劇場公開日 1990年9月21日

「首を突っ込み過ぎ!」ダイ・ハード2 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0首を突っ込み過ぎ!

2018年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 またしてもクリスマス・イヴに起こった事件に巻き込まれる不運なマクレーン刑事。事件の前にも空港に妻を迎えにきたが駐車違反による罰金という憂き目に遭っていた。着陸が遅れそうだということで、ロビーで人間観察していると、不審人物を見かけたジョン・マクレーン。荷物コンベアーに悪役が挟まれるところは『魔宮の伝説』にそっくり。

 折しも寒冷前線が二つもやってきていて、近くの空港も閉鎖したためダレス空港は混乱中。しかも原因不明の停電のせいで誘導灯がすべて消えたので着陸予定の旅客機はすべて旋回待機だ。そこへテロリストからの要求電話。エスペランザ将軍の護送機を着陸させるためだった。旅客機の中ではホリーがいる。その近くに前作でも憎まれ役のTVレポーター(ウィリアム・アザートン)との確執という続編ならではの小ネタ。

 テロリストたちは管制塔の電波ジャックも行い、管制塔から旅客機への連絡不能となっていた。最初に見せしめのためイギリス機を墜落させようとするが、ハイテクに対してアナログ。マクレーンは松明で旅客機を誘導するが、甲斐なく旅客機は墜落炎上。

 隠れ家の教会、スノーモビル、グラントが敵だった・・・等々の後にクライマックス。未来少年コナンのように旅客機に飛び乗り、格闘の末、洩れた燃料に火を点け爆破。それが滑走路の誘導灯になって、待ちぼうけを喰らわされてた旅客機が次々と着陸。めでたしめでたし。ラストシーンは『ダイ・ハード』と被ってしまう。

 前作が素晴らしかっただけに、こちらはやや見劣りする。相手が南米における反共軍人だらけという点では、かなり社会派要素もあるのだが、それが他国へ首を突っ込み過ぎるという批判なら、マクレーンだって管轄外の事件に首を突っ込み過ぎ!

kossy