劇場公開日 2018年2月17日

「やっぱり淀川さんは凄い」太陽がいっぱい La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)

やっぱり淀川さんは凄い

2024年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 今年8月、88歳で亡くなったアラン・ドロンの追悼上映。僕が子供の頃には「アラン・ドロン」と言えば「二枚目」の代名詞で、その映画を観た事がなくとも、あるいはどんな人なのか知らずとも、その名に全ての人が平伏していた様に思います。そんなドロンの出世作です。

 僕が本作を観たのは40~50年前だったと思うのですが、淀川長治さんが本作を観て「これは同性愛の映画ですね」と公開時に語っていた事を後年になって知りました。原作者のパトリシア・ハイスミスが同性愛者であった事は知られてはおらず、そうした発言を公にし辛かったであろう当時に、それを喝破した淀川さんはやはり只者ではなかったんだなと感心。

 但し、その見方が合っているのかどうかは制作者自身のみが知る事で、今回改めて観ても「そう見ればそう見える」程度に感じるだけでした。でも、淀川さんはやはり凄いな。

La Strada