ターミネーターのレビュー・感想・評価
全119件中、41~60件目を表示
【オープニングロールからの、全裸のアーノルド・シュワルツェネッガー演じる雷鳴響き渡るターミネーター降誕シーンは忘れ難い。ジョン・コナー出生の所以もキチンと描かれている作品である。】
■1984年のロサンゼルスが舞台。
2029年の未来から殺人機械・ターミネーターがやってきた。
未来では機械軍と人類の果てしない戦争が続いており、機械軍は人類のリーダー、ジョン・コナーを抹消するためにジョンの母親、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を殺そうとターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)を送り込んできたのだった。
◆感想
・”ターミネーターシリーズは、2が最高!”という方が多いが(含む、私。)この第一作があってこそなのである。
・お気楽な生活を送るサラ・コナーが、イキナリ未来から来た無慈悲なターミネーターに襲われた理由。
・そして、2とは違う、ターミネーター”I'll be back"の使い方も良い。
・同じく未来からやって来た正義感溢れるカイル・リース(マイケル・ビーン)とサラ・コナーとの一夜限りの契り・・。
■そして、カイルの子を宿したサラ・コナーが、一人荒野に向かうシーンのそれまでと違う、決然とした顔付。
<今作は、低迷していたジェームズ・キャメロン監督を一躍、スターダムに押し上げた記念碑的作品である。
今作が齎した意義は大きいのである。
今作の興行的成功無くしては、「タイタニック」も「アバター」シリーズも世に出なかったのである。>
今観ても、問答無用の大傑作。
今から38年も前の、ほぼデビュー作(ひとつ前の「殺人魚フライングキラー」は完成前に降板させられている)と言ってよいキャメロン無名時代の、見るからに低予算であることが分かる作品だが…手作りな感じの安っぽい特殊効果も随所に見られるものの、そこに突っ込みを入れようとする口を封じるほどに、作り手の本気度がビシビシと伝わってくる大傑作だ。
傑作の誉高い「2」の方が、特殊効果の技術も向上し、ドラマ性もずっと豊かになっているが、サスペンス演出については原点としての本作の方が冴えていて、ホラー演出に肉薄するほどの緊迫感を感じさせてくれる。
いまや大金を注ぎ込んで新技術を開発しながら作りたい映画を作るハリウッド映画界の巨人となったキャメロンであるが、改めて本作を観ると、金があろうが無かろうが、映画に対する熱意と類稀なセンスを元々持っていたことが分かる。大金を手にしても、この最も大切なところが全く衰えないところが、キャメロンの本当の巨匠たる所以かも知れない。
先に「2」を見て
今じゃ古典か
これと言った感想もないのだけれど、映画史に残る傑作SFアクションとして確たる評価を受けているので、レビューも何も。大体見たことない人が、このレビューを見るとも思えないんだけど。
私より下の世代では「エロいシーンがヤバかった」的な感想を聞いたので、そんな見方もあるのかな。なんてギャップを感じたりもしたのだが、今だと超クラシックなマニピュレーター操技だと丸わかりの映像に、どんな感想を抱くのやら。
スパイダーマンが「帝国の逆襲」をクソ古い映画(けなしているんじゃなかったけど)と言っていたのも、そりゃそうだ。と思ったし、今じゃ「T2」ですら見るに堪えないレベルのVFXなのかも。
とにかく、この映画がなければ、今日のSFアクション映画は大きく軌道修正をされていただろう、歴史上の金字塔的な映画。タイムパラドックスの要素も楽しめる。
2018.10.3
日本の劇場で拍手が起こった!
俺は日本公開前に、輸入盤VHSに日本語字幕を勝手に付けてダビングをした
画像が劣悪な海賊版を手に入れて観てました。
家で上映会を開き、当時の中学の同級生が日本公開前に観た(苦笑)
あまりに面白過ぎたので、日本公開初日に銀座の今は無き日本劇場に観に行きました。
そして、あまりのターミネーターのしつこさに、
日本では珍しい拍手が起こったのです!しかも大拍手!
(炎の中から骨組み姿で復活したシーン)
皆、2が好きと言いますが、俺は断然1作目の方が愛着があって好きです!
一級品は廃らない
計算しつくされたストーリーと展開。分かっているからなんだけど、特に導入部の緊張感と期待感。これから起きることのワクワク。スタッフには作品の成功と、連作への確信はいかほどあったのか?
いやあ、スタッフの才能に感服。同じ年代の連作、「スター・ウォーズ」の原作ありきの切り出し、「ロッキー」の同系模様替え、と比較しても冒険を感じる。
シュワルツェネッガーの登場シーンは、明らかに後続の作品への影響を感じる。彼の活躍はそれだけのインパクトがあったということか。
見直してみると、リンダ・ハミルトンは、前半シャツ・イン・ジーンズだった。当時は普通だったが、とても懐かしい。ウェストからヒップのスタイルが整っていると女も男も美しいと感じる時代だったな。
なにげに最初のターミネーターをちゃんと見たのは初めて。 シュワちゃ...
タイトルなし(ネタバレ)
SFアクション苦手な私でもこれだけ楽しめるのだから名作になるのも納得。有名ながら一度も見たことがなく、事前知識の全くない状態で鑑賞。
人間性のない不死身シュワちゃんが延々追いかけてくるのは恐ろし過ぎる。少しでも油断すればこっちまで殺されるんじゃないだろうかという緊張感はすごい。息の詰まるような展開の連続で疲れながらも、未来の人間を守る為に奮闘する2人が良かった。リースは残念だったが堅実に任務を遂行していてかっこよかった。プレス機で潰されたシュワちゃんは今後また作られて登場するのか。
続編にも期待が持てる。
まちがいなくシリーズの最高作。
人間と殺人マシーンの戦いを描いた大ヒットSFシリーズ。
久々に全作を続けてビデオで鑑賞しました。
第1作は、1984年製作。さすがに、映像は時の流れを感じますが、
ストーリーはおもしろい。PG12指定のようですが、グロいシーンも
多いですね。
後の作品になればなるほど、映像の迫力が出てくるんですが、
ストーリー、キャスティングはこれが一番じゃないかな。
監督もジェームズ・キャメロンでしょ、やっぱり。
ジョンコナーがころころ変わるのはいただけないな。
しょうがないとは思うんだけど。
個人的には、ターミネーターは1と2で完結。3はまったくダメ。
4は別物ととらえておもしろかったです。
40年の旅に出る$5-のラブレター
午前10時の映画祭にて。
もう、何度も何度も観ている気分になってたんですが、冒頭のスカイネットのハンターキラー・エリアルの画像を見て、思い違いしてたことに気づいた。
「何度も観てたのは2だよ、多分」
そもそもT-800がストップモーションですもん。そう言えば、ロボコップもストップ・モーションだったよなぁ。今なら全部CGで映像の迫力・迫真度は、比較にならないほど進化してます。
にしてもですよ。2,3年前、1963年製作のチェコのSF作品、「イカリエ XB-1」を見た時にも同じことを思ったんです。「コンピューターの進化によってもたらされた映像化技術の進化は、同時に発想の貧困を招いた」。
何はともあれ、今、じっくり大画面で眺めてみると、現在の諸作品に多大な影響を与えたって事を再確認した次第です。
やっぱり、良かった。
ジェームズ・キャメロンの出世作
無限ループの終わりなき戦い…の、始まりの物語
午前十時の映画祭11にて。
80年代を猛スピードで駆け抜けたオライオン・ピクチャーズによる、低予算SFアクションの奇跡的傑作。
同社はこの後、もうひとつ伝説的SFアクション『ロボコップ』を世に送り出している。
初公開された1985年頃は空前のホラー・B級映画ブームだったと記憶する。殺人サイボーグが死んだと見えてまた襲ってくるという怖がらせ方は、この時代のホラーの常套だった。『未来警察』なんかもホラーの手法を採り入れたSFで、ちょっとした流行りだったと思う。
本作が日本に上陸した時は既にアメリカで異例のヒットを記録したことが伝わっていたし、何よりアヴォリアッツのグランプリ作品だということで、我々若者は熱狂的に迎え入れたのだった。
シュワルツェネッガー以外はほとんど無名のキャスティング。シュワちゃんだって『コナン・ザ・グレート』に主演してはいたがスターにはほど遠い存在だった。
低予算と言っても日本とは桁が違う。街中でのカーチェイスはあるし、トレーラーを爆破炎上させたりもする。更にストップモーションアニメまであるのだ。日本映画でここまでやったら今でも大作扱いではないか。
改めて観ると、続編への布石がちゃんと打たれていて設定がよく練られていたことが分かる。
この映画は、将来自分が関わることを起こさせないために殺人鬼が未来から襲ってくる…という基本コンセプトに、それを阻止するために同じ未来から助けが来て戦うという活劇のアイディアが加わった段階で、半ば成功したようなもの。
なにしろ、これをアレンジするだけで幾つも続編を作ることができるのだから。
そして、ジェームズ・キャメロンによるディテールの肉付けが極めて上手い。(共同脚本はプロデューサーでもあるゲイル・アン・ハード…本作発表後にキャメロン夫人となる)
電話帳の記載順にサラ・コナーという女性が殺害されていくので、サラ(リンダ・ハミルトン)は自分の危機に気づく。不安に駆られたサラは自分の後を着けてくるカイル・リース(マイケル・ビーン)を殺人者だと誤解するのだが、ターミネーターは間近に迫っていた…というサスペンスが絶妙だ。
警部や心理分析官の会話も気がきいていて、荒唐無稽な物語に少しだけ現実性をもたらしている。
未来では核戦争後に防衛システムの人工知能が暴走し、機械が人類を制圧するという。
タツノコプロのTVアニメ『キャシャーン』では、知能をもった公害処理ロボットがアンドロ軍団を組織して人類殲滅戦争を起こしていた。70年代に日曜洋画劇場で放映された『地球爆破計画』というB級映画では、米ソの軍事コンピュータが意志疎通して人類を征服しようとする。
人工知能の発達に対する漠然とした危機感は、SFの定番アイテムのひとつ。
『2001年宇宙の旅』のHALもそのひとつか。
余談だが、1990年『ダンス・ウイズ・ウルブズ』、1991年『羊たちの沈黙』と、アカデミー賞作品を連続して製作したものの、オライオン・ピクチャーズは深刻な財政難から抜け出せず、間もなく破産。後にMGMに買収されている。
混沌となった『ターミネーター』の続編の行方は、紆余曲折を経て『ランボー』シリーズで同時期勢いのあったカロルコ・ピクチャーズが権利を取得。
しかし、大作を連発した同社は『ターミネーター2』を絶頂に高騰した制作費を収益で賄えず、間もなく倒産している。
盛者必衰…は世の常。
午前十時の映画祭にて。 改めて大きなスクリーンで観るとやはり迫力が...
当時見てたらもっとドキドキしてた
第一作目にして既に究極領域
歴史を変えた殺人マシン
言わずと知れたSFアクションの代表作。未来からやってきた殺人マシン・ターミネーターは当時としては衝撃的な印象だった記憶が蘇ります。ジェームズ・キャメロンの斬新なアイデアは真に天才的でタイトルバックも含めた音楽はいつまでも記憶に残ります。
(午前十時の映画祭にて鑑賞)
2021-106
シュワルツネッカーの肉体美
午前十時の映画祭11で観賞。
1984年のロサンゼルスに未来から来た殺人サイボーグが、サラ・コナー、という同姓同名の女性を相次いで殺害した。同じ名のウェイトレスのサラも命を狙われるが、見知らぬ男カイルに救われるた。カイルによると、機械と人類の戦争が勃発し、将来サラが産む息子ジョン・コナーが人類のリーダーになるため、サラがサイボーグに命を狙われてるとの事。未来から送り込まれた殺人サイボーグ・ターミネーターから命を狙われてるサラはどうなる、という話。
何度か観てるが、改めて劇場の大スクリーンで観ると迫力あった。
若い時のアーノルド・シュワルツネッカーの肉体美が素晴らしい。サラ役のリンダ・ハミルトンのジョンを妊娠するセックスシーンは見所かな。
37年経っても全然古さを感じない素晴らしい作品でした。
全119件中、41~60件目を表示