スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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改めて自分を見つめ直すきっかけになる作品
昔の名作という事もあり、気軽な気持ちで観たけれど、想像以上に良かった。
最初に少年達がタバコを吸うシーンがあり、やはり昔の映画だなと思った一方で、子供ならではの純粋な気持ちや考えが上手に描かれており、今の映画に引けをとらない良作だと思った。
一人一人が色々なバックグラウンドがあり、生きにくい環境にある中で、それでも自身の想いを必死に貫き通そうとする。そして、お互いに戦友とも言える友がいる。辛くて苦しいのは分かるが、それでもこの少年達を羨ましいと思わずにはいられない。
大人の自分が改めて自分の学生時代を振り返り、今を見つめ直すきっかけになった作品。
わたしのことを誰も知らない土地へ行きたい
なんびゃくも映画レビューを書いていると、たとえば昔かいたやつを読み返したときに、こんなこと書いたっけとか、ぜんぜん映画読み違えているぞとか、いまはそんな風に感じないなあとか、いいかげんなことかいてやがるなあとか──をかんじることがある。
人さまのことは知らないが、わたしのばあい、水も漏らさぬ一貫性において映画レビューをやってる──わけじゃない。
感想は、時間とともに変化したり、気分によって変化したり、好悪によって変化する。
気分屋じゃない──としても、幼少期や若い頃に見た映画を、何十年も経ってから再度見たとき、まったくおなじ感想ってことは、ふつうはないもんだ。
それを書いているときは、正直で誠実で本意だが、コンピュータじゃないから、全体を俯瞰してみたら、なんらかの齟齬はあるだろう。
まったくのところ、にんげんというやつは、基本的にじぶんのことがだいすきである。
それはティーンであろうと、はたちであろうと、壮年だろうと、おじさんおばさんだろうと、あなた/わたしも、やっぱ、じぶんのことがだいすきであろうかと思う。
じぶんだいすきなやつが、じぶんの主観において、ひとさまがつくった映画を、ああでもないとか、こうでもないとか、あれがいかん、これがいかんとか、言ってるわけである。
わたしがよく取りざたする映画のだいきらいな要素に承認欲求ってやつがあるんだが、とはいえ、だいたいにおいて映画レビューなんか書いたりするやつってのは、承認欲求のかたまり──とみていい。
まったくのところ、映画レビューサイトなんてものは、大ブーメラン大会会場と言っていいんじゃなかろうか。
それはともかく。
スタンドバイミーは若いころと、大人になってからと、年をくってから、それぞれ、印象がことなる映画だと思う。
若いころ──クリスやゴーディとそんなに大差ない年齢で見たときはソフトな印象しか残らなかった。
あるていど大人になってしまうと、この映画のさいだいの命題はリバーフェニックスのセリフ「I just wish I could go to some place where nobody knows me. 」になる。
クリスはとても大人なキャラクターで、すでに社会と家柄と自分との関係性に、すさまじい疲弊を感じていた。
わたしは若いころも、大人になってからも、年をくってからも「わたしのことを誰も知らない土地へ行きたい」と思い、ときどきはじっさいにそうした。
だが、そうしても、しがらみから解き放たれて、いさぎよく生きられるわけじゃない。なんかがわたしを追いかけてくる。その追憶が貯まれば貯まるほど、この映画は泣けてくる。
切なくなるのに見てしまう
中学生の時に初めて見てから最高に好きな作品。20年ぶりくらいに見たがやはり最高。
リバーフェニックスが本当にカッコよくて演技も光っていて、それだけで星1つは付けたいくらい。
「友達はでき、離れていく」というゴーディのモノローグが初めて見た時からずっと頭を離れない。
子供時代は、家庭環境(いわゆる住む世界)が違う子達とも仲良くなれるのに、それが大人になるとできなくなってしまう。この映画を見ると疎遠になってしまった友達のことを考えて切ない気持ちになる。
ゴーディはクリスの、クリスはゴーディの言葉に救われ、お互いその後の人生に大きな影響を与えた。
この唯一無二の友人関係に今でもとても憧れる。
人を傷つけるのも人なら、辛いときに側にいて救ってくれるのもまた人なんだなぁと思う。
そしてこの映画は単純に冒険心をくすぐられてワクワクもします。この彼らの楽しそうな姿と、その後日談とのギャップがまた切なさを増長させている気がする。
好奇心
遠い記憶
切ない少年時代
まだ社会人になりたての頃、観たきりで数十年を経て再度VODで鑑賞。
当時に感じられなかった感情がふつふつと出てきて「歳をとったなぁ」いい言い方をすれば「年輪を重ねたのかなぁ」って感じです。(熱い地域の樹木のごとく、さほど大した年輪ではないんですけどね)
古きアメリカの時代なので、自分自身の少年時代とは重ねることはできないのですが、なんだか少年のころはよかったなぁ、なんて懐かしく思ってしまいます。
「たった2日の旅だったが、町が小さく違って見えた」
本当に少年たちがこの2日間で少し大人になった感覚、うまく言えませんが自分でもこんな気持ちになったこと、そんな経験があったような、なかったような…
ハッピーエンドでも特にバッドエンドでもないのですがとても心にしみる名作だと思います。自分もそうですが若いころに観た方はいいお歳になられてから再度観るとまた違った感慨、ノスタルジックな感覚を得られるかと思います。
井上陽水さんの『少年時代』のごとく。
♬な~つがす~ぎ~かぜあざみ だれのあこがれに さまよう~♬
リバー・フェニックスの生涯を想う
自粛期間中の、なかなか観れていなかった名作を観ようシリーズ。
名前と歌は色々なところで聞くから知ってはいたけど、、仲良し男子4人組で、30km離れた事故現場の死体を見に行く話だったのね。
感想は、「思ってたのと違った」。
よくある青春ハートフルさわやかストーリーだと思ってたけど、教育上よろしくないシーンがあるし、どっちかというと大人向けの話かな。
Fワードで罵り合ったり、殴ったり、たばこ吸ったり、不法侵入したり、発砲したり。特に、近所のポストを一個ずつバットでぶん殴っていく遊びには引いた。かなり迷惑なだなおい(フォローしとくと、主人公たちではありません)。
それと、男ばっかり出てくる話だからか、ちょっと共感しかねるかな…。
女の子同士だったら、「死体を見つけて町の英雄になろうぜ!」とはならない。警察か親に言うでしょ、まず。
でも、道中ひとりずつ本音を言い合うことで(一回ずつ泣いて)、それぞれ何かに気がついて、お互いの違いを知り、離れていく。
これが大人になっていくということなのだろうか。その辺はちょっとしんみりとなった。
追記
リバー・フェニックスが、昨年『ジョーカー』で大ブレイクしたホアキン・フェニックスのお兄さんだと知って驚愕。しかも若くして亡くなっていたなんて、、知らなかった。その生い立ちを知って、もっとショックだった。
リバー・フェニックスがまぶしい
「友情」「一生の友達」に凄く憧れていた子どもの頃に見た。
(なぜか、友情ものの名作といえば、見つかるのは「少年同士の友情」ばかりだった)
私は女子だから、エピソードすべてに共感した、感動した、面白かった、とは言えない。
むしろキライな、目をそらしたくなるエピソードのほうが多いかもしれない。
男の人が見たら、ノスタルジーに駆られて、共感し感動するのかも。
決して綺麗なだけではない、
それに、かけがえのない真の友情とかそんな美しいもの
描かれてたかなと言えば 無かったかもしれない。
でも、なんとなくいつも一緒に遊ぶだけの友達が、
一生忘れられない存在になることはあるよな。
いつも強気なクリスが泣く場面、
僕は君を信じる、僕が守る、と言い切ったゴーディ。
若くして命を失ったリバー・フェニックスの姿が キラキラしていて強く印象に刻まれた。
今はもう二度と会えない、幼い頃の友達。
会えないからこそ、「そばにいて、離れないで」という明るい歌声が 切なく響く。
何に感動したのか、何が面白かったかと言えば、自分でもわからないけれど、
忘れられない映画になった。
ちなみに、後に、この「スタンドバイミー」をもとに、現代日本を舞台に書かれた小説
『夏の庭』(湯本香樹実・著)は本当に感動した大好きな小説だ。
旅と友の大切さ
4人の小学生が死体を探しに旅する話。
観れてなかった名作をやっと観ました!
1番の感想は「さすが名作」
旅と友の大切さを感じれた作品でした。
行く先々で起こるハプニングひとつひとつが
少年たちを大人にさせていってて、
この旅に出てなければ小さい街で
ずっとくすぶってたんだろうなと思った。
あとは少年たちがぶつかりながらも
お互いを受け入れて進んでいく様もよかった。
大人になると仲良かった友達とも
会わなくなってしまうけれど、
当時の思い出は一生色あせないんですよね。
子供ができたら
友達と旅に出てこい!
と言ってやりたいですね。
あとは若かりしころのキーファーさんと
ジョンさん見れて感動!
2人ともイケメン!
若いキーファーさんユアンさん感ある。笑
友達=思い出
床下の空き瓶と拳銃とゲロと死んだ者たち
STAND BY ME
1986年製作。アメリカ。コロンビア映画。スティーブンキング「THE BODY」の原作小説の映画化。
エースという若者がでていて誰か気になったが、若き日のキーファー・サザーランドでした。
キーファー・サザーランドVSリバー・フェニックスともとれる構図になるような映画だが、主軸はそこではなく、ある親友を回想した時の二泊三日の出来事を描く。
12歳の夏。クリスとバーンとテディとゴーディの四人の少年たちは森で死んだという同世代の少年の死体を探しに森の奥深くへ徒歩で入っていった。
線路を走るのは煙を吐く汽車。そしてすべての少年たちはタバコをプカプカ吸う。主人公がのちにタイプライターとして使用しているパソコンはGU Iが普及する前のグリーン文字のディスプレイ。それだけでこの映画が古いものだとわかるが、それほど古さを感じさせないのは、古さのなかに良き魂みたいなものが入ってるからだと思う。
画面に出てくるのはアメリカ郊外のチープな田舎町の住人たち、と世代の違う少年の二つのグループ11人だが、編集と撮影がしっかりしていていることを確認。シンプルな話だが、名作だ。
ただし、クレジット明けのおじさんになった主人公が車に乗っているシーケンスで、引きの絵と寄りの絵で襟から見えるシャツの色が違っており、何度も見返したが、多分リチャード・ドレイファスではないスタッフか誰かが上着を着て車に乗ったのだろう。髪の量も違う。
1959年。小さな町。キングが売れっ子作家になる前の前の少年時代の物語。二十数年前の回想。おそらく全編ロケ。とくに故リバーフェニックスがいい。二泊三日の物語で、前半の一泊二日の昼までを丁寧に描く。少年たちの服装はずっと同じだしメイクも大して変わらない。
木の上の秘密の隠れ家、隠し場所のわからなくなった小銭入りの瓶、父の引き出しから拝借してきた拳銃、ろくに食料のないハイキング、ショートカットしたためにヒルのいる沼に入ったり、兄たちは二台の車でいとも簡単に追いついてしまうところなど、面白い。クオーターバックだった兄デニーが事故死して4ヶ月、町の住人はほぼ顔見知り。
自分は再見ですが、ほぼ全くストーリーを覚えてませんでした。森に入って行ってどうなったか、四人は無事に帰ってこれたのか、彼ら四人の生い立ちその後など、全く忘れてました。
しかし、今回再見して、太った少年は、おしゃべりで心配性だったなとかメガネの少年はフランス人の軍人の息子だったのかとかの再発見がありました。
四人は九月から中学校。そのあたりの複雑な気持ちも丁寧に描かれています。進路、才能、子供であること、上の世代への反発、少年時代の終わり。暴力。
多分、自分が前回見たときは、台詞をろくに読んでいなかったのだと思われます。理解力もなく、死体をただ発見して帰ってきただけの物語としてしか覚えていませんでした。
今回、二回目見てわかったのですが、作家になった家族持ちの男(リチャード・ドレイファス)が、少年時代を回顧する話で、とくに、弁護士になったクリス(演リバー・フェニックス)を思い出していたのでした。
自分的には理由もなしにリチャード・ドレイファスはあまり好きな俳優ではないのですが、最初と最後とナレーションでしか出ませんでした。
若いときには、分からず、歳をとってからわかるようになる名作のひとつです。
名作を今更。
子どもも大人と同じ1人の人間
主人公は4人みんなだと思うのだけど、語り手として、大人のゴーディが昔の話を語ってる形だから、主人公はゴーディなのかな。
内容的に主となるものは、友達の死体を見つけに行くってものだから、原本がホラー作品なのは、超理解。笑
ふつうに、子供たちだけで死体見にいくってやばいよね、、、
兄弟の蟠り、兄との比較、みんな現実にあり得ることばかりだった。1986年の作品だけど、真新しい感覚だった。アメリカ映画だから、壮大で、カラッとしてる中でのストーリー展開
クリスが良い子だった、ラストはまさかすぎた。実際に彼は亡くなっているそう。クリスが誰もが見習わなくちゃいけないリーダー性を表してる気がした。最後まで人のためだった。。
面白いところもあり、そこをとりあげられることが多いと思うけれど、これは深い部分が多すぎる。観てよかった。子供だけど、大人のような悩みを持っている。後世に残る作品の理由がわかった気がした。
このエンディングの曲も、あ、これなのか!ってわかった!いや、エンドロールの歌詞のところ必ず観るべき。ものすごく繋がってた。あの曲自体よく聴いたことがあるけれど、こんなに物語性があったとは、、。字幕に感謝。
良い物は色褪せない。
少年時代の良い思い出
あつい友情物語!モンスト映画がインスパイア!
じわじわと胸に染みる
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