劇場公開日 1975年12月6日

「パニック映画の金字塔」ジョーズ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0パニック映画の金字塔

2022年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

勝手にイメージしていた映画とはまったく違いました。
ラストの鮫を仕留める闘いは、『老人と海』のオマージュのようでした。
男のロマンですね。
1975年(アメリカ)。監督:スティーブン・スピルバーグ。
原作:1974年作のピーター・ベンチリーの同名小説。

ある避暑地の島。
ビーチで若い女性の変死体が見つかる。
無惨な残骸で、警察署長のロイ・シャイダーは人喰い鮫の仕業だと確信。
恐怖に震える。
ビーチを封鎖して遊泳禁止にすると、市長が「この稼ぎ期にとんでもない」と大反対。
すると、混雑する海に人喰い鮫が現れて、男の子を飲み込んでしまいます。

ここから、テレビ中継車も現れ、ビーチはパニックになる。
大事に気付いた市長も、鮫を退治することに賛成して、
プロの鮫ハンターのクイントと署長そして海洋学者のリチャード・ドレイファスは、
クイントのボロ船に乗り込む。
イザ、鮫退治だ。

ここからが面白い。威張り散らすクイント(ロバート・ショウ)は、誰が見ても敵役。
海を知らないロイ・シャイダーは、最初、足手まとい。
海洋学者のドレイファスは、色んな道具・・・自分が檻に入り檻ごと海中に潜り鮫に一撃を喰わせる
つもり・・・とか、なかなか勇敢です)

海洋活劇・・・と書きましたが正に鮫と人間の死力を尽くした死闘。
(鮫は機械仕立てで、しょっちゅう故障したそうです)
ウワッと海から飛び上がり、頭とデカい歯を剥き出して威嚇する。

そして酔っ払いのクイントが暴走する。
抑制の効かないこの男は、ブレーキを踏むことを知らない。
(それが良いアクセント)
生きるか死ぬかの鮫と人間の知恵を絞った闘い。
ボロ船は木の葉のように揺れて、あわや・・・???

ラストはスリルも爽快感もあり中々の面白さでした。

人喰い鮫が人を食いちぎって大暴れ!!
ビーチは血に染まり、阿鼻叫喚のパニック映画・・と勝手に想像していた私。

沈着冷静で出来る男、警察署長のロイ・シャイダーがカッコよかったです。

琥珀糖
満塁本塁打さんのコメント
2023年3月19日

コレ、当初は、サメの不気味さが売りの作品で、テレビで何度も、スピルバーグでない続編含めて放映されました。ただ皆さん実は、三人の男の人間ドラマと 最終的には気づきます 骨太。実は【老人と海】踏襲。ですが泳げないカナヅチ風のブロディ署長があんな小さな漁船に乗り込むのも不自然ですが、そもそも、相手は未知数なのですからみんな集団の船で向かえばイイんじゃね、何で一隻で向かうの❓という大きな疑問が最近湧いてきました。

満塁本塁打