劇場公開日 2022年6月17日

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「紙かみカミみかみ神」ショーシャンクの空に もにかさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0紙かみカミみかみ神

2019年9月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

どんなときも諦めないで とか
いかなる時も希望を捨てないで とか
こういう言葉は薄っぺらくてあまり好きではない

しかし今作は
「希望はいいもの」「希望は永遠の命だ」とか
どストレートにその台詞が発され、
メッセージを向けているにも関わらず
全く図々しくなく、真っ直ぐ胸に突き刺さる。
そんな魅力を持つのがこの作品だ。

個人的に印象に残ったシーンは
レッドの仮釈放の面談の部分。
「自分は更生したか」というお決まりの質問に
レッドはお決まりの猫かぶり回答を繰り返し
“rejection”の判定。
最後は自分の本音を打ち明けると
“approved”の判定。

これは人生で一度は経験しているであろう
就活の面接によく似ていて
自分をよく見せようと話を盛った面接は落ち、
ありのままの自分を出せた面接で
ようやく内定を貰えたという経験を思い出した。
これも簡単なようで実は難しく、
レッドもあの言葉が出るまで
多くの苦労があったことが想像できる。

そして、先程も申し上げたが、
本作は『希望』がテーマ。
にも関わらず、このシーンはレッド本人は釈放を諦め、希望をまるで捨てている。
“I got to live with that. Rehabilitated? It's just a bullshit word. So you go on and stamp your form, sonny, and stop wasting my time. Because to tell you the truth, I don't give a shit.”
この対比が非常に印象的だった。

そしてラストのシーンは、あまりにも美しすぎる
大傑作です。このような素晴らしい傑作に出逢えて
生きてて良かったと思えました。

葉