ジンジャーとフレッド

劇場公開日:

解説

《ジンジャーとフレッド》という芸名で30年代に人気を博した芸人コンビが30年ぶりにテレビで再会する姿を描く。製作はアルベルト・グリマルディ。監督・脚本・原案は「そして船は行く」のフェデリコ・フェリーニ。共同脚本はトニーノ・グエッラ、トゥリオ・ピネリ、共同原案はトニーノ・グエッラ、撮影はエンニオ・グァルニエリ、トニーノ・デリ・コリ、音楽はニコラ・ピオヴァーニ、編集はニーノ・バラーリ、ウーゴ・デ・ロッシ、ルッジェーロ・マストロヤンニが担当。出演はジュリエッタ・マシーナ、マルチェロ・マストロヤンニなど。

1985年製作/イタリア・フランス・西ドイツ合作
原題または英題:Ginger et Fred
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1986年12月26日

ストーリー

大都市ローマ。クリスマスで賑わう駅に一人の女性が降り立った。アメリア・ボネッティ(ジュリエッタ・マシーナ)だ。彼女は、30年前に引退したタップダンス・コンビ“ジンジャーとフレッド”の相方。全国ネットで放映されるテレビの特別番組「さて、皆さん」の出演のために、久方ぶりに華々しい場にやってきたのだ。テレビ局の用意したマイクロ・バスでホテルに向かった彼女は、同番組で共演する性転換手術をした男や小人の音楽隊、筋肉マンの集団などと同乗した。ホテルに到着しても、相棒のフレッド役のピッポ(マルチェロ・マストロヤンニ)の姿が見えない。夜、ベッドに入ると隣りから大きなイビキが聞こえてきて、文句を言いに行ったアメリアは、その主がピッポであることを知り驚く。30年ぶりに会うピッポは、髪も白く歳を感じさせたが、ひと言交わすと、心は素早く30年前と同じように通じ合った。翌朝、二人はバスに乗せられると、いよいよスペース・テレビへと向かった。目まぐるしく動き回るスタッフにまざって出演者たちが舞台裏で待機している中、二人は昔の仲間トト(トト・ミニョネ)に会った。彼の案内で工事中の化粧室に行った二人は、リハーサルをそこで行なった。まだまだ衰えないと思っていたピッポも、いざアメリアを抱えてみると目まいを覚えた。本番はうまくいくだろうか。時間が迫るにつれて不安がつのるピッポ、そしてアメリア。大がかりなセットとスポットライト。司会者が名を呼びあげた。「30年ぶりの再会“ジンジャーとフレッド”がタップを披露します」……。拍手に迎えられて緊張しながら踊り出す二人。途中、息を切らしてころんでしまうピッポ。しかし最後まで踊った二人に拍手が。番組を終え、駅には別れを惜しむピッポとアメリアの姿があった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第44回 ゴールデングローブ賞(1987年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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映画レビュー

2.5元ネタは「アステア&ロジャース」

2024年9月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

30年前にフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのモノマネで一世を風靡した芸人コンビが再会して、一夜限りのショーに出演するという話。 フェデリコ・フェリーニらしさ満載の作品である。 ジュリエッタ・マシーナが歳を感じさせない可愛らしさで、思わず微笑んでしまう。 主演2人の恋の行方にも目が離せない。

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ROSE

4.0タイトルなし

2020年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

①本当にこの映画について語れるのはジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアのコンビ映画をリアルタイムで観た人達なんだと思うけれども、この映画に溢れるフェリーニの映画愛なら私にも分かる。 ②

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もーさん

4.0やはり、いい作品である。

2019年4月15日
PCから投稿

どんなに地味だろうとどんなに退屈するシーンが多かろうと、映画が名作かどうかとはまた違う。これは、味のあるいい作品である。

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タンバラライ

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