セルロイド・クローゼット
劇場公開日:1997年2月8日
解説
ハリウッド映画の歴史のなかで、60年代まで検閲上その描写が禁止されながらも様々なコードにより暗示的に描かれてきた同性愛。映画における同性愛の暗示のされ方、描かれ方の歴史を、120本におよぶ作品からの断片と、俳優や脚本家、当時の観客だった同性愛者たちのインタヴューで明るみに出すドキュメンタリー。監督は「ハーヴェイ・ミルク」のロブ・エプスタインと、「ネバー・クライ・ウルフ」などの編集者出身でエプスタインとは公私にわたるパートナーであるジェフリー・フリードマン。撮影は「ビジョンズ・オブ・ライト」のナンシー・シュライバー。音楽は「ファーゴ」などコーエン兄弟の作品で知られるカーター・バーウェル。ナレーションは自身カミングアウトしたレズビアンでもあるリリー・トムリンで、本作の共同製作総指揮も兼ねている。インタヴューに答えるのは「お熱いのがお好き」で女装し、「スパルタカス」ではローレンス・オリヴィエに誘惑された(公開時カット、復元版で復活)トニー・カーティス、「カラー・パープル」と「ボーイズ・オン・ザ・サイド」でレズビアン的な役を演じ、黒人とゲイは同じマイノリティと語るウーピー・ゴールドバーグ、デビュー作のヒッチコック監督「ロープ」で、ジョン・ドールと共にゲーム殺人を犯すゲイ・カップルを演じた「夜の人々」「見知らぬ乗客」のファーリー・グレンジャー、「噂の二人」でオードリー・ヘップバーンと共演してレズビアンに扮したシャーリー・マクレーン、「フィラデルフィア」のエイズにかかったゲイの弁護士役でアカデミー賞を獲得したトム・ハンクス、リベラル派で知られ、「ハンガー」でカトリーヌ・ドヌーヴとのレズビアン・シーンが話題を呼んだスーザン・サランドンなどの有名俳優たち、「ベン・ハー」の59年版(ウィリアム・ワイラー監督)でベン・ハーとメッサラのあいだに同性愛関係を盛り込んだと語る作家のゴア・ヴィダル、「理由なき反抗」のプレイトー(サル・ミネオ)役について言及するスチュアート・スターンなど。
1995年製作/104分/アメリカ
原題または英題:The Celluloid Closet
配給:パンドラ
劇場公開日:1997年2月8日
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロブ・エプスタイン
- ジェフリー・フリードマン
- 脚本
- ロブ・エプスタイン
- ジェフリー・フリードマン
- シャロン・ウッド
- 原作
- ヴィット・ルッソ
- エグゼクティブプロデューサー
- リリー・トムリン
- ハワード・ローゼンマン
- バーニィ・ブリルステイン
- フレッド・グレイ
- 製作
- ロブ・エプスタイン
- ジェフリー・フリードマン
- 撮影
- ナンシー・シュライバー
- 美術
- スコット・シェムブレス
- 音楽
- カーター・バーウェル
- 編集
- アールド・グラスマン
- 字幕
- 関美冬
- ナレーター
- リリー・トムリン