ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
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絶望がなければ希望もない!
ただ希望を感じさせてくれる映画ならいくらでもある。
この映画も同様に希望を感じさせてくれる。ただ他とは少し違う点が一つある…それは絶望を、強烈な絶望を描いていること。
現実、絶望に浸ること、思い通りにならないことばかりある。だからこそ希望がより一層輝く。
そんな気づいているようで気づけないことをこの映画は教えてくれました。
「必死に生きるか。必死に死ぬか。」どちらも中途半端では達成できないこと。
大人を感動させる映画
「グリーン・マイル」の監督の作品ということで、気になって観た。
邦画の「うなぎ」を思い出させるかの、冒頭シーン。
なんだか重々しい雰囲気に包まれて始まるこの映画の読後感は、実に素晴らしい。
刑務所のグランドにオペラが流れた時、人々が聴いたのは音楽だけではなかったと思う。
この作品の中にわざとらしいものは、何もない。
現実を切り取ってきたかのような、自然なリズムでストーリが展開する。
大人を感動させる映画。芸術的だ。
私はこんな映画が大好きだ。
名作は色褪せない
人間の心は、石で出来てるわけじゃない。
映画「ショーシャンクの空に」(フランク・ダラボン監督)から。
ショーシャンク刑務所での受刑者たちの行動、会話がメモの対象。
「最初の夜が一番辛い。素っ裸で歩かされる。
独房に入り、鉄格子が閉められた時、現実だと気付く。
今までの人生を失い、際限のない時と葛藤が始まる」・・
そして先輩たちは、新人で誰が一番最初に泣き出すか掛けをする。
それくらい辛い生活の中で、彼らは心を閉ざしていくが、
主人公は、彼独自の魅力で、まわりの受刑者たちを明るくしていく。
「心の豊かを失っちゃダメだ」「どうして?」
「人間の心は、石で出来てるわけじゃない。心の中には何かある。
誰も奪えない、あるものが・・。君の心にも」
「一体なんだ?」「希望だよ」そんな会話が印象に残った。
刑務所に暮らす犯罪者に限らず、引きこもりの人たちにも通ずる会話。
しかし、長年の経験から、先輩の受刑者はこう言い返す。
「お前に言っておくが、希望は危険だぞ。正気を失わせる塀の中では、
禁物だ。よく覚えておけ」・・それは「自殺」を意味するからだろう。
何度も何度も辛い目に遭いながら、それでも「希望」を持ち続け、
最後は目的を達成した主人公。
「心の豊かさ」「心の弾力性」を持ち続けた結果だったと拍手を送りたい。
このフレーズ、私たちの生活の場でもきっと役に立つに違いない。
つい、心を閉ざしがちになる時、思いだそうっと。
晴れやかな気分になった
こんな名作を観るのが遅かった自分が恥ずかしかった。ほんとごめんなさい。
本当に良作でした。
名優モーガンフリーマンには脱帽でした。
アカデミー賞とれなかった理由がわからない。最近の映画もこの作品のような良作をつくってほしいです。映像美とか手法は新しくなくたって人の心をつかむ作品こそが映画の本質なのではないかと考えさせてくれました。
自由な空へ
清々しさの極み
いわゆる刑務所から脱獄するよモノ。
こんなはっきり書いていいものかと思いますが、そこじゃないんですよね魅力は。サスペンスではなくヒューマンドラマですから。
主人公が刑務所にいる様々な人を変えていく、希望を与えていく、それが良いんじゃないでしょうか。
そして自分は淡々とその時を待ち続ける。
やっぱりラストはたまりません。何十回観ようと、成り行きを知っていようと、あの透き通るような青さは忘れられません。
汚い世界を描いているのに、何よりも美しい不思議な作品です。
アンディがレッドに贈る玉手箱
評価の高い作品として気になっていたが、なかなか見る機会がなく、やっとBlu-rayで鑑賞した。
20年もの投獄生活を、いくつかのエピソードを紡ぎながら描いていく。
それぞれのエピソードに適したカメラワークと編集が上手い。
また、アンディと交流を深めていく調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)によるナレーションが効果的だ。
物語の軸としては、アンディとレッドの友情物語だが、終盤まではそれぞれが独立したエピソードが多い。これは語り手のレッドにとってアンディは、ほかの服役囚とは異質の不思議な存在であり、最後までアンディの真意が掴めなかったからだ。
レッドからみて『今にして思えば』という語り口なのだ。
アンディは、刑務所の中で図書館を開設したり、刑務官のために減税の便宜を図ったりしながら、徐々に仲間からも刑務官からも信頼を得ていく。
暴れることもなく口答えすることもない日々を淡々とこなすアンディ。
目はいつも遠くを見つめ、ものを言うときは静かに口を開く。その目は知的で、唇の端に意志の強さを滲ませるアンディにティム・ロビンスがぴったりハマる。あまりのハマり具合に、この人はこの役を演じるためだけに生まれてきたのではないか、そう思ってしまうほどだ。
物静かに獄中生活を送るアンディだが、内に秘めた闘志と決意は並大抵のものではない。冤罪で投獄され、どんなに模範囚であろうと、生きているうちに出られる保証などどこにも無い。それでも希望を捨てず、自由を勝ち取ろうとする意志の強さを彼は持ち続けていたのだ。誰がどう判断しようが、身の潔白は自分にしか分からない。いわば人間の尊厳を掛けた小さなひとつひとつの積み重ねが顕わになったとき、その信念の凄さに感服する。
年上のレッドは、10年毎に仮出所の審査を受ける。審査官に対して、出たい一心のアピールに終始してきたレッドの答弁が変化する。長い服役の中で、自分が犯した罪を考え続け、自身の存在価値を問うようになる。
やっと仮出所可のスタンプを得たとしても、数十年の間にまるで変わってしまった社会に馴染めず、自らの命を断ってしまう仲間もいる。
40年服役して仮出所となったレッドも社会に馴染めず、そんな仲間と同じ道を歩みそうになるが、もし仮出所になったら行ってみろというアンディの言葉を思い出す。
その地、バクストンにはいったい何が隠されているのか。本当はアンディがやはり真犯人で、その証拠でも隠していたのではないかなどと思いを巡らす。
目的の場所を探し当てたレッドが、伸び上がってあたりを警戒しながら箱を開ける仕草が印象的だ。
小箱はレッドにとってどんな玉手箱になるのか、アンディの友人への想いが溢れたいいラストだ。
名作…名作…と言われるほどに…
2010/08/23 00:35
他レビューサイト含め皆さんが高い評価の中、このような低評価で少し空気読めてない感じもしますが…☆ゎこれくらいかなと。
皆が高い評価をしてて凄く期待しすぎていた部分もあるかもしれないですm(__)m
物語を簡単に表現すれば、
可哀想→へぇ→すげ〜→なるほど→やったね→?
ってな具合に済んでしまいました。
サラッと見えすぎてしまったし、見すぎてしまったか…。
どうも腑に落ちない所もあるし、悪者退治、ヒーロー生還?(笑)な感じが普通に感じとれて…
名作!とあるからどこをどう名作と讃えるべきか考えれば考えるほど評価が下がっていった。
正直、また見たい!とか、どうもそこまで好きにゎなれない作品だったm(__)m
誰もが納得する傑作
本作をつまらないという人はなかなかいないんじゃないかというくらい無駄のない作品。ティム・ロビンスやモーガン・フリーマンは本当に無駄のない演技をしていて素晴らしい。
でももっと素晴らしいのは、物語の構成とそれが訴えかけてくるものである。冒頭からラストにかけて細部まで脚本が練られていて隙がない。冤罪が判明する部分とか脱獄は本当に虚をつかれた。散りばめられている伏線がそうとは思わせないように構成されているので、観ていて本当に驚かされ面白かった。要所でのイベント毎に物語に変化が付けられているから全体のテンポとしてはゆったりなんだけど飽きない。そして物語全体が伝えるメッセージに引っ張られるように進むラストの脱獄は虚をつかれたのと同時にアンディの達成感が画面の奥から伝わってきて心地良かった。ラストシーンの雄大な太平洋は、アンディの自由な生き方を表現するかのようで締めには最高のカットだったと思う。この映画は、深い高揚感とともに希望を持つ事の大切さを教えてくれる。
良きヒューマンドラマ
TSUTAYAのポップには泣ける映画とのご紹介だったが、泣くことは全くなくシンプルに心温まるヒューマンドラマ。どんなに辛くても、『必死に死ぬ』よりかは『必死にに生きる』...そんな希望の映画。レッドが『Brooks was here』に『So was Red』と書き足したシーンは一番好きなところ。意味は同じでも自殺したブルックリンとは正反対に前へ進んでいくレッド。トーマスニューマンのサントラも聴いてみよう。
いい映画ですが、名作って程は思わない。
無実の罪で捕まり、20年近く刑務所で暮らしながら、抜け穴を掘って脱獄するお話。
単に脱獄だけじゃなくて、長い間刑務所に入りすぎて、外の世界が怖くなる老受刑者の姿も映し出していて、それも印象的だった。
脱獄後のどんでん返しが気持ちいいですね。
ただ、感動するってところまではいかないし、この映画よりおもしろい映画は他にたくさんあると思う。世間のこの映画の評価が高すぎるんじゃ無いかと思う。
辛い
この作品はふと眼に入ってリストアップしていたため、宣伝、評価、あらすじの知識が全くない状態で鑑賞した。
もちろん、ラストがああいった展開になる事も予想していなかったし、そういった点でただ辛いと感じるシーンがあまりにも多かった。でも画面から全く目が離せず、なんの作業も同時進行できなかったのは、主人公のアンディーの人間性とそれを見守るレッドのやりとりが飽きを全く感じさせなかったからだ。
この映画自体、話がたくさんつまっていてそして長い。だが、飽きなかった。どの話もひとつひとつ重要で全てが積み重なっているからこそラスト、とても感動した。あまりにも劇的変化過ぎて、映画をいったん見終わって、特典映像の映画の宣伝を見たら涙が出た。辛い話だ。めちゃめちゃ辛い話だった、確かに。そのなかで変化を得ていくアンディーに、とてもわくわくした。それで終わらないのが彼だった、いやあ、びっくりした。
ほんと、映画の宣伝見て無くてよかった。
見てたら前半が辛くてラストばかりに気がいってしまった気がする。
宣伝文句が映画の評価を落とす事ってあるのだなあと思った。
ビデオレンタル屋でふと目に入って、という出会いをして正解だった映画。辛くて不条理な気分でいっぱいにさせられたけど。「終身刑とは・・・」のくだりがとても印象的だったな。まさかあんな綺麗な青い海が出て来るとは思わなくて、つまり、感動してしまった。
他では味わえない見終わった後の内から内から滲み出る感動。
まず、必ず字幕で見ることをお勧めします。(基本的に洋画を吹き替えで見るのは邪道だと思うのですが本作は特に!)
吹き替えが悪いとかそういう意味ではなく、小気味よいジョークも考えさせられる深い台詞も
モーガンフリーマンの声、モーガンフリーマンの間でレッドを実際に演じた彼にしか出せない味わい深いナレーションを聞いてほしいのです。
ナレーションだけじゃなくちょっとした抑揚から表情からしぐさまで彼のお芝居は本当に素敵です。
中でも本作ではアンディの手紙の中の問い掛けに覚えていた約束の地名を答えるシーンはまさしく「レッド」でした。
ああこんな顔して読むんだろうな、とか こんな感じで声に出すんだろうな、とか
それだけで2人の友情が十二分に伝わるような素晴らしい演技でした。
ラストシーン→EDの流れの後は、涙が止まらない感動というよりももっとこう内から内から滲み出てくるような感動が全身を包みます。
私のつたない文では表せられないような他の映画では経験したことのない種類の感動。
充実感と幸福感とそしてレッドが道中で望んでいた通り(長らく刑務所にいた彼にはきっとそれ以上に)、
本当に本当に美しい海で、本作のテーマである「希望」に満ちた爽やかな終わり方に思わずうんうん、と頷いてしまいます。
最後の2人の絶妙な笑顔が最高です。
この素晴らしいラストやアンディの脱獄シーンに負けず劣らず私が好きなのはビールのシーン。
あの演出、雰囲気、絶妙なナレーション(「妙に優しい話し方〜」の所が特に好きw)。
そしてなんといってもアンディのあの表情。
「奇妙な笑みを浮かべてこっち見ていた」という文字を読んで想像したものの上の上の上をいく
それだ!!!!という表情。と同時になんでそんな顔できるの?とティムロビンスに感服した表情。
言葉や全身で表現するようなタイプじゃないアンディの、たくさんのプラスの感情を見事に表現していました。
そしてレッドの「いや、安らぎを求めたんだろう」のナレで更に深く納得。(あの一連の流れ最高><)
もーホントにいい。
見る度に好きになる大好きな一本です。
より多くの人にあの深い感動を体感してもらいたいです。
幸福という残酷な世界
ショーシャンクの空に
たまたまの出会い
素晴らしい
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