「上っ面な人間関係」太陽がいっぱい 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
上っ面な人間関係
トムはフィリップに嫉妬していて、多くの資産を持っており美人な婚約者がいる彼に成り代わりたかったのだろう。そしてフィリップもトムをどこか見下していた。仲が良いように見えるのは上辺だけで、内心では互いのことをあまりよく思っていない。そんな人間の複雑な心理を描けていた。
ストーリーは、全体的に説明を減らして視聴者に考えさせるような場面が多いのが面白かった。ラストシーンも、青空の下で輝く美しい海の映像と、切ない音楽が合わさって余韻を残すような終わり方なのが良かった。
昨今の邦画などは説明過多で観たまんまの印象の映画が多いので、こういう考えさせるような映画を製作して欲しい。
コメントする