ダーリング
劇場公開日:1968年2月24日
解説
フレデリック・ラファエルのオリジナル・シナリオを、「或る種の愛情」のジョン・シュレシンジャーが監督した。撮影はケネス・ヒギンズ、音楽は「唇からナイフ」のジョン・ダンクワースが担当した。出演は、「脱走計画」のローレンス・ハーヴェイ、「唇からナイフ」のダーク・ボガード、「華氏451」のジュリー・クリスティ、ローランド・カラム。製作はホセ・ジャンニ。
1966年製作/イギリス
原題または英題:Darling
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1968年2月24日
ストーリー
彼女の名はダイアナ(J・クリスティ)だが、誰もが“ダーリング”とよんでいた。若気でごく平凡な男と結婚しモデルをしていたのだが、とてもそんなことで満足はできなかった。たまたまテレビのドキュメンタリー番組に出て、彼女はディレクター兼ナレーターのロバート(D・ボガード)と知り合った。ロバートには妻子があったが、ダイアナの奇妙な魅力にひきつけられ、二人は同棲した。しばらくは充実した愛の日々が続いたが、ロバートの仕事はいそがしく、一人残されるダイアナは、退屈に身をもてあますようになった。そんなある夜、彼女は手伝いに行ったパーティで、大会社の若社長マイルス(L・ハーベイ)に出会い、彼の紹介で映画のチョイ役に出た。やがて妊娠した彼女は、中絶をし、その療養に田舎に帰ったが、すぐに退屈になりロンドンに逃げかえった。だが、ロバートは仕事で忙しく、彼女は一人でイライラしていた。ある日、ダイアナは芝居のオーディションを受けに行ったが、途中で自信を失ない、マイルスを訪ね誘われるままに、一緒に寝た。そして、「パリに仕事がある」とロバートに嘘をつき、二人でパリへ遊びに出かけた。だが、その嘘はバレてしまい、怒ったロバートは荷物をまとめて出て行ってしまった。マイルスの会社のCMガールとなったダイアナは、CM映画撮影のためイタリアに行き、そこで、ある公国君主のチェザーレに求婚され結婚に踏み切った。今や公妃となり雲上人となったダイアナだが、その生活は退屈であり、苦痛でさえあった。そしてついには気も狂わんばかりとなってロバートのもとへ走った。だが彼女は、もはやそんな勝手がゆるされる立場ではないのだ。ロバートに送られ、“ダーリング”は一人飛行機のタラップをのぼっていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・シュレシンジャー
- 脚本
- フレデリック・ラファエル
- 製作
- ジョゼフ・ジャンニ
- 撮影
- ケネス・ヒギンズ
- 音楽
- ジョン・ダンクワース
受賞歴
第38回 アカデミー賞(1966年)
受賞
女優賞 | ジュリー・クリスティ |
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脚本賞 | フレデリック・ラファエル |
衣装デザイン賞(白黒) | ジュリー・ハリス |
ノミネート
作品賞 | |
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監督賞 | ジョン・シュレシンジャー |
第23回 ゴールデングローブ賞(1966年)
ノミネート
最優秀主演女優賞(ドラマ) | ジュリー・クリスティ |
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最優秀監督賞 | ジョン・シュレシンジャー |