セント・オブ・ウーマン 夢の香りのレビュー・感想・評価
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暗闇から、光を取り戻して
退役した盲目の軍人をアル・パチーノが 演じていました。 暗闇になってしまった人生を終わりにしようとしていたフランク、アル・パチーノでしたが、1人の少年に出会ったことにより、香りや、感情の込もった声、人の手に触れる温もり、何より、人の愛情を感じるようになった、友情のドラマでした。 人生に絶望を感じた矢先に、一緒に過ごしたいと思える大事な人に出会ったラストでした。卓越な作品でした。
アルパチーノの演技が素晴らしい
何と言ってもアルパチーノがめっちゃ良い。プライドばかり高くて盲目の退役軍人。でも、実は人生に絶望していて自死も考えている孤独な老人。そんな彼の世話をする羽目になった学生。相互理解など全くできなさそうな二人が、一緒に色々な経験をする中で訪れる美しい結末がとてもいとおしい。頑固でカッコつけのこの爺さんを見ると、なぜか亡くなった父を思い出す。とても好きな映画の一つです。
アル・パチーノ
奨学金をもらって名門校に通う高校生チャーリーと、失明した退役軍人フランクがともに過ごした数日間。アル・パチーノが偏屈で気難しい扱いづらいことこの上ない老人を好演(どころではないか)している。他人を寄せ付けない厳しさに隠れている部分にチャーリーは惹きつけられ、無二のパートナーになる。最後チャーリーは金持ちの級友にはめられ放校されそうになるが、その窮地を救うフランクの演説シーンも印象的だが、個人的に好きなのはこの場面だけしか登場しないガブリエル・アンウォーとタンゴを踊るシーンは素晴らしい。この場面は映画史に残る永遠のシーンだと思う。
タンゴシーンが最高
アル・パチーノの発声がすごい。腹から出てて、あの横暴な口調。見えない演技もさすがです〜。フーアー! チャーリーの高校の校長は、自分のプライドのために、生徒の人生を踏みにじろうとするなんて、教育者の風上にも置けない。そんなんだから、嫌がらせされるんだよ。自覚してちょうだい。 タンゴを踊るシーンは、フィギュアスケートでけっこう使われている曲で、前からこの映画見てみたかったの。BS12さん、字幕版で放送してくれて、ありがとう。
こういう空気感が好きな人は好きな映画
盲目の演技が上手かった。 口が悪くて最初は中佐のこと苦手だったチャーリーが、中佐の過去と孤独を知り、友情を育んで旅を通して生きることの素晴らしさを教えてくれるストーリー。 私がもし盲目になったらきっと絶望しかないな。 そんな時に向き合ってくれる人がいるだけで、生きる希望を持てるのかな。 こういう雰囲気の映画ってあまり得意じゃないんだけど、見る人が見たら名言が心に響くと思う。
ふとした出会いで変わる人生の眺め
やたらと威張り散らすおじさんと、それに振りまわされる高校生。初めはそんな風に見ていました。しかし、立場や年齢を越えて徐々に二人の距離が縮まっていく様子に友情や父と子の関係にも似たような絆が生まれてくるのを感じました。 フランクは軍人である事に誇りを持っているが、視力を失ってしまった。親戚からも嫌われている。人生に絶望と孤独を感じている。チャーリーは名門校の苦学生。チャラついた同級生達と距離を置いている。両親も遠く離れた所におり、義父とはそりが合わない。同級生の悪戯を告白するか悩んでいる。二人とも孤独であり、それぞれに悩みを抱えている。そんな状況を共有し合ううちに二人の関係が深まっていく。 フランクの自殺を思いとどまらせたチャーリー。チャーリーの決断を擁護し、学校の裁判で熱弁をふるうフランク。初めはギクシャクしていましたが、NY旅行を通じてお互いが無くてはならないくらいの関係が築かれていた事に感動しました。 もし、二人が出会ってなければ、フランクは自殺していたかもしれないし、チャーリーは哀しい学校生活を送っていたかもしれない。二人が出会えて良かった。二人の未来が明るくなって良かった。そう思いました。 その他つぶやき ・生徒のちょっとした(?)悪戯に対し、裁判みたいな事をするのが理解できませんでした。しかもただの目撃者に過ぎないチャーリーがなぜあそこまで追い詰められなくてはならないのか。 ・タンゴの場面印象的です。女優さんが素敵です。あの場面のみの登場でしたが、美しさが忘れられません。 ・最後のスピーチ、正直私にはそこまで響かなかったのが残念です。時間を置いてまた観たいです。
何度見ても泣く。泣く自分に安心する。
もう何度目かわかりません。 何度見ても泣き、泣ける自分を確認して安心する映画。 アル・パチーノの揺れない瞳の演技は圧巻。 見飽きることがありません。 タンゴシーンのガブリエル・アンゥォーも夢のように美しい。 人はいくつになっても、どんな境遇であろうと お互いに感化しあい、、そのひとの可能性を信じることができる。 苦学生とクセの塊のような退役軍人に生まれる確かな友情。 また見ます。
夢の香りってどんな感じ
エリート校の奨学生(クリス・オドネル)はバイトで、全盲の退役軍人(アル・パチーノ)の世話をする。 この軍人は家族が旅行に出掛けると同時に、バイト君をうむを言わせずニューヨークに連れていく。 そこからこの軍人の人生を垣間見ることになり、同時に自分がまきこまれたトラブルから逃げられないことに気付く。 ガブリエル・アンウォーとアル・パチーノのタンゴのシーンは見事。
厳しく、頭が賢く、度胸があって、経験も豊富。 「本質を知る、本物の...
厳しく、頭が賢く、度胸があって、経験も豊富。 「本質を知る、本物の男」 それを次世代に引き継がせる。 青年は皆、こんな人物と出会い一人前の男に成り、また引き継がせていく。 この輪に入れる男でありたいなと思う。 「潰れた魂に義足は付かない」 「真の人間を形成する信念の道だ」
男の友情と信念
いい映画ですね。3回見ても泣けますね。 盲目の軍人のアルパチーノ演じる米国陸軍中佐の頑なな生き様に翻弄される高校生。 でも男の友情や思いやり、優しさが溢れている。ラストの友達を売らないという信念。 名作です。
もう何度観たかわからないけど何年か振りに鑑賞。 自分が年をとった今...
もう何度観たかわからないけど何年か振りに鑑賞。 自分が年をとった今、爽やかな感動ではなくなった。まあなんとかやっていこうよ、と肩を叩きたくなる。 しかしアルパチーノはこういう役が楽しそうだな。ケラケラ笑える。 そしてやっぱり盲目の演技。取っ組み合いの最中でも一瞬も焦点が合わない。さらに見えるフリをしている見えない人、という演技まで。 かっちょいーなあー。 そしてフィリップちゃん…😭 あと、あの女の先生はジョーカーのお母さんじゃないか?
アルパチーノ52歳。フーアッ!!
役どころでは62歳ぐらいですかね。自分がちょうどその真ん中ぐらいの年齢なのでこの映画はたまんないですね。 アルパチーノはいろんな役を見事にこなしてとても面白い役者です。 この映画、そんな中でも特に変わった役所だと思いました。とても見事になりきっています。 ターニングポイントになるシーンがとても良かったです。無能な監督だとそこんところで体の一部をアップにしてしまうと思うのですが、この監督はそうしていませんでした。そのシーンがとても情緒的にディレクションされており音楽も素晴らしくて感動的でした。 それにしても真ん中のところでちょっと出てきた印象的な女優、ガブリエル・アンウォーは超セクシーですね。私はこの女優を以前に見たことがあるので、調べてみました。でも見た記憶のある映画は出てこなかったです。たぶん調べた中に見た映画は存在してるのにどうしても思い出せません。不思議なものですね、見た映画のことを完璧に忘れているのに女優の顔は覚えてるんですね。いい女ってのは本当にいいものですね。男はいい女が抱きたくて頑張る。それは不純な動機じゃなくて素晴らしい時じゃないかな。この映画を見てそんなことを思いました。奥さんにバレるとヤバいですけどね。
良い映画!
こうして赤の他人が介護や手伝いを通して少しずつ心を開いていく様子にとても感動しました。 年配の方の言うことは重みがありますね。 最後も、さらっとしたお別れだったのがより良かった。 それぞれが自分たちの元へ戻ってお互いの出会いがプラスになって帰る、とてもナチュラルに描かれていて良かったです。 「どんな家庭にも問題はある」というセリフも 自分と親族の関係性などを言っているようにも思えました。 全て経験したことを仰っている。
何度観ても、素晴らしい映画です🈵
この映画は何度も観てるんですが、何度観ても感動してしまいます😂 このレビューを書くためにもう一度鑑賞したんですが、全く無駄のない描写にあらためて感心しました(^^ゞ 死を覚悟した盲目の退役軍人と学内事件に巻き込まれて悩んでいる名門高の優秀な貧乏学生が、旅の中で、徐々に変化していく二人の心理描写が1つの見どころだと思います🙆 言うべきか言わざるべきか⁉️ 自分の将来のためには、言ってしまった方が楽なのに、良心がそれを許さない💦 良心に従えば、厳しい処分を受けるかもしれない💦 それでも、良心に従おうとする青年。 最高の料理と最高の女性を満喫したあと命を絶つはずだった退役軍人。 そして、いよいよ学校裁判。 親の力を借りて裏取引したやつ 実際に悪戯をしたやつ よりも 友人を守るために言わなかった青年 を一番厳しい処分にしようとする学校 こんなことでいいの⁉️ と思っていたら、そんな気持ちを吹っ飛ばしてくれるような見事な演説💯 この演説は何度聞いても心に響く。 さすが、アルパチーノです‼️
少年と盲目になった軍人の話。全体的に高水準で急激な展開はないが素晴...
少年と盲目になった軍人の話。全体的に高水準で急激な展開はないが素晴らしい作品だった。少年との関わり方に少しずつ変化が現れ、心を開いた姿には感動させられた。人との関わり方を学ばせてくれる作品。
アル・パチーノもだがフィリップ・シーモア・ホフマン
1993年劇場公開時鑑賞。 アル・パチーノの演技はすごかったが、主人公クリス・オドネルは正直影が薄い。むしろいじわる同級生役のフィリップ・シーモア・ホフマンが印象に残り、しばらくは見かけても「『セント・オブ・ウーマン』のやな奴」と脳内変換されてた。
老人と若者の心温まるストーリー
偏屈な盲目の老人と有名校の学生の奇妙な旅物語。 その交流は最初、鬱屈な学生チャーリーの心情を良く捉えた表現になっていて、ストーリーが進むにつれ、交流が深まり、いつしか友情が芽生えていく。その様に心が温まった。 老人フランクが隠し持つ品格、知性なども徐々にあからさまになっていき、見る者の印象を覆す。 クライマックスの裁判は圧巻で心を奮い起こした。 なかなかの良作。
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