ショーシャンクの空にのレビュー・感想・評価
全558件中、501~520件目を表示
「パピヨン」とならぶ刑務所映画の傑作
総合90点 ( ストーリー:95点|キャスト:90点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )
同じ年に公開された「フォレスト・ガンプ」にやられて、七つもアカデミー賞候補になりながら一つも受賞出来なかった運のない作品。「フォレスト・ガンプ」も相当にいい映画ではあったが、この作品はそれと同等かそれ以上に良い作品なのに残念なことだ。
本作品はまず登場人物の設定が良い。そうじゃなくてもひどい暴力と性的暴行という刑務所内の劣悪な生活に加えて、その内部の不正と殺人が悲惨さに追い討ちをかける。無実にもかかわらずこの環境に20年も放り込まれてしまったティム・ロビンス演じる主人公アンディの悔しさ・無念さはどれほどのものであっただろうか。それでもふてくされることなく感情を露わにせず崩れることなく冷静にしたたかに生き抜こうとする執念としぶとさを示し続け、静かにしかしひたすら挫けることなく前向きに今出来ることを精一杯やり続ける彼の姿勢に感心させられると共に、その後がどうなっていくのか展開に目が離せない。
そんな彼のことを認めて興味を持って見つめる語り部役となるモーガン・フリーマン演じるレッドもまた重い人生を背負う囚人である。長い刑務所生活で調達屋としてしたたかに自分の地位をそれなりに築きながら、ひたすら娑婆に出ることを憧れ続ける。だが40年に渡る刑務所生活で彼の居場所はすでになくなっていたことに恐れおののく。アンディの理解者として彼の解説をしてくれるが、視聴者としては彼の送ってきた人生とその後にもまた興味を抱いてしまう。
さらに物語も良くできている。それは途中途中に当たり前のように起きる出来事が、最後に繋がって来るようになっているのが絶妙であるから。石の彫刻・女優のポスター・靴磨き・クリーニングの服・架空口座とそれを持つ架空の人物といった、物語の流れの中で自然に劇中に登場することが実は伏線になっていて、後でそれらが物語の重要な意味を持つことがわかり、その設定と散りばめ方が実に上手い。アンディは不屈の精神と頭脳でここまで準備をしていて、とんでもない大逆転をして汚職まみれの刑務官たちへの復讐も果たした。そして20-40年におよぶ長い長い刑務所の灰色の世界が続いた後の太平洋の青さが本当にまばゆいばかりで、実に爽快で過去の苦悩も未来への絶望も何もかも吹き飛ばされ開放された気分になる。
気になったのはレッドのメキシコ行きのこと。偽の身分証明書を用意していたアンディと違って、レッドは仮釈放の身では旅券を取れるはずもなく合法的に国境を越えることは出来ない。米墨国境の警備は、現在においてもたくさんの人が警備の隙をついて不法に砂漠を歩いて越境しているくらいだから、当時はさらに緩いのは想像できる。しかしもう若くはないレッドが歩いて砂漠越えはきついのではないだろうか。ちょっとだけでいいから、レッドがどうやって国境を越えたのかの場面があればすっきり出来た。
実は若い頃に初めて観た時には、悪くはないけれどそれほどに高く評価したわけではなかった。しかし年齢を重ねてくると、登場人物たちの経験した辛さや気持ちがよりわかるようになってきてきて、自分がアンディやレッドだったらと思うといたたまれない気持ちになる。だから彼らの生き方に共感するし、失ってしまった人生はもう戻らないけれども物語の展開からこの結末を観られて良かったと思えた。
良すぎる。。。
The Shawshank Redemption
何度観てもいい映画。
希望を持ち進むことの大切な要素がこの映画には詰まっている。
長いけど、その長さ故に濃さがあり、時間を置いてまた何年か後に観たい作品。
主人公トミーの姿勢には憧れ、尊敬する。
私ならあの時、なんて言うだろう・・と途中考えさせられる。
ラストは清々しいような、切なく、重みのある何とも言葉には代え難いが心にしっとりとしたものがある感じ。
本当に大切な事は、真実よりも希望や信念、信頼と愛、勇気、そして行動。トミーからそんなメッセージが伝わってくる。
"hope is a good thing...
maybe the best of things.
And no good thing ever dies."
わかりやすく
絶望の中で、生まれる希望と友情。
この作品は、脱獄劇でもあり、友情劇でもあります。この作品の良いところは、刑務所(看守と看守長と囚人も最悪な)という最悪の絶望てきな所で、希望と友情劇が、育まれてゆくところが、素晴らしいです。罪を犯した囚人の成れの果ても上手く、演出されていて、罪を犯したものは、どこまでも裁かれるのかとおもわされる部分もちらほらみえます。
ラストの主人公が、最悪の状況に立たされ、もうおしまいなのか、と思わされると最後にものすごい、どんでん返しが、まっています。そのあと、あの名シーンが、表されます。
落ち込んだ時や、勇気付けられたい時、前向きになりたいひとには、最適な作品です。
モーガンフリーマンさんが、長年刑務所にいて、哀愁をおびた老囚人を上手く演じてくれています。
どうでもいいことですが、主人公の妻とその愛人のプルゴルファーを殺害した犯人は、スタンドバイミーという作品の主人公の親友を殺害した犯人と同一人物らしいです。
まずは見ようか
名作名作といわれ、皆にオススメされればされるほど逆に見たくなくなる。いつかは見ようと思いながらも中々その日は巡ってこない。気づけば3年経っていた…
そう、そういうことってあるじゃないですか!まさにショーシャンクは私にとってそういう作品でした。
でも、どういう経緯で思い立ったのか忘れてしまいましたが、本日とうとう見たんですよ!
はっきり言ってですね
なんで今まで避けて来てしまったんだ!なんでもっと早く見なかったんだ!なんで皆本当に見るべきだ作品だと強く言ってくれなかったんだ!←責任転嫁
と後悔してますね。
後半に近づくに連れて、カチカチッとパズルがハマって行くような感覚。結末は視聴者の見方に任せます的なものでなく、これこそが映画の締めだ!と感じさせるラスト。
やっぱりこういう映画って好きだなと感じさせられました。
誰が見ても面白いと感じる映画ではないでしょうか
見ようか迷ってる人、迷ってない人、もう誰でもいいからとにかく見てみてください。
ヒューマン映画史上最高。
この作品は、人の感情を様々な角度から大きく揺する。人間の不安、孤独、恐怖、感動、感謝、残酷さ、現実、運命、欲望、哀れさ、弱さ、強さ、執念、そして希望。人によって捉え方がもっと変化してくるかもしれないが、こんなにも不思議な気持ちになったのははじめてである。きっと、見る時の自分の心情によってまた違った感情を得られるのではないかと思い、何度でもみてもいいと思う。
私が好きなシーンは、とても有名である脱獄後のあの雨のなか空を見上げるアンディーのシーンはもちろんのこと、最後に2人が抱き合うところもとてもいい。
細かいところだと、レッドがハーモニカをもらい、部屋で静かに微笑むところは結構好きである。
とにかく、この映画は絶対に一度はみるべき映画である。
とりあえず観るべき!
名作の中の名作といわれ、とても期待して観ました。
前評判通り、映画前半では、刑務所内の絶望感に浸り、映画後半では後味の良さがあり、とても爽快感のある映画でした。とてもわかりやすい内容で、万人受けできる作品で、全く人を選ばない作品だと思います。
ただ、個人的に思ったことは、作品の余韻に浸れなにくかったです。ラストシーンの再会シーンは、正直いらなかったと思います。
モーガン・フリーマンがバスに乗り、再会の地を目指す!という終わり方の方が観た側に想像の余地を与え、より余韻に浸り、感動できたと思います。元はなかったシーンらしいので、やはり、名作の名作にするための万人受けを狙ったラストシーンだったのだと思います。
作品全体としては、結構心に響くシーンというか、感情に語りかけるようなシーンが多く、つい泣きそうになってしまうシーンも多数ありました。絶望感に泣き、感動にも泣ける映画でした。
自由を求めて希望を捨てずに生き抜く大切さを教えてくれた
アンディ
良い意味での単純さ
全558件中、501~520件目を表示