劇場公開日 1976年9月18日

タクシードライバーのレビュー・感想・評価

全131件中、21~40件目を表示

4.0誰もが想い、悩むこと。その日々にケリをつけてくれる。

2023年7月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

知的

日々溜まる鬱憤やこの世の全てが腐って見えてしまう
自らどうにかしたいがどうにも出来ない現実は分かっていることからくる無力感
誰しもが人生で一度は感じ、潜在的に感じている孤独、絶望は現代日本で言う"厨二病"と言ってしまうとそれまでだが、その極地にあるトラビスはヘラヘラと笑いながら、鋭く凝視する眼光は恐ろしく、一見すると日常だが画面には常に緊張感が漂う
終盤、トラビスの決断により事態は動くが願っていたよりも世界はあまり変わらない
個人的には、思っていたよりも"良い結末"となったことが意外だった
不思議な魅力のある映画

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ezio

5.0現代にも通ずるモヤモヤした日々

2023年6月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

主人公(R.デ・ニーロ)は何に悩んでいるのか...現代なら鬱と言われるかもしれないが、彼は夜を中心にタクシー・ドライバーしながら自分なりに必死に考え、行動し解決しようとする。彼女がほしいのか、単に女遊びがしたいのか、筋トレに励んだり、世の中を変えたいと政治に興味を持とうとしたり...オシャレして歩いてる街の人を見て羨ましいのか、怒りを感じるのか、自分は何に興味があるのか何をしてもわからない。自己顕示欲とも言えるでしょう。

 こういう気持ちって今も一緒だと思うのです。現代は複雑になる一方ですから尚更だと思うのです。一人の方が楽なのか、またステータスある人生を送れば晴れるもんなのか...一つ一つ達成していくしかないと言えばそれまでですが「何してもつまらない」「この世の中なんだよ」と思いながらモヤモヤ過ごす。誰もが心の奥にある満たされない心の叫びを描いているのだと思います。

「何がしたいわけ?」「楽しんだ方がいいじゃん」--- そんな目で観たらつまらんでしょうが、この映画の良さはストーリー以外にもある。まずデニーロはじめジョディ・フォスター、ハーヴェイ・カイテル...と現在まで長く第一線で活躍するスターが複数いること、そしてこれが遺作らしいバーナード・ハーマンのサックスを主としたサントラも映画とマッチしており、名作と思ってる人が多い点ではないかと。。私もその一人です。

 悪く言えばシリアスなものは苦手という人には不向きでしょう。

 昼より夜、まさに深夜劇場。寝れない時に染みる映画の一つであります。

 余談ですが「あばよ、デニーロ」というB級映画も、この映画の影響で気に入ってしまった思い出があります。

 ---強いてケチ付ければジャケット---
ビデオの時はポケットに手を入れ下を向きながら「このままじゃいけない、何とかしなきゃ...」街を歩きながらそんな雰囲気を感じたのですが、DVDになってから「パンク・デニーロ」の顔アップで反社会的アウトローの側面が強調されてしまい、せっかくいい話なのに敬遠する人が居るんじゃないか、と思ってしまう。ビデオテープ時のジャケットに戻した方がいいなぁ。

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はむちん2

4.0思ってたのと全然違う内容だった!笑 壊れていく主人公と、それがロバ...

2023年6月11日
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思ってたのと全然違う内容だった!笑
壊れていく主人公と、それがロバートデニーロだったとは、
今レビューを書く時に知って、驚きました!
音楽とか空気感とか良くて、最後の上から見下ろすカメラカットは本当に印象的で記憶に残る作品となりました。

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おれ

5.0ベトナム帰りのアンチ・ヒーロー‼️

2023年6月11日
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悲しい

怖い

興奮

バーナード・ハーマン作曲のけだるい音楽にのって、マンホールから蒸気がたちのぼる中、タクシーが姿を現すオープニングから、観る者はマーティン・スコセッシ監督の暗黒世界に誘いこまれる‼️闇ルートで銃を買って完全武装し、モヒカン刈りにし、大統領候補を狙撃しようとしたタクシー・ドライバーの主人公が、一転して街のチンピラを襲撃してヒーローになる。そしてまた、もとのタクシードライバーの日常に戻っていく。彼を英雄扱いする社会、ジャーナリズムも正常なのか異常なのかよくわからない。ベトナム帰りで不眠症の主人公にとって、殺す相手は誰でもよかったわけで、英雄と犯罪者が紙一重な大都会ニューヨークの不気味さが見事にえぐり出された衝撃的な作品でした‼️なんか最近わが国で起きている殺人事件を考えると他人事では済まされないですよね。豊かで病巣まみれの大都会のアウトサイダーたちの象徴であるトラヴィスを演じたデ・ニーロは凄まじい‼️もう誰も敵いません‼️アイリスを助けたトラヴィスが血まみれでこめかみに指をあて "プシュー、プシュー" 。もう戦慄です、恐怖です、トラウマです‼️そしてそんなキャラと物語を紡いでくれたマーティン・スコセッシ監督にも脱帽‼️あなたが言うんだったら間違いありません‼️MCUは映画ではありません‼️ラスト、シビル・シェパード扮するベッツィをタダで自宅までタクシーで送り届けたトラヴィス。やっと大都会の闇の呪縛から解放されたように見えるのですが・・・

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活動写真愛好家

4.0賑わう人々の反面で孤独に生きる、この時代へのメッセージは強く重たい

2023年5月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

ロバート・デ・ニーロの怪演が光る社会派ドラマの超名作。
タクシードライバーとして夜の街をさまよう不眠症の退役軍人。
酒、薬、欲望にまみれた街への怒り、何がしたいか分からない自分への不満が少しずつ彼の心に変化をもたらす。
そして何かが切れた時、男の行動は狂気の暴走へと切り替わる。

デ・ニーロの出世作だという事は知ってたのですが、若きジョディ・フォスターも出演されていたとは驚きました。
華やかな昼とは違う夜の70年代アメリカの時代背景が色濃く出ている印象。

ベトナム帰還兵の孤独な生活、心の虚しさみたいなものが描かれているのは「ランボー Fast Blood」と相通じる所があり、メッセージ性も感じられる作品でした。

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びぃあぃじぃ

3.0がっかりしました

2023年5月6日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

高校時代に公開。当時から話題になっていました。この度Netflixに入会しての鑑賞第一作。40数年間憧れていた作品だが、音楽とベトナム敗戦で荒れていたニューヨークの雰囲気は良かったが、いかんせん暗いシーンが多く、高評価は出来なかった。無理に観る必要は無し。

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コーヒービート

2.5タクシードライバーの悲哀

2023年3月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロバートデニーロ扮する26歳トラヴィスビックルは、夜眠れないからとタクシードライバーになろうと面接に来た。
ロバートデニーロが若いね。シビルシェパード扮するベッツィーを見つけて誘い出したりして。でもタクシーから事務所のベッツィーを見続けてるのも恐いね。センスが悪いタクシードライバーから声かけられても嬉しくないよね。タクシードライバーの悲哀は描かれていた様な気がするな。ちょっと惨めになるよね。

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重

4.0みてよかった

2023年3月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

とある映画の中に名前がでていて名作らしいということで鑑賞。前半は古臭くなんだかなーって感じでしたが、後半のアクションシーンからは思うところもあって こういうところが銘作なのかなと思いました。ググって受賞歴など知るとなるほどと思うところもありました。
印象に残る映画でした

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きなこ

4.0タイトルなし

2023年3月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

撃ち合うが交わらない。
どこにもいられない、誰にも救われない、ではどうすれば?

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ouosou

3.5期待しすぎた

2023年2月21日
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鑑賞方法:VOD

興奮

幸せ

期待しすぎたせいでイマイチ。
最後らへんのシーンはトラヴィスかっこよかった。
正義感溢れすぎてる。ダークヒーロー。
ロバート・デ・ニーロとジョディ・フォスターが出てたことは後から知った。

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ゆい

4.5HEY!! TRAVIS

2023年1月21日
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鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、VOD

再観賞しました♪

バイアスかけるな!

と言われたって、ムリ!

バイアスかかっちゃうよ!

でも、バイアスかけなくても名作。

ある程度、歳いってないと分からないと思う…

初めて観たのは映画を一生懸命に観だした高校生の頃、いまいち分からなかった…

観たキッカケは、好きなミュージシャンだったり、オシャレなイメージだったり…

ザ・モッズは「HEY!! TRAVIS」で、トラビスの事を歌ってた。

大好きだったブランキーの照井さんがモヒカンにした時に、

この映画の話題になってて、サングラスもトラビスと一緒のモデルを使ってた。

ポケットに手を入れ、うつむいて歩く、デニーロの写真もカッコ良かった。

憧れて、Tシャツも2種類、M65ジャケットも、買った(笑)

この時、

ジョディ・フォスターは13歳。

言われないと気付けないハーヴェイ・カイテルは長髪(笑)

徹底的な役作りデニーロ・アプローチで知られるデニーロは、

タクシー免許を取り、ニューヨークで3週間、タクシードライバーとして、実際に働いたらしい。

1970年代のニューヨークが記録された貴重な映像でもある本作。

目が肥えた今あらためて観ると、まごうことなき歴史的な名作。

駅裏の古くて汚めなミニシアターで深夜に観たい♪

再上映してくれないかな(笑)

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RAIN DOG

3.5名作

2023年1月14日
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鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

楽しい

デニーロ、どんな人も見事になりきって演じてしまう🙂天才ですね❣️
何年ぶりかなぁ、この作品観るの
名作です🎶

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タモン

5.0不条理な社会構造を映した傑作中の傑作

2022年12月19日
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鑑賞方法:映画館

1975年ベトナム戦争が終結し、その暗い影がアメリカ社会に蔓延していた。また、思想的には強い意志を持って主体的に生きること(実存主義思想)の限界から構造主義的思想へ転換した頃でもある。
この作品は、アカデミー賞を逃したがカンヌ映画祭ではパルムドールを受賞した。その理由は、アメリカ社会への痛烈な批判であると受け取られるならば当然の帰結であった。
しかしながら本作品は、アメリカのみならず現代社会の構造全体への痛烈な批判が込められたものであり、「社会は不条理ものである」と言う観点から見れば、未だ普遍性を持った傑作中の傑作である。

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メタユニバース

3.0痛々しくて見てられない

2022年10月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

タクシードライバーという職種をよく観察していると思うし、確実にこういう反社会分子はいるんだなと思わせられる映画。デニーロは、かなり不安定なキャラクターをうまく表現して、なりきったと思う。この頃からデニーロ・アプローチなんて言う用語が聞かれるようになったんじゃないかと思う。

この映画の中だけでも、ずいぶんと変身していくデニーロは、マフィアになったり、ボクサーになったり、帰還兵になったりと、その都度違う人間を演じ切る素晴らしい俳優だと思う。でも、映画がいいかどうかは別の話だ。

2018.5.19

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うそつきカモメ

4.0ロバートデニーロは

2022年8月15日
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老紳士という印象が強いけど

これはこれで良い。
相手の迷惑顧みたないところが狂気。
だからこそ後世に影響を受ける作品なのだと思う

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たかひろ

3.0期待していたほどの作品ではなかった。

2022年8月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

映画公開時に話題となったが、観ることもなく50年経過した。ある作家が観るべき映画として、推奨していたので、鑑賞してみた。

さほど、面白いとも思えなかった。大都会でタクシー運転手として働く孤独な若者を描いた映画だ。
善良だが周囲と打ち解けない性格で、この若者がなぜテロ行為に走ってしまうのか。鬱屈した感情を抱えた青年をデ・ニーロは好演している。

安倍元首相を殺害した加害者に通じるものがあるように思う。

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いなかびと

5.0You talkin' to me? の黒歴史(笑)

2022年7月20日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波

怖い

とうとうこの作品をレビューすることになったです。
私的ランキングに入れるのも憚られる、超ランキングベスト10に入る作品ですよ。

この作品、かなり遅れて名画座で鑑賞の映画でした。当時は地元に5軒の映画館があったです。
今となっては、シネコンに集約されてしまったけれど。全く面白味がないの。全く風情がないの。
味わい深い歴史を刻んだ映画館が多くあったです。
でね、この映画観の初見後って、テーマとか割とどうでもよかったような気がするの。
トラヴィスが銃を買い漁って部屋で弄っているシーンのインパクトが強すぎて。ダムダム弾とか作ってるシーンも。
私も買いましたとも!モデルガンを!S&W M29 6インチだとかM36 2インチだとか、ちっちゃいコルト .25オートっぽいパチモンだとか。ワルサーPPKだけは、お値段高くて買えなかったのね。
して、当然ながら「You talkin' to me?」ってやってたんですよ(笑)
アホの極みの黒歴史ですよ(笑)
ちっちゃいのって、やっぱりやりたくなるじゃないですか、アレを。
腕から“ジャキ―ン!”と飛び出してくるやつを!
でね、私もカーテンレール切って作ったのよ、アレを(笑)
あんな精巧には作れなかったし、誤作動が多かったけれどね。
(よく調べてみると“ジャキ―ン!”はS&Wエスコートらしいですね)
完成したのが嬉しくって嬉しくって学校(当時高校1年生だったかな?)に持って行ってみんなに見せびらかせたの。
学生服の袖から“ジャキ―ン!”って(笑)
したらね、先生に見つかって、あえなく没収ですよ。
そりゃぁそうだ。当然の仕打ちだ。
あとはね、LPレコードも買って「タクシードライバーの日記」をそらで言えるほど丸暗記してたの。
今はもう「メイ、テーンス」しか覚えていないんだけれど(笑)

今になって思えば、鬱屈して歪んだ欲望の捌け口を、凶行に及ばせた過程がめっちゃ怖いです。
映画のお話が怖かったんじゃなくて、リアル現実にそういう人って多そうだから。それが重なって。
この国でもつい先日に、同様の事件があったところじゃないですか。
こちらは未遂じゃなくて、とても残念な悲劇に至ったですけれど。
世の中にはトラヴィス予備軍が、うじゃうじゃいそうな気がして。
実際、米国ではジョン・ヒンクリーによるレーガン大統領暗殺未遂事件がありましたよね。
犯行の動機が、かなりアレなんですが。
笑いごとじゃないので(笑)は付けないのですが…かなり病みきっていますよね。
凶行を思いつかないだけとは言え、私の中にも鬱屈としたものがあるので、ちょっと“だけ”気持ちがわかるような気がして。
一線は越えないし!アレなことなんて、これっぽちも思いつかないよ!
そこで軽~く一線を越えちゃう人も結構いるのが怖いです。
そんな感じ。この映画の感想は。
ジョディー・フォスターがどうたらこうたら、書きたいことは山ほどあるんですが、確実に文字数制限オーバーしちゃうし他のレビュワーさんが語り尽くしていらっしゃるはずなので、私は割愛ね。←こら!

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野球十兵衛、

5.0再度観てみると、、

2022年6月24日
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一度目見たときは、なんだこのモヒカン!大統領を殺そうとして、女の子にちょっかいを出して、
勝手に人を殺して、、、、。と思ったのですが、再度見てみると、感想が全然違った。
人の不安定な部分、ベトナム戦争後の暗いアメリカが素晴らしいほどの完璧に描かれている。
やはり傑作。

ちなみに奥さんの不倫にブチギレているのは、監督のスコセッシ。

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abc_1

4.0現実か、幻想か

2022年4月3日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

エンディングは、いつもの冴えない4人組でくだらない話をしていて、髪がモヒカンからナチュラルに戻っている…。全ては社会への鬱憤が溜まったトラヴィスの夢物語だったのね。と思ったら違うか?バックミラーの視線は?解釈が難しい。ジョーカーの元ネタになったというのも頷ける

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movie freaks

4.0ベトナム帰還兵がマンハッタンでヒーローを演じる夢想と実行の偶然の産物

2022年3月23日
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鑑賞方法:映画館

「アリスの恋」のマーチン・スコシージ監督の最近作。夫の事故死を切っ掛けに子連れの放浪生活を送る女性を描いた活気ある演出タッチに好印象だったが、今度は何と沈んだムードに落ち着いて、静かに怒り平穏の中で燃えている事か。先ずこのスコシージ演出の個性と吸引力に驚く。

ベトナム戦争の後遺症で不眠症になった若い男トラヴィスが、ニューヨークのタクシー運転手の仕事に就く。映像は夜のニューヨーク、その様々な色彩のネオンサイン、暗く汚れた道路、派手な装飾を施したビルディング、そして自由気儘に生きる夜の群衆を捉え、トラヴィスに何かを起こさせようとする。そう感じさせるくらい、このニューヨークの夜の映像とトラヴィスの孤独が見事に対比されていた。その前に、大統領候補の選挙運動員のベッツィー(シビル・シェパード)に惹かれ、全く紳士的ではない粗野で強引な接近を試み、半ば強制的に交際を始めるところが面白い。その二人のデートにポルノ映画館を選ぶところで、このトラヴィスという男の女性に対する無知を明確に描写している。トラヴィスの生い立ちや戦争で何があったのか、そして何故ニューヨークに住むのかの説明なしでスパッと入って来た未知と謎の魅力。これも確かに映画的だ。
しかし、話が進むほどに謎が増幅し、トラヴィスの行動が解らなくなる。そこに生まれる緊張感がこれまでの映画の語り方とは違う。女性への関心から社会の退廃へ移り、幼いアイリスという売春婦に興味を持ち付き合い、相談相手になり御節介を焼くまでになる。(一つ理解不能だったのが、選挙の路上演説のところへモヒカン刈りのトラヴィスが現れて候補者を暗殺しようとするところ)そして肉体を鍛え上げ、銃を裸の身体に装着する格好に酔うナルシシズム。クライマックスはベトナム帰還兵をマンハッタンの悪の巣窟排除で活躍させ、瀕死の重傷を負いながら現代のヒーローと称える逆転劇にしてしまう。かつて憧れていたベッツィーを袖にするオマケつきだ。この自己満足な結末には驚いた。

ニューヨークの醜い一面を成敗する、ベトナム帰還兵の病的ながら正義感ある想いと、実行に移す衝撃的過激さを描いたスコシージ監督の力作だと思う。孤独な男の姿を強烈に映像に焼き付けた演出は見事と云いたい。ロバート・デ・ニーロの演技も素晴らしい。ただし、予測不可能なストーリーの面白さを最後まで味わっての最後に、作者(脚本・演出)の自惚れも一寸感じる。それを感じなかったらもっと絶賛した思う。

 1978年 5月18日  池袋文芸坐

この当時はスコセッシ監督の呼び方は、スコシージだった。今回そのままで敢えて再録しました。淀川長治さんの本の中にも、スターや監督へのインタビュウーで名前の発音を尋ねる場面があります。直接本人に確認すればいいだけの話ですが、昔はある意味いい加減でした。外国の監督にも俳優にも、日本表記が修正されたものが結構あります。

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Gustav