劇場公開日 2020年1月31日

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「マカロニウエスタンの傑作」続・荒野の用心棒 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マカロニウエスタンの傑作

2023年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

セルジオコルブッチ監督とフランコネロ、その大出世作のマカロニウェスタン。
そして「荒野の用心棒」とは全く別物の作品です。
とか言いながら、CVがイーストウッドの山田康雄(ルパン)に対して、ネロは小林清志(次元)なんですよね。憎い采配です。
そして本作はOPから強烈に格好良いです。棺を引き摺り歩くビジュアルと歌がすごい世界を作っています。
そしてその見所は実に多く、特にその過度なバイオレンス描写。
容赦ない処刑などの暴力だけでなく、顔のメイクや赤い覆面等小物の演出も実に凝っています。
これは後のマカロニウエスタンにおける、一つのジャンルのようになっていたように思いますね。
それとオリジナルの「用心棒」のストーリーを知っている日本人には、どうしたってこっちの方が強烈な印象を残すでしょう。
絶体絶命ともいえるピンチを迎えた後の対決もまた強烈で、ラストのカットの置き方も最高でした。傑作です。

白波