タイタンの戦い(1981)のレビュー・感想・評価
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石にして欲しくなった・・・
この作品の最大の見所は、やはりメデューサだろう。
かつては美しい女性だった蛇女ゴーゴン! 神話の世界に住むこの哀しき化け物のリアルな存在感が、古典的なコマ送りの手法によって見事に表現されている。 いや、この手間のかかる手法だからこそ、フィルムの中に浮かび上がってくるものがあるのだ。
レイ・ハリー・ハウゼンの特殊技術の素晴らしさは、50代以上の人なら幼い頃に一度は観て知っていると思う。 今観ても、やっぱりスゴイよ。
当時、同時期に公開されていたスピルバーグの大ヒット作「レイダース 失われたアーク」は抜群に面白かったが 、私はこの作品も同じくらい興奮して観た。 メデューサが舞台袖から出てくるシーンのインパクトが、あまりにも強烈だったのだ。
あれ以来ずっと、メデューサ様が頭から離れない。 私は多分、ああいうタイプの女が好きなのだな。
あぁ、石にしてほしぃ〜。
没後10年の節目には、特撮界として彼が天国で喜んでくれるような作品が公開されることを切に望みます
まさか特撮ファンで、まだ本作を観ていないなんて方いませんよね?
それ程、特撮の歴史では避けて通れない重要作品です
特撮の世界では、2001年宇宙の旅、猿の惑星、未知との遭遇、スターウォーズという一連の名作と同じ括りです
1981年の作品
CGはまだない時代
特撮のレイ・ハリーハウゼンが合成特撮と長年培ったダイナメーション技術を集大成した作品です
本作は監督のデズモンド・デイヴィスよりも、この特撮のレイ・ハリーハウゼンの名前に注目しなければなりません
この人は円谷英二と並ぶ、特撮界の巨人、レジェンドです
特撮の世界では、名前を知らない人は一人もいません
1920年生まれ
円谷英二と中野昭慶の中間の世代になります
特に有名な特撮担当作品としては
1953年 原子怪獣現わる
1958年 シンバッド七回目の航海
1963年 アルゴ探検隊の大冒険
などがあります
どれも観ていないと特撮ファンとは名乗れません
ハリウッドの特撮は、このレイ・ハリーハウゼンとジョージ・パルの二人が切り拓いていったのです
先に上げた特撮映画の超有名作品も、現代のCG全盛の特撮も、彼等が撮った作品群の土台の上に築かれたものなのです
その彼の最後の作品です
特撮だけでなく、クリーチャーの造形、質感、動きにも注目です
彼の作品のイメージは後のRPGなどのゲーム、派生するアニメなど物凄い影響を与えていることは一目瞭然です
マーベルのスーパーヒーローものは、明らかに本作の子孫たちだと思います
ひさびさにみて、美術と衣装の素晴らしさに改めて感嘆しました
5年前程前に開催された古代ギリシャ文明展で見たことのある様々な紋様やモチーフが多用されていました
もちろん本作は学術的な映画ではない娯楽映画なので、なんちゃってギリシャ文明なんですが、それでもそれらしさが濃厚でレベルが高いのです
この姿勢が特撮には大切な要素なのです
SF映画なら、超科学の機械であってもそれらしさが必要なのです
機能と原理が外観から伺え、機器や機構の構成が類推できるものでなければならないのです
その考証が出来ていない作品を子供騙しというのです
単なる合成、爆発、ミニチュア、派手な光線合成
そんなものだけで特撮です、とは言えないことを、本作でレイ・ハリーハウゼンは改めて教えてくれました
生誕101年、2023年で没後10年
彼の亡くなった2013年公開の「パシフィック・リム」のエンドロールには、本多猪史郎と共にハリーハウゼンへの献辞がありました
没後10年の節目には、特撮界として彼が天国で喜んでくれるような作品が公開されることを切に望みます
世界中の特撮マンが競って、墓前に新作特撮映画を供えて欲しいものです
当時としては凄かった。
子供の頃に家族で鑑賞。
自分はもちろん父親も楽しんでいた。
当時としてはほんとに良く出来てたと思う。
メドゥーサとの戦いはめっちゃドキドキしたのを覚えている。
あと子供ながらにアンドロメダ綺麗だと思った。
SFX技術の差は歴然なのにリメークよりこちらの方が楽しい…ひとえに人間的だがら…
①冒頭のクレジットから70年代~80年代の映画の匂いがして懐かしい②冒頭のクレジットで主役の二人の紹介のあとイギリス演劇界のそうそうたる名女優(ウルスラ・アンドレス以外)の紹介が続いたあと(そう言えばリプート版は女神の活躍場は殆ど有りませんでしたね。映画のトーンが暗かったのもそれが一因)、最後にone and only のローレンス・オリヴィエのクレジットが登場。スターというより渋い名優を揃えたわけだが、それでも豪華キャストに期待が高まる。③で、そのローレンス・オリヴィエだが、ゼウスの尊厳を表現しながらも何となく好色なスケベ親父らしい雰囲気もそこはかとなく感じさせて流石。で、ゼウスの女癖の悪さとえこひいきが女神たちの逆鱗に触れます、女は恐し。④で、オリンポスでの痴話喧嘩のお陰で人間界は大いなる迷惑をこうむるところは同じ。⑤美の女神アフロディーテ役がウルスラ・アンドレスというのも楽屋落ちの粋な配役。⑥ペルセウス役のハリー・トムリンは如何にもギリシャ神話の若き英雄らしいルックスで(演技力はともかく)リプート版のサム・ワータースン(いずれ半神半人で戦うことになるのが分かりきっているのにいつまでもウジウジと「人間として戦いたい」と言ってイライラさせる)より適役。⑦ジュディ・バウワーは思ったより勇ましいお姫様。可憐さは良かった思う。
1981年の特撮
特撮を駆使して、神話の世界を実現。
CGが無くても、けっこう完成度が高い(^^)b
特撮メインなので、ストーリーはたいしたことないけどね~(^^;
ハリーポッターのマクゴナガル先生でおなじみの、マギー・スミスも出演。若い!
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