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映画「MANDALAY STAR ミャンマー民族音楽への旅」 MANDALAY STAR ミャンマー民族音楽への旅 劇場公開日:2018年6月30日
解説 作曲家、写真家、プロデューサーと多岐にわたり活躍する川端潤が、ミャンマーの民族音楽を題材に初めて映画監督を務めた「Beauty of Tradition」に続き、再びミャンマーの音楽に向き合ったドキュメンタリー第2弾。21個の太鼓が連なる独特の形状をしたミャンマーの伝統楽器サインワインを求めて、再びミャンマーにやってきた川端監督は、ミャンマー第2の都市マンダレーで、サインワイン楽団の一家と少女ピューに出会う。サインワインを奏でながらラブソングを歌う歌手でもあるピューの姿を中心に、「寄進祭」と呼ばれる祭りの様子などもカメラに収め、急速に動く日本や世界が忘れていたような時間を描き出す。
2018年製作/90分/日本 配給:エアプレーンレーベル、プロジェクトラム
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2018年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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珍しい現地採取によるミャンマー民族音楽録音の活動を軸にしたドキュメンタリー第二弾。 前作は消えゆく伝統音楽の正統な記録を目指す、大学の専門家や一流奏者を交えた一大プロジェクトの記録だった。 今回は多少趣を変え、村々の祭りを渡り歩いて余興を披露する旅芸人一座を追ったロードムービーとなっている。 村の祭りには夜を徹して音楽や歌を楽しむショーがつきものであるらしい。寄席か公民館のような小屋に集まった老若男女の誰もが輝くような笑顔で熱中する中、伝統音楽のエッセンスをふんだんに盛り込んだ歌謡曲や、超絶技巧の民族楽器演奏、合間にはどつき漫才のようなお笑いもあり、会場は熱気に満ちている。延々と激しく高揚していく音楽の興奮は半端ではない。 映し出されていたのは消えゆく伝統音楽ではなく、まさに今市井の人々の中に息づく生きた民族音楽だった。 主人公の一座の花形少女がチャーミングで、数年に渡る取材で成長がみられるのも愛おしい。 取材側の紹介やナレーションなどがなく、あえて一人称のテロップのみで旅の行程を追いながら路地を分け入ってゆく映像の仕掛けが、観客をして取材者の目となり耳となり現地の空気を肌で感じさせる効果を生んでいるように思う。 西洋風の現代文化と根強い土着文化が綯交ぜになっているのは日本も同じ。遠い国のことながら、蒸し暑いアジアの風を共有しているような不思議なシンパシーを感じた。小品ながらやさしい気持ちを持ち帰ることのできる映画だ。
2018年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
一台のカメラで繋げていくミャンマーの民族の伝統を感じる映像が素晴らしい。 歌い手の女の子が可愛く皆で作り上げていく音楽がとてもカオス!です。 パート3があるということなので期待します。
2018年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
前作『BEAUTY OF TRADITION』 では、馴染みのないミャンマー伝統音楽が、超絶技巧で演奏される様子が、臨場感ある映像で記録されていた。そして、伝統文化としてアカデミーで温存されている伝統音楽と比して、ミャンマー社会が急激な変化に飲み込まれていくに連れ、やがて消えてしまうであろう、ヤンゴンの泥と水に塗れた路地が優しくも切ない。旅心はあっても、現状、南国の一人旅など難しい。機会があれば、また劇場であの光景を目にしたい…と思っていたら、続編がレイトショーで公開されていた! 期待通り、第二作『MANDALEY STAR』もミャンマーの道から始まる。だが、「旅するまなざし」が探し出した音楽は、「伝統音楽」というカテゴリーで公に保護されたものとは毛色が違い、ピューという薄紅色の蓮の花のような少女が、急逝した父に変わって率いる「旅芸人」の一座だった。使用する楽器こそミャンマーの伝統的なものだが、方々の村の祭りを回って長時間の演奏をする彼らの演目は、流行りのミャンマー歌謡もあり、漫才やコントの幕間もあり、時には猥雑。でも、そこにあるのは、祭りの高揚を待ち望んでいた人々のために、絶えることなく紡がれる音楽。 やがて、無数の電飾で飾られた、村祭りの仮設劇場が朝とともに露と消え、夢のように映画は終わった…。 しかし、スマホ画面で微笑む「奇跡の仏像」というのは何かの伏線だったのか、ただ、少女のお守りとして、純朴な信仰心を表すアイコンだったのかが、なんだか気になった。そして、音楽って何だろう?…と、ミャンマーの旅は未だ未だ続きそうな気がする。
2018年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
友達の旅行ムービーを観ているかのような気分で、 のんびりと眺めていられる作品。 登場人物はとても素敵な人たちだが、ストーリー的な話の流れは強くない。 字幕ではなくナレーションが入ると、動きが感じやすくなったかもしれません。 素材が良く、ミャンマーの景色、空気感は心地よいのだけれど、料理の仕方にどこか物足りなさを感じた。