「自由への希望」ショーシャンクの空に Ryotaさんの映画レビュー(感想・評価)
自由への希望
今まで見た映画の中で、これほど感動し、勇気を貰えた作品は他にない。
主人公アンディの強い意志や決して曲げることのない信念に圧倒された。そして、どんな状況でも決して希望を捨てず、懸命に生きていた。そんな彼がどこまでもかっこよくて、ついつい感情移入して見入ってしまった。
また、この映画からは勇気を貰っただけでなく、様々なことを学ばせてもらった。
自由とは何なのか、それがこの映画の一つのテーマのようにも感じられた。主人公は最後まで自由を追い求め、最終的には掴み取った。だから結局、自由とは束縛から解放されること、になるのだろうか。劇中、ブルックスは刑務所から仮釈放され、やっと束縛から解放され、自由の身になった。しかし彼は、慣れない刑務所の外にだんだん恐怖を覚え、刑務所に戻りたいとまで思った。しかし結局自殺という道を選んでしまう。この彼の悲劇を見ると、到底解放されることが本当の自由だとは思えない。少なくとも彼にとっては刑務所の中にいた時の方が幸せだったと思う。
刑務所から出たアンディとブルックスはどうして同じ自由の身になったはずなのにこんなにも違う結末となってしまったのか。それは、希望や目標をもっていたかどうかという事に差があると私は思う。アンディは
いつも希望というものを持ち続けたから、本当の自由というものを手に入れられたし、その後も新たな目標に向かって歩み始めて行けたんだと思う。対してブルックスは釈放されたあとに希望を持っていなかった。というか、獄中にいた方が、鳥を育てながら生きがいを感じていてたと思う。結局、彼には、例え獄中の中だとしても、本当の自由は目の前にあったのだ。
最終的に、私はこの作品を通して、自由というものは自分の意思で作り出さなければならないということを強く感じた。