世代

劇場公開日:

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解説

'40年代のドイツ軍占領下のポーランドを舞台に反ナチ運動に青春を捧げた若者たちの苦悩を描く。「約束の土地」のアンジェイ・ワイダ監督のデビュー作。原作・脚色はボブダン・チェシュコ、撮影はイェジー・リップマン、音楽はアンジェイ・マルコフスキー、美術はロマン・マンが各々担当。出演はタデウシュ・ウォムニツキ、ウルシュラ・モドジニスカ、タデウシュ・ヤンチャル、ヤヌーシュ・パルシュキェヴィッチ、リシャルト・コタス、ロマン・ポランスキーなど。

1954年製作/ポーランド
原題または英題:Pokolenie
劇場公開日:1981年12月19日

ストーリー

ドイツ軍占領下のポーランド。ワルシャワ郊外のプディという町に母と暮らすスタフ(タデウシュ・ウォムニツキ)は、ドイツ軍の貨物列車から石炭を盗むという仕事を仲間の青年たちとやっていた。ある晩、居酒屋で木工所で働くセクワ(ヤヌーシュ・パルシュキェヴィッチ)という職人に会い、彼の見習工として、工場に雇ってもらうことになる。そこではヤショ(タデウシュ・ヤンチャル)という青年が働いていた。仕事柄、夜間のカトリック系の学校に通うことになったスタフは、その帰り道、抵抗運動勧誘のアジ演説をするドロタ(ウルシュラ・モドジニスカ)という少女を知り惹きつけられる。組織に入ったスタフは、ヤショも誘うが彼は応じない。数日後、製材所に材木を取りに行ったスタフが、理由もなくドイツ兵に殴られ、そのことに怒りを感じたヤショらは、復讐を企てる。以前にスタフが見つけたピストルを手にしたヤショらは武器を使って敵をやっつけた。その行動をドロタらは非組織的だと非難し、ヤショはスタフらから離れていった。折りしもワルシャワ・ゲットーのユダヤ人たち一掃を目的とする攻撃が開始されるが、ポーランド人たちは、ゲットーの戦闘を他人事のように見つめていた。しかし、ゲットー絶滅を防ごうと出かけたセクワたちを救出しようと、トラックに乗り込んだスタフの班に、自発的にヤショが参加し、セクワは救出されるが、ヤショは壮絶な死をとげる。翌朝、スタフはドロタの家に泊まるが、彼女はやがてゲシュタポに捕えられてしまう。スタフは班のキャップとなって抵抗運動を続けるのだった。

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映画レビュー

3.0抵抗

2023年3月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.5アンジェイ・ワイダ監督「抵抗三部作」の第1作目

2022年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アンジェイ・ワイダ監督のデビュー作で「抵抗3部作」の第1作目。
1940年代のドイツ軍占領下ポーランドを舞台に、反ナチ運動に捧げる青春を描いた若者たちの抵抗する姿を描いた作品。

友人たちとナイフ遊びをして、ドイツ軍の列車から石炭を盗んだものの友人1人がドイツ兵に射殺された普通の男が、反ナチス運動に加わっていくあたりの物語が流麗に綴られる。
そして、働いている工場から拳銃を盗んで……といった場面を観ていると、「次はどうするのか?」と思いながら顛末を見届けることになる。

とてもシンプルだが、込められたメッセージから強い意志を感じる作品であり、見応えのある場面多数。
アンジェイ・ワイダ監督の手腕は、デビュー作から冴えている。

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たいちぃ

3.5普段忘れてる民族の誇りなら綺麗に忘れてしまえ!

2017年5月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

元々は友達と享楽的な遊びをしたり、汽車から石炭を盗んで日銭を稼いだりしていた青年が、レジスタンスの美しい女性リーダーの気をひくために、活動に参加し、しだいにのめり込んでいく話。その過程や結末は悲劇や分裂しかない。女の美しさは罪だね。

ポーランドではこうした抵抗の歴史が誇りある歴史の一部とされているらしい。民族の誇り?神風特攻隊が日本人の誇りとされたら、我々日本人は素直に受け入れられるのか?
レジスタンスの女性リーダー、ドロータは武力による抵抗が野蛮だと言われたら、他に方法が無いと返せと演説した。本当にそうだろうか?
『世界の片隅に』のすずさんはのほほんとして、反戦という訳でもなく、ただ戦争に突入していく時代の流れを受け入れて耐えていた。そんなすずさんだから、戦争が終わったら喜ぶとばかり思っていた。ところが、なぜ最後の一人が死ぬまで戦わないのかと国を呪った。いつの間にか戦争の当事者になっていたのだ!近しい人達の悲惨な犠牲がそうさせた!
このように武力による解決は嫌が応にも戦争の当事者を増やしていくのだ。そして戦争を始めた者達が正当化されていくのだ。この覆しようのない流れを食い止めるのは最初しかない。民族の誇りの礎になるのが本当にそんなにいい事なのか、今一度考えて欲しい。アンジェイ・ワイダ監督は若い頃にレジスタンス活動に身を投じていたそうですが、晩年はその事をどう思っていたのだろう?誇りに思ったのだろうか?

民族の誇りが本当に素晴らしいものなら、抑圧されたくらいで消えたりしないんだよ。どんなに美味しいパンを食べようが米の美味さは忘れない、心揺さぶるロックンロールを聴こうが、日本人の心には民謡か響いている。それほど強固なものなんだよ、民族意識は。そうじゃない奴は元々民族の誇りなんか持ち合わせていない。嫌なことをされて腹を立てているだけなんだよ。そんな争いに人を巻き込むなよ、頼むから。

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月野沙漠

3.5最後の青年の涙がいい

2015年8月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

最後の青年の涙がいい

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onao