セルロイド・クローゼット

劇場公開日:

セルロイド・クローゼット

解説・あらすじ

ハリウッド映画における同性愛の表現の軌跡をたどった、1995年製作のドキュメンタリー。映画草創期から1994年までの120本の作品をひもときながら、トム・ハンクス、シャーリー・マクレーン、ハーベイ・ファイアスタインら俳優・監督・プロデューサーのインタビューを通し、“もうひとつのハリウッド映画史”を明らかにしていく。

ゲイの活動家ビト・ルッソの同名著書を原作に、アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作「ハーヴェイ・ミルク」のロブ・エプスタインと、後に「ラヴレース」などでもエプスタイン監督と組むジェフリー・フリードマンが共同で監督を務め、映画とともに歩んできたアメリカの文化、政治、時代の潮流をも描き出す。タイトルの「セルロイド・クローゼット」には、文字通りのセルロイド製フィルムを保管する場所、そして自身の性的指向を公表していない状態からの“カミングアウト”という2つの意味が込められている。

「ナッシュビル」などの名優リリー・トムリンがナレーションを担当。

1995年製作/102分/アメリカ
原題または英題:The Celluloid Closet
配給:パンドラ
劇場公開日:2025年6月14日

その他の公開日:1997年2月8日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.0隠されてきた記録、そして今につづく

2022年12月20日
iPhoneアプリから投稿

映画が創られて以来、どのように同性愛が隠され
どのようにヘイズコードを乗り越えてきたか
知っていた映画から知らなかった映画まで、
実際に当時演じた役者や脚本家などが出てきて
証言しながら、解説される。

こんな貴重な映像が今まであっただろうか。
どのように同性愛という存在が映画の中で
形を変えてきたのか。

ヘイズコード中に、無知な検閲官にバレぬよう
同性愛要素を仕込んでいたのには、泣ける。

さらに、作中で同性愛者は悲劇的な運命を
辿るよう、自殺するような描き方をされることの
問題点を当事者が語る
当時を生きてきた人にどのように享受され、
どのように無視されてきたのか、それを知れる貴重な映画だ。
否定的な描き方でも、ゼロでないだけよかった。そういう関係者もいた。
しかし、映画が人に与える刷り込みは怖い。

そして今、どのように描くべきなのか、
それが試される時代と変わってきている。
どうか、もうクローゼットしないそして否定的でない描き方がされますよに。

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JYARI