スタンド・バイ・ミーのレビュー・感想・評価
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大人が観るべき名作青春映画
行方不明になった死体を探しに旅に出た4人の少年たちの冒険とそのひと夏の思い出を描いた青春映画。 表現こそ粗暴で荒いものの根本にあるメッセージはフレッシュでまぶしい。 誰にでもあるひと夏の思い出、というわけではないが、少年期にしかない感情を思い出す。 友人関係がどこまで続くのか、兄弟との比較、家族との軋轢、やんちゃ連中とのいざこざなどは大人ならどこかしら感じ取れるものがあるはず。 ただ、劇的な展開がある訳ではないので見る人によっては退屈。やはり大人向け。 クリス演じるリヴァーフェニックスが子供ながらに素晴らしい演技。 クリスのキャラクター自体も本作の中で一番の存在感を放っている。
どこか懐かしく、せつない、そんな子供のころの冒険や成長を描いている映画です。
子供たちの成長が描かれています。 普段は、ちょっとしたことで喧嘩したりするような関係だけど、 一つの目標を達成するために協力し合い、一緒に乗り越え、少し大人になっていく、 そんな感じのストーリーです。 とくに、見せ場があるわけでもなく、「面白い!」というものではありません。 でも、皆、子供の頃に、きっとどこかで、 本作品のような「ちょっとした冒険、初体験」というものに 心躍らせた経験があるんじゃないかなと思います。 そんな子供の頃の心の変化や大人への成長を等身大で描いている、 ちょっとせつない青春映画です。
もう会うこともない友達
原題も邦題も「スタンド・バイ・ミー」で、「私のそばにいて」という意味です。 上映時間は、89分と短いですが、音楽と共に心に残ります。 12歳の少年が、小学校を卒業し、中学校に入学する直前の夏に、2日間の旅をするロードムービーです。 日本とは違い、アメリカでは、9月が入学時期です。 同じ小学校に通う12歳の少年でも、家庭環境は異なり、抱えている問題も違いますが、抱えている問題を克服し、英雄になりたいという気持ちは同じです。 少年が抱えている問題を友人に話すことで、抱えている問題を克服し、不良と同じことをして、英雄になることはせず、不良にならずに、より良く成長していく様子が描かれています。 抱えている問題を話せる友人は、人生でも貴重で、得難いです。 12歳の少年が持つ純粋な気持ちは、薄れることはありますが、無くなることはないという物語が優れています。 主人公が、新聞で”弁護士クリス・チェンバーズ刺殺される”という記事を読んで、12歳の頃の回想シーンになり、途中で主人公のナレーションが入り、12歳の頃の思い出を小説にするという物語です。 主人公の思い出が所々で挿入されますが、時間が前後することはないので、分かりやすい物語です。 伏線があり、伏線が回収されるので、物語は良くできています。 例えば、主人公が最後の見張りになったというのが伏線で、ラストで回収されます。 名言もあり、心に響きます。 伏線が回収できるか、名言を見つけられるかどうかで、この映画への評価が変わってきます。 物語は、映画「スター・ウォーズ」、映画「ロード・オブ・ザ・リング」や映画「ボヘミアン・ラプソディ」と同じで、「旅立ち」、「成し遂げて」、「帰還する」という構成です。 主人公は、カードゲームでも、駆けっこでも、コイン投げでも負け、不良に兄からもらった幸運の帽子をなすすべもなく取られますが、レイ・ブラワーの遺体を探すために「旅立ち」、レイ・ブラワーの遺体を探すことを「成し遂げて」、無事に家に「帰還する」するという成長物語です。 登場人物は、多く、名前や姓で呼ばれ、説明は少なく、理解しにくいです。 異なる4人の少年が登場するので、いずれかの少年に感情移入することはできるようになっています。 事前に、登場人物と人間関係を把握してから、鑑賞した方が、物語を受け入れやすいです。 大まかに分けると、主人公のグループ、不良グループと町の人々です。 主人公のグループと不良グループには、兄弟関係の人もいて、純粋な少年と不純な大人、遺体を巡ぐるライバル関係です。 1959年頃には、テレビ、新聞、雑誌、本、固定電話と手紙しかありません。 小学校の時は友人で、同じ中学校に通っていても、クラスが違えば、新しい友人が出来て、古い友人とは疎遠になり、別の学校に進学すれば、会うこともありません。 SNSを通して、友人と繋がり続けることなどできない時代の物語です。 12歳の少年がタバコを吸っていたという写真が永遠にSNSに記録される現代も、息苦しくて嫌になります。 少年の頃、悪さをしていたのは、自分だけではないはずです。 悪さでも思い出として、心の中にだけ留めておきたいです。 ときには、武勇伝として話すことも楽しいですが、問題になることはありません。 抱えている問題を話せる友人か、一人で鑑賞するのに向いています。 カップルや夫婦で鑑賞すると、過去の出来事が気になることになりかねません。 有名な映画だからと勧められて鑑賞すると期待外れになると思います。 ロードムービーが好きだという人の期待を裏切ることはありません。 私が好きなロードムービーは、「モーターサイクル・ダイアリーズ」です。 若い人にとっては想像を絶するほど古い物語で、理解できないかもしれません。 若い人には、映画「15時17分、パリ行き」の方が新しくて、ロードムービーとして理解しやすいかもしれません。 ロードムービーがつまらなく感じるのは、平凡な日常生活を描いているからです。 ロードムービーが楽しく感じるのは、成長物語だからです。 自分の人生は、平凡な日常生活を過ごしてきただけだと感じている人は、ロードムービーもつまらなく感じると思います。 自分の人生の中で成長したと感じている人は、ロードムービーに共感し、楽しむことができると思います。 ロードムービーというのは、自分の人生を映す鏡のような映画です。 若い人は、まだ人生が短いので、ロードムービーに共感し、楽しむのは難しいと思います。 若い人は、人生の先が長いので、ロードムービーに憧れることができれば、楽しいと感じることができると思います。 退職し、問題を抱えていますが、問題を打ち明ける友人を作ることは、もう2度とできません。
守る
コミュニケーションの取り方は様々で、 相手を嘲りながら愛があって、 そこには嘘のない今を生きる少年たちがいた。 自分の辛さを告白して、 それが理解できなくても理解したいと 時を同じに過ごすこと 癒しというか、 雑味のない純粋な人間関係に心洗われた。 年齢的に子どもとはいうが 大人とか子供とか関係なくて人間で むしろ大人よりも人間に近いように思った。 真の人間同士の交流を見た気がした。 クリスのように、 その人の本質を信じて守ると言えるような人になりたい。 むしろ言われたかったのかもしれないが… 誰だって、人生に哀しいことは抱えていて、 見えていない、見ようとしていないだけ こんな青春を取り戻せないから 今を生きたい笑 映画って素敵!
子供だから考える、無謀(でおバカ)な冒険物語
3度目の鑑賞
古くからの映画ファンの間で高く評価されてる作品と聞いている
主人公のゴードン・ラチャンスは新聞に
「弁護士のクリストファー・チェンバースが刺殺された」という記事を見つける
殺された弁護士は幼馴染
主人公は子供の頃のエピソードを思い出す
それは、
「死体を探す」
という4人での冒険だった
35年前の映画なので現代の感覚では合わない部分もあるが
年代が近い自分は完全に引き込まれた
自分も友達と冒険した事を思い出す
地元にあった小高い丘の頂上を目指したり
(もちろん途中で断念)
鉄橋を歩いて渡ったこともある
(30分に一往復しかない田舎の鉄道なのでしばらく電車が来ないのは知っていた)
この映画のラストが良い
このテーマ曲は死ぬまで記憶に残るだろう
いたって普通
特に強い思い入れがあるでもなく、当時、斜め見にもならないくらいに断片的に何度も見ていた本作品。機会があってついにきちんと通して見終えることが出来ました。 感想は……「普通」 よく出来たストーリーに感心するよりも、「死体」をめぐって少年たちの冒険が始まる動機や、彼らの生きた時代に、マスコミの寵児になることが英雄への近道だったことが、すぐには信じられず、泊りがけで行くキャンプが一生の思い出になったことは、実体験に照らし合わせて共感もしますが、その後の彼らのたどった道を聞かされて、現実の厳しさを思い知らされもする、擬似同窓会的な映画に共感しました。 今リメイクするとしたら、キーファー・サザーランド(ジャック・バウアー)が過去を振り返り、友人の中に必ず中国人と黒人と女性が入っているのでしょうか。 2016.8.22
ずっと僕のそばに居て
——僕らの生まれたキャッスルロックは田舎町だった。
キング当人であろう主人公を語り手に、四人の少年がいっしょに居られる最後の夏を冒険する。
【ストーリー】
主人公のゴーディは作家志望の少年。
優秀なフットボール選手だった兄が死んで、家族から表情が消え、家の中はいつも薄暗かった。
一番の友人クリスは、優秀な頭脳を持ちながら家が貧乏なせいでいい学校にはいけない。
メガネのテディは敬慕する父親からDVを受けていて、感情が抑えられない。
小太りのバーンは言動が幼く小心者。
仲間と秘密基地で悪ぶりながらくつろいでる最中、バーンがでっかいニュースを持ってきた。
不良グループの下っぱの兄が、行方不明の同い年の少年が、死体となって農場の線路ばたに転がっていたと話していたのを盗み聞いたという。
「それを見つけて通報すれば、俺たちは一躍この町のスターになれるぞ!」
秋にはそれぞれ別の学校にゆく彼らの、一夏の冒険が始まる。
スティーヴン・キング原作の中編「ザ・ボディ(死体)」の映画化。
「ショーシャンクの空に」「ゴールデン・ボーイ」と共に表題「四季」の夏の一編として、この作品は書き上げられました。
内容の地味さから、単体では出版されないと危惧したキングが、それでも世に送り出したくて他の3作品とセットにしたという裏話も。
監督は「最高の人生の見つけ方」など感動作品で知られる、登場人物の喜びや悲しみを優しい視点で撮るロブ・ライナー。
当初は低予算の小劇場作品だったものの、内容の素晴らしさからリピーター続出、公開が拡大されアカデミー賞にノミネートまでされた名作です。
俳優陣も素晴らしく、特にクリス役のリバー・フェニックスは将来を嘱望された、夭折のイケメン俳優。
世にも恐ろしい空気感で不良たちを仕切るエースは、その後24シリーズで世界を席巻したキーファー・サザーランド。
二十歳とは思えないギャングのボスの貫禄を醸しています。
何よりシーンを印象的にするのは、劇中にラジオから流れる数々のオールディーズ音楽。
1950年代後半にヒットした数々の名曲、タイトルにもなったスタンド・バイ・ミー、線路を歩き踊りながら歌うロリポップ、エースたちが"ポスト野球"をしながら爆音で鳴らすヤケティ・ヤック、火の玉ロックにミスター・リー他多数。
冴えた配役とストーリー、美しくダイナミックなアメリカの片田舎の風景、そして素朴なエネルギー溢れる音楽が、見たあなたにも忘れられない夏を与えてくれることでしょう。
子供の頃の4人での冒険。 強がっていても、悩んで、自分ではどうする...
子供の頃の4人での冒険。 強がっていても、悩んで、自分ではどうすることもできない感じが幼く、なんか若いなぁって感じ。 冒険の前と後で少年たちの目がちょっぴり大人になっていて、成長していた。 線路に沿って歩くシーンが印象的です。青い空に線路、よかったな。
悪ガキの悩んでる姿、泣けた。
今年22本目。 私の小6の頃に悩んでいた時の気持ちはもう忘れてしまったが、もしかしたら四人組の男の子達みたいなモノだったかもしれない。 あと、こんなに感傷的になるんだ。何回か泣いた。クレジットで流れるスタンド・バイ・ミーが儚くてたまんない。これを小6の夏休みに見た男の子はきっと幸せ者だ。もっと早くに見ておけば良かった。
死について
面白かった。リバーフェニックス幼いのに貫禄あって、憧れの兄貴みたいな存在。 死って思ったよりも身近にあるんだなって。 なぜ、お兄ちゃんは死ななくちゃいけなかったんだ 僕が死ぬべきだったんだ 電車に轢かれた子供の死体 クリスの死
よく聞いた曲
午前十時の映画祭11にて鑑賞。 アメリカ・オレゴン州の小さな町で、家庭に問題を抱える4人の少年たちが、30数キロ離れたところに列車で轢かれた死体が放置されているという噂を聞き、死体を探すために線路を歩く旅をする話。 スタンド・バイ・ミーと言えばよく聞いた曲だが、映画は初めてかもしれない。観たけど完全に忘れたのかもだけど。 この曲は耳に残ってるんだから、音楽って凄いな、って思った。 少年時代の友・・・言われてみれば小学校の時の同窓会が1番楽しかったりするなぁ、って思う。純粋に人と接していた時なのかもしれない。 4人それぞれ良かったが、クリス役のリバー・フェニックスがリーダー的で振る舞いもカッコよかった。23歳で亡くなってる様で、その後の作品も観たいと思った。
二度と経験出来ない少年時代
スティーブンキングの短編小説を映画化したノスタルジックな青春ドラマ。誰しもが経験している少年時代を上手く描いている名作。自分があれこれ語るまでも無く、二度と経験することが出来ない少年時代の思い出の大切さを改めて痛感しました。 (午前十時の映画祭にて鑑賞) 2022-41
トップ100
21年目の告白?だっけその映画のセリフで人は亡くなった瞬間にその人の大切さを知るみたいなセリフがあって、まさにスタンド・バイ・ミーやん笑 ってなった。 まぁスタンド・バイ・ミーはもうちょっと深堀して、その人との過ごした時間や記憶の大切さを知るてな感じかな。 スティーブンキングって以外に残酷なんよね笑 嫌いじゃない笑
言葉にできない感情
わかりやすく楽しめる映画だと思う。なんていうんだろ、自分の過去とはてんでちがくてもなんか懐かしく思わせてくる映画である。こいつらの関係も好きでお互いわかってるよみたいな対応したり、主人公を応援するような姿勢も共感できる。そして、それが面白い!!
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