白いドレスの女のレビュー・感想・評価
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やけどするほどの魔性ぶり‼️
ウィリアム・ハート扮する弁護士が妖婦キャスリン・ターナーにそそのかされて、彼女の夫を殺し、閉鎖されたホテルで爆弾で火事を起こし殺人を隠蔽。やがて遺産目当ての彼女に利用されたことがわかる。彼女は同じく爆弾で自殺・・・と思いきや・・・‼️舞台は80年代なんですが、気分はダシール・ハメットのハードボイルド小説や40年代のフィルムノワールに近いですよね‼️特にビリー・ワイルダー監督の傑作「深夜の告白」のリメイクとまではいかないですが、バリエーション的にかなり近いです‼️でもバーバラ・スタンウィックはラストで真実の愛に目覚めますが、今作のキャスリン・ターナーは究極の悪女‼️今作は史上最高の悪女映画ですよね‼️ボディ・ヒートという原題通り、キャスリン・ターナーの怪しさあふれる肉体はホントに官能的‼️ねっとりと汗ばむフロリダの風景、けだるいジャズ音楽、そしてラストの寝そべりながらニヤリとほくそ笑む白いドレスの女‼️もう悪女とわかっていても、男なら堕ちるほかないですね‼️
"トラウトマン大佐"
どんな小男のオッサンかと思いきやトラウトマン大佐だった、本作の翌年には『ランボー』が彼の代表作に。 少しの出演で存在感を醸し出すまだ無名のミッキー・ロークが格好良い、本作を観た理由はミッキー・ローク一択、輝かしい80年代限定!? ラストのカメラワークにイライラしながら、キャスリン・ターナーの全身を映せよ!と。
悪女映画で美しさと魅力を発揮するキャサリン・ターナー
キャサリン・ターナーを観る映画と思っていたら、サスペンス・スリラーの脚本の出来が良く、作品としても面白い。悪女映画を現代的に再現した映画らしさもある。ウィリアム・ハートも役柄にあって、ターナーとの相性もいい。ローレンス・カスダンの演出に更に技巧的な工夫があったならば傑作になっていたと思う。それでも充分楽しめた。 1982年 3月3日 丸の内松竹
夏の暑さと悪女の魅力
不倫関係になった女性に溺れ、その主人の殺害を図る男性の転落を描く物語。 ストーリー展開はある程度読めてしまいますが、悪女の魅力の虜になる主人公が良く描かれていて目が離せなくなります。 アメリカ南部の強烈な暑さと湿気、そしてそれを上回る艶めかしい女性の魅力。鑑賞している私も虜になりそうです。 遺言の盲点を付く発想や、悪女が仕掛ける巧妙な罠なども秀逸だったと思います。 最後、悪女は主人公を本当に殺そうとしたのでしょうか?本当に殺そうとしたのなら、主人公の友人に発火装置を頼まないようにも思います。自身が無理なく「殺される」ように仕向けたのかもしれません。その暗示させるような描写もあれば、より悪女の狡猾さが際立ったかもしれませんね。 もう一つ言えば、悪女のパーソナルな部分・・・なぜここ迄酷いことが出来るのか・・・そんな事を少しでも描ければ、より深みが増したかもしれません。 全体的に高評価ですが、冒頭でも書いた通り展開がある程度読めてしまうこと、またカタルシスを感じないラストが私好みでなかったことを差し引いて、私的評価は標準の3.5にしました。
アシカに芸を仕込んでいるかのような
邦題はデパルマ監督の本作公開前年の大ヒット映画「殺しのドレス」にあやかったものだと思います なにしろ無名監督と無名俳優の映画なのですから 胸元の開いた白いドレスは彼女の勝負服だったのです ヒップラインがくっきりとでる赤いタイトスカートもそうです 原題はボディヒート なる程的確なタイトルです 今ならそのまま邦題にされたでしょう ブラックミュージシャン好きなら、クインシー・ジョーンズの1974年の同名の名盤をどうしても思い出してしまいますが、特段関係はないと思います でも、そのアルバムと共通する何かがあると思います 泥のように湿って重い熱気が夜になっても続くだるさ 頭がどうにかなってしまいそうな暑さ そのアルバムは、そんな夜の音楽でした 本作もそうです 大昔の白黒映画の時代のフイルムノワールの味わいが濃厚にあります 劇伴もどことなく昔風の音楽です クレーンを多用したカメラが効果を高めています 観終わった後の満足感は、久々に映画らしい映画を観たそれです マティはファムファタルでしょうか? 主人公のネッドが破滅させられたのですからもちろんそうなのかも知れません でも、本人は何も悪くないのに、その美貌に男どもが勝手に狂って破滅してしまう 彼女はそんな存在ではありませんでした 彼女こそは毒婦という呼び方が、これ以上相応ピッタリな女はいない そんな女でした 底知れぬ恐ろしさに、私達観客は主人公と共に恐怖を覚えるのです 主人公が夜に見かけてナンパしてスルスルとモノにしてしまう序盤の展開 それが実は向こうの思う壺であったとは ひとつ展開が進む毎に、主人公は水族館で芸を見せたアシカのようにセックスを褒美に与えられていたのです 映画だけのお話? いえ、美人の奥さん、彼女を口説き落としたと思っているのは男だけかも知れません 本当は向こうから仕掛けられてその気にさせられただけなのかも知れません 程度が違えども女はみんなマティみたいに男を手玉に取っているのかも? そんなことを思ってしまいました ラストシーンはどこでしょう? アカプルコのように見えました また新しい獲物が彼女の毒牙にかかったようです 蛇足? とんでもない このラストシーンの意味 あの証拠の眼鏡はどこにいったかを教えてくれているのです 最後の最後でマティが掛けていたサングラスがクローズアップされているではありませんか 男のようにレンズだけ取り替えてあるのです
とても面白かった
主人公の犯罪を仲間の検事や裁判官がお見通しであるところがスマートだった。あんな強欲そうな女はまったく魅力を感じないので気持ちが寄り添うことはなかった。レストランで、彼女の旦那と同席する場面はとてもドキドキした。殺人にまったく葛藤がなくて、すがすがしい。
キャスリーンターナーの裸しか印象がない
原題はボディヒート。シャツがへばりつくほど暑い街。魔性の女マティ(キャスリーン・ターナー)がエロ弁護士のを色仕掛けで落とし自分の旦那を殺させる直球のファムファタールもの。マティとメリーアンの入れ替わり。
カラッカラに乾いた
久々に見直してみると昼メロ感が強すぎるような気がする。 記憶の中では超ハンサムだったウィリアム・ハートも案外普通のオッサンだった。 それでもやっぱり キャスリン・ターナーの悪女っぷりはカッコイイ。 白いドレスから零れ出た太モモ、これに敵うものはない。 弁護士役ウィリアム・ハート、 ラストの何とも言えない表情がイイ。 その他、若き日のミッキー・ロークなど見所も満載。 ラストに進むにつれ二転三転するストーリー、 昼メロでありながらカラッカラに乾いた不謹慎さを貫いている。 この映画が名作なのは、犯罪を暴くサスペンスというだけでなく 罪を犯している人間の自覚の無さ、どうしようもなさ、救いようのなさを、淡々と描いているからだと思う。 — 最近観た『悪の法則』で、本作のセリフが引用されていた。 たしかに主題が少し被るなあと思った次第。
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