セイヴィア
劇場公開日:2000年4月8日
解説
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を題材に戦争の悲惨さと人間の絆を描く問題作。監督はユーゴスラビア出身のピーター・アントニエヴィッチ。脚本はロバート・オア。製作は「JFK」のオリヴァー・ストーン。撮影は「クライング・ゲーム」のイアン・ウィルソン。音楽は「デッド・マン・ウォーキング」のデイヴィッド・ロビンス。衣裳はボリス・カクシラン。出演は「ドラゴンハート」のデニス・クエイド、「ワン・ナイト・スタンド」のナスターシャ・キンスキーほか。
1998年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Savior
配給:アートポート
劇場公開日:2000年4月8日
ストーリー
ギイ(デニス・クエイド)はイスラム原理主義者のテロにより妻(ナスターシャ・キンスキー)と子を失ったため、罪のないムスリムを射殺、数年後に外国人部隊の兵士としてボスニア・ヘルツェゴビナに配属されていた。狙撃兵としてセルビア側についていたギイは捕虜の一人であるヴェラ(ナタサ・ニンコヴィッチ)を実家に送り届けることになる。ヴェラは敵軍にレイプされ妊娠していた。途中、ヴェラは産気づき、女の子を出産する。子どもとヴェラを実家へ送ったギイだが、敵の子を産んだ娘は家に置けない、と追い返され赤十字を目指す。最初は子どもを可愛がろうとしなかったヴェラだが、次第に母性にめざめていく。停戦が決まったはずの村は再び占領され、ヴェラの家族も捕虜に。ギイとヴェラは湖を渡り、とりあえずヴェラだけが赤十字行きのバスを探しに行く。やがてヴェラが乗ったバスがギイの隠れているボートハウスの近くに来るが、バスは敵軍に占拠されておりヴェラは殺されてしまう。子どもを連れたギイは次のバスに乗り、無事脱出。しかし、終点でそっと赤ん坊を車の中に置き捨てる。泣きじゃくるギイ。そこへひとりの女性がやってきて「子供を捨ててはいけない。あなたたちを赤十字に送ります」とギイを励ます。女性の口からはヴェラが歌っていたのと同じ、セルビアの子守唄が静かに流れるのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピーター・アントニエビッチ
- 脚本
- ロバート・オア
- 製作
- オリバー・ストーン
- 撮影
- イアン・ウィルソン
- 美術
- ウラディスラウ・ラシッチ
- 音楽
- デビッド・ロビンス
- 編集
- イアン・クラフォード
- ガブリエラ・クリスティアーニ
- 衣装デザイン
- ボリス・カクシラン
- 字幕
- 遠藤寿美子