卒業(1967)のレビュー・感想・評価
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🎦卒業と言う映画を見た。
シュールだ・・とても。なぜか主題歌をすべて歌えてしまう・・・しかも驚くべきことに前半はかなりの部分のこの映画のセリフが口を突いて出てくる。前世の記憶か・・・。生れる前の作品だが、カット割りがメチャクチャ秀逸。すべてのカットが優れたスチールに連続の様あるにもかかわらず、ちゃんとムービーとして成立している。いずれにしてもこの映画の内容は現在なら完全アウトだが、昔はきっと一念岩をも通す・・雨だれ石を穿つ・・・精神一到何事か成らざらん・・全てが今では死語と言っていい概念が、この映画の根幹にあり、それだけにシュールさが際立つのだろう。アン・バンクロフトの演技の迫力に圧倒される一本でもあった。それにダスティン・ホフマンがトム・クルーズに見えてならなかったという点も書き加えておこう。走り方がそっくりなのだ。行動の突飛さ加減も‥これは勿論役どころの問題なのだろうが・・。作品の中でまるでスポットカラーのように動き回るのがスカーレットのアルファロメオ アルファスパイダー(デュエット)。この車がどんどんボロボロになって行く。そして迎えた一見ハッピーエンドの様なエンディングにも二人の行く末もそのアルファロメオの様な結末が用意されてなければ良いがと・・不安に駆られる結末なのだ。でも終止傑作。
S and Gのスカボロー・フェアはメロディ・フェアと並んで、心に残る歌と言える。
真面目にストーリーを追うべき話では無い。ストーリーはファンタジーなラブストーリーとして見るべきだと思う。
もっとも、僕みたいな老人が見る映画では無いが、50年くらい前に見たときは、こんな滑稽なラブストーリーに心が踊った。今、何回目かの視聴で、こんな話だったんだと冷めて見てしまう。
しかし、S and Gの曲を聞くと、我が青春を思い出した。様な気がした。
僕にとって、S and Gのスカボロー・フェアはメロディ・フェアと並んで、心に残る歌と言える。
今回、残念ながらこの演出家に対する評価を落とさざるを得ない作品を見た。故に、伴って再評価する。但し、今回(2024年7月7日)は、当該作品は見ていない。
薄気味悪い奴の映画を見て感動してしまった事を大変に悔やむ。但し、僕がこの映画を評価したのはサイモンとガーファンクルの音楽があったから。
衝撃だった…自分は何を見ているんだろう
名作と言われているが。
カウンターカルチャーが流行ったのは理解してるが、それでも何故この映画が当時そんなに愛されたのか分からない。
セクハラおばさんに、ストーカー男に、何考えてんだかよくわからない二股女と、全員の行動が異常に見える。
ベンジャミンに関しては前半は生真面目な初心な青年といった感じでリアクションも自然だと思ったが、後半に行くにつれての異常行動はまるで人が変わってしまったよう。
映画の中で登場人物が倫理観のズレた行動を取ったとしても、(それが人殺しであったとしても)大抵はそれも人生に起こり得ることとして受け入れられるのだが、本作に関しては主要キャラ全員が真面目に狂っていて一体何を見させられているんだろうという気持ちになる。
最後の教会のシーンに至ってはもはやこらえきれずに声を上げて笑ってしまったが、この映画はコメディってことでいいのか?泣ける映画ランキングの上位で度々見かけてた気がするのだが、こんなに笑ってしまっても?
カメラワークは面白くてよかったんだけど。
素晴らしかった
20代の時にレンタルビデオで見て以来2回目。ダスティン・ホフマンが、人妻と最初にやった後に流れる『サウンド・オブ・サイレンス』は射精の後のメランコリックな気分そのものだ。香港の総合格闘技の映画『激戦 ハート・オブ・ファイト』で『サウンド・オブ・サイレンス』の対訳があって、歌詞あまりの暗さに衝撃を受けたので、改めて再生をいったん止めてネットで歌詞を見て、その後また同じ場面を見ると印象がぐっと深まる。『サウンド・オブ・サイレンス』が2回くらい、『スカボロー・フェア』は4回くらい掛かっていた。
ダスティン・ホフマンがめちゃくちゃになっていく様子が超絶に面白い。また、エレインにそんなに好かれている感じもしないのに、結婚式に乗り込んでいって見事奪還するのが意外なのだが、それでもあれだけ好き好き言われたら彼女の方も悪い気はしないのだろう。
大家に散々「出て行け」と言われているのだが、僕も仕事場で借りている1万2千円のアパートが大家と仲悪くしているので、共感を覚える。
50年前の映画はこんなんだったんだ〜 音響がそこまで良くなく、車で...
50年前の映画はこんなんだったんだ〜
音響がそこまで良くなく、車で走ってて挿入歌が流れているシーンでもトンネルに入ると平気でエンジン音が紛れてくる
階段を駆け下りるシーンでもワンカットでまだ駆け下りてる!てなる
ラストの教会へ走るシーン、ずっと走ってる!てなる
無音が多かったり
時代背景を感じる
挿入歌がいい
お母さんと不倫し、その娘と恋に落ち、最後は教会へ乗り込んで結婚式から花嫁強奪というストーリー
時代は変わりましたね…
たるい感じの始まり方だったので、途中で見るのやめてしまうかも…と思いましたが
主人公の女性に対するキョドり具合に、苦笑しながらなぜか引き込まれました
水槽やプールがシーンごとに象徴的?に描かれていておもしろい
主人公童貞卒業後の、メインテーマ曲
サイモン&ガーファンクルがなんだかおもしろくて、声に出して笑ってしまいました
なんでだろう
映画の無駄な間が苦手ですが、この映画の間に関してはよかった
なんかアンニュイな?だるさが映えていた
ただ、昔だったら情熱的に後先考えず行動する若さ!で受け入れられたはずのストーリーが
昨今のストーカーや恋愛のもつれでの殺人事件などの報道を目や耳にしているので、
主人公の行動が途中から恐ろしくて…
彼女のことを追いかけてわざわざ大学近くに下宿とか、家に上がり込むとか…
結婚式場まで特定して、こわい!
これ、彼女が好意的だったからよかったものの
最後のシーン、バスの中での二人の表情が印象的
なんだか今後の人生の全てをこの瞬間のふたりの表情がすべて物語っているようで
超有名な結婚式奪還シーンより、バスの中の表情が印象に残った
縛られない。心の赴くまま生きる
アメリカンニューシネマといわれる映画の中では
めずらしくBADENDでもない気がする作品。
というのも、主人公は社会的地位を悉く失ったという意味では不幸だけど、
好きな人と添い遂げられたのだから幸せではないか。
ダスティンホフマンの演技が素晴らしく、
社会への閉そく感から無軌道に振る舞う青年を見事に演じている。
ところで、婚約者を捨ててまで、顔見知り程度の男を選ぶヒロイン。
根本的なところで繋がりを感じる人と出会ってしまった、と。
そういうこともあるかもな、と妙に納得してしまった。
実はずいぶんと不道徳な話
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:80点 )
この映画を観る前から、サイモン&ガーファンクルの音楽を好きで聞いていたしこの映画に使われたことを知っていた。本当かどうかは知らないけれど、なんでも歌をこのように作品中に挿入したのは、この映画が初だというのを後に聞いたことがある。そしてこの映画を観る前から、名優ダスティン・ホフマンが主演したことも有名な最後の教会の場面も既に知っていた。そんなわけで学生のときに初めてこの映画を観たときは期待値が高かったし、内容はよく覚えていないんだけれど、やはり結婚式から花嫁をかっさらうなんていかした終わり方だなんて少し思ったように記憶している。
だがそれから数年後。
「本人たちはいいんだろうけれど、突然花嫁をさらわれた花婿や残された人々は一体どうなるのか。あの結末は大嫌い」
そんな意見を聞いたときに、それはそのとおりだなと思った。大人になって改めて観てみると、他人の迷惑など考えない随分と責任感のない幼稚な主人公の言動が目に付く。ロビンソン氏から妻と離婚すると言われて「どうしてですか?」と原因を作った不倫の張本人が聞きかえしてみたり、相手の家庭を破壊しておいてそのうえさらに娘を略奪婚をしてみたり、他人の迷惑を顧みることがない無軌道な暴走ぶりは痛々しいほどに馬鹿でくだらない。
他人の迷惑など知らないとばかりに学生運動とヒッピー文化が花咲いて、若者たちが自分たちの方向性を見出すことが出来ず暴走した時代の作品だからかもしれないが、被害者側のことはろくに描かれていなくて自分の好き勝手に動く人たちを中心に物語は動く。主人公の立場から観た映画としての物語の展開の爽快感はあるのだが、よくよく考えると随分と不道徳で反社会的な映画でもあって、いい大人としては恋に燃える若い二人の逃避行を無責任だと感じてしまい、最早素直に祝福する気分にはなれなくなっていたのでした。
「両親が僕たちをみたら何というか」「なんて言うの?」
映画「卒業(1967)」(マイク・ニコルズ監督)から。
小学校の音楽室から聞こえてきた「コンドルは飛んでいく」、
それから芋づる式に思い出されたのは
「サイモン&ガーファンクル」「サウンド・オブ・サイレント」、
映画「卒業」となって、何十年間ぶりに鑑賞した。
えっ、こんなシーンがあった?という驚きばかりで、
自分の記憶力のなさを痛感した作品となった。
超有名な「教会の入口に十字架で鍵をかけて、
ふたりでバスに乗って逃げるシーン」は、
なんと残り1分30秒で画面に登場したのだから。(汗)
そんな中で、私が選んだ気になる一言は、
主人公・ベンジャミンを演じる、ダスティン・ホフマンと、
母親くらい年の差が離れたロビンソン夫人を演じる
アン・バンクロフトの情事のあとの会話。
「両親が僕たちをみたら何というか・・」
「なんて言うの?」「わかりません」の一部分。
私たちも、情けない状態に陥ったときに、
「~がみたら何というか」と嘆くことがあるか、
「なんて言うの?」と訊かれたら答えに困る。(笑)
この会話が妙に可笑しく、メモをした。
昔は、音楽で思い出す映画が多かったのになぁ。
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