽を爆破する。
その水で火事は消えるも、水圧で多数の人が転落死。
しかし主人公やこの消防士その他、主だった人らは助かった。
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高所恐怖症のおれからしたら、ホンマに怖い映画。
実際にあんな場面に遭遇したらおれはどうするんやろうなあ。
少なくとも、自分だけ助かろうとするような事はせんと思うけど。
でも怖くて積極的な動きは出来んくなる可能性は高いね。
それにしても130階ってめちゃ高いやん。
現実世界を調べてみたら、ブルジュ・ハリファが162階で最も高い。
でも2位は118回なんで、このビルは今でも2位やん(場)
パニックアクションの最高傑作だ。 高層タワーの落成式で、まさかの火...
パニックアクションの最高傑作だ。
高層タワーの落成式で、まさかの火災発生。
バベルの塔に例えるならば、
天に届くタワーを建てようとする人間の驕った意識への天罰か!?
いや、
そこにいるのは人間であり、
人間と人間の物語だ。
ビル火災の演出の迫力はもちろんすごいが、
そこに登場する人物の
人間臭さに魅力を感じる。
こういった災害、
戦争でもそうだが、
自分が巻き込まれることがあった場合に、
自分はどこまで正気を保てるものか。
リバイバル公開
昔テレビで見て以来、劇場で見たくてイオンシネマで見てきた。
内容をすっかり忘れていたので、新鮮な気持ちで見た。面白いイメージがあったが
思ったよりつまらなかった。思い出補正が多分に入っていたのだろう。
約3時間の映画で前半がダラダラしてて話が進まない、
ようやく展開が動き出して眠気が吹き飛んだが、こんなんだったっけ
て感じでポセイドン・アドベンチャーばりの展開が続くが
いまいち、ポセイドンアドベンチャーには遠く及ばない。
オールスター・パニック映画の金字塔は、今も色褪せることなく、建築業界の良心に問い続けている。
午前十時の映画祭13にて。
ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスが共同製作した超大作。1970年代前半にブームとなったパニック映画の頂点に立つ作品だ。
この映画を最初に観たのは子供の頃。テレビやビデオで何回か観てはいるが、新作映画を観るにつけ最新の迫力映像で上塗りされて印象は薄れていた。だが、今回劇場で観た本作のスリルと迫力は何ということか。「手に汗握る」とは、正にこのことだ。
CGもドローンもない時代、セットとミニチュアの合成であれだけの緊迫感と迫力を生み出し、未だに陳腐化していないのは驚きだ。
監督はジョン・ギラーミンだが、アクション・シークェンスの監督はプロデューサーのアーウィン・アレンが兼務している。ほぼ全編がアクション・シークェンスではないかと思うのだが、ほとんどがアーウィン・アレンの手によるということだろうか?
ワーナーのシンボル映像もFOXのシンボル映像もなく、映画は幕を開けた。
ジョン・ウィリアムズのオーケストラに乗って、サンフランシスコの上空を飛ぶ建築会社のヘリコプターをカメラは追う。港を越え大都会の上空を回遊すると、そこにそびえ立つタワーが現れるのがオープニングシーンだ。
主役は二人。地上138階の超々高層ビルの設計者をポール・ニューマン、消防隊の隊長をスティーブ・マックィーンが演じる。
そして、『俺たちに明日はない』のフェイ・ダナウェイが、『明日に向かって撃て』のポール・ニューマンの恋人役。
助演の面々もオールスターだ。
タップを踏まないフレッド・アステア。
アステアの相手役にジェニファー・ジョーンズ。
1940〜50年代のスターどうしのカップルだ。
ビルのオーナーはウィリアム・ホールデン。
タワーの警備主任はO・J・シンプソン。
死を覚悟して、せめて子供に愛していると伝えたいと望む市長の妻役シーラ・マシューズは、後のアーウィン・アレンの奥様で、『ポセイドン・アドベンチャー』にも出演していた。
意外とカッコよかったのがロバート・ワグナーで、愛人を安心させるために繋がらない電話の受話器に向かって会話をする。色男なのに男気を見せる。
上院議員のロバート・ヴォーンはパーティーの主賓で、我先に助かろうとするキャラクターかと思いきや、建築会社の社長を責め立てたりもせず、最後まで人命救助に協力する。
悪役を一手に引き受けたのはリチャード・チェンバレンで、愚かな男を憎々しく演じているが、大企業オーナーの娘婿という立場の悲哀も見せている。
日本の一級建築士がマンションやホテルの耐震構造計算書を偽造していた事件は、まだ発覚から20年も経っていない最近のニュースだ。
さらには、工期短縮やコスト削減を目的に設計書どおりの施工が行われていなかった建物が続々と発覚していて、中には25階を越える高層ビルもある。現在進行形の問題なのだ。
この映画の最後にスティーブ・マックィーンとポール・ニューマンの間で交わされる会話の教訓が活かされることはなかったのだ。
この映画は、人命救助に自らの命をかける消防士たちに捧げられている。
本作と『バックドラフト』をラインナップした午前十時の映画祭13の構成に拍手!
PニューマンとSマックイーン
午前10時の映画祭にて
大脱走のスティーブ・マックイーンが今度は消防士で身の危険を顧みずの無茶なお仕事振り ポール・ニューマンが超高層ビルの設計士とキャスト豪華でそれだけでも嬉しい限りですが、映像や終盤のクレイジーな消火策も大迫力でした
火災はよく有りがちな所謂ピンハネが起因 リチャード・チェンバレン演じる義理の息子のクズっぷりが見事だった
恋愛ドラマが意外に多めで自分的にはバックドラフトの方が好みだったけど、高層ビル火災は逃げ道がないということがよく分かる 増え続ける更なる高層建築への警鐘という意味合いもあるのでしょう バベルの塔、蜘蛛の糸を思い起こした
パニック映画の金字塔・・・インフェルノは大火や地獄の意味です。
CG無しで、ここまでヤレる、凄さ!!
(名作過ぎて何も言うことはないのですが、)
やっぱりスティーヴ・マックイーンはスター中のスター。
ポール・ニューマンも素敵ですけれど、2大スター共演が目玉でしたが、
この映画に関しては出番の少ない、キスシーンもない、恋人もいない
マックイーンの消防隊長に軍配が上がります。
それもその筈で、ニューマンは138階建ての高層ビル「グラスタワー」の
設計士。
竣工完成お披露目パーティー当日の数時間前に、高層ホテルの配管工事が
自分の設計通りに行われず重大な手抜き工事に気づき肝を冷やす役割。
マックイーンは欠点一つない完璧なヒーロー役なんですもの。
映画の初めにテロップが流れます。
『命を懸けて人命を救った消防士の人々へ』
9・11を思い出します。
消防士の方々がいかに献身的に職務を全うし、我が身を顧みず人命を助けて
自分達は犠牲になり、灰埃を被り後遺症から癌を発病した多くの消防士さん。
「バックドラフト」の恐ろしさも身に染みます。
何度も火炎に吹き飛ばされます。
そしてもう一つ重大なことは企業のコンプライアンス。
タワーの施工主でオーナーののダンカン(ウィリアム・ホールデン)
ダンカンは経費を削るために200万ドル削れと娘婿のロジャー
(リチャード・チェンバレン=嫌味さでピッタリのハマり役)に
命じます。
そして起こった数々の手抜き工事。
ウィリアム・ホールデンは一番悪い奴です。
【人命より総工費の節約】
人命軽視がこの未曾有の大事故を招いた一番の戦犯。
日本でも高層マンションが林立しています。
地震で停電してエレベーターが止まったら、歩いて上り下りしたり、
水道が止まったり、
タワーマンションからの眺めは魅力的ですが、リスクも大きいですね。
高層マンションの火災の大事故は幸運にも少ないですが、
企業は安全を第一にして頂きたいと染み染みと思いました。
二大スター競演のみならず真のオールスターキャスト
子どもの頃はアラン・ドロンとかロバート・レッドフォードとか、たいてい野沢那智さんが吹き替えしてた甘い二枚目が好きだったけど、大人になってみると本当にスティーブ・マックウィーンは格好いい。(もうスティーブ・マックウィーンの年齢遥かに越えちゃったけど)
午前十時のスティーブ・マックウィーンしてくれないかな。
公開時、中学生だったからウィリアム・ホールデンとかフレッド・アステアとかジェニファー・ジョーンズとかあんまり知らなかったけど、この映画こそ紛れもないオールスターキャスト。
のちにMGMのミュージカルにはまった時期があったから、フレッド・アステアの出てる場面はすべて泣けてくる。
リチャード・チェンバレンは「将軍」よりも先にこれだったから悪役のイメージ強かった。O.J.シンプソンも出てる。副所長ダブニー・コールマンだったな。
音楽はずっとジェリー・ゴールドスミスだと思ってたけど、ジョン・ウィリアムズだった。
宙ぶらりんのエレベーターでマックウィーンに助けられる若い消防士はポール・ニューマンの息子のスコット・ニューマンだったんですよね。
この映画もずっと語ってられる。名作だ。
「ソーロング、アーキテクト。」格好いいなぁ。
この時代ならではの迫力!今作ろうとしたらCGに…
午前十時の映画祭で映画館で観ました。
約50年前の映画ですが、だからこそ映像に迫力がありました。
同じ内容の物を作ろうとしたらCGが多様されることでしょう。
実際の炎、水、凄かったです。
そしてファイヤーマン役でしたが、スティーブマックイーンはクールでした❕
ディザスター・ムービー決定版
2時間45分ハラハラして
悲鳴をあげるのを堪えた。
次から次へと災害が広がる中、
スティーヴ・マックィーンと
ポール・ニューマンの活躍に痺れる。
ラストの2人のやりとりも良かった。
終始、映像とストーリーに圧倒された。
午前十時の映画祭13 にて。
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