上流社会

劇場公開日:

上流社会

解説・あらすじ

1940年製作の名作映画「フィラデルフィア物語」を基に、コール・ポーターの歌曲を用いてリメイクしたミュージカル映画。1950年代半ば、ロードアイランド州ニューポートの大邸宅。富豪の令嬢トレイシーは、再婚相手ジョージとの結婚式を目前に控えていた。そこへ、いまだに彼女に未練がある元夫デクスターが現れる。さらに式を取材しに来た雑誌記者たちも加わり、事態は思わぬ方向へと転がっていく。トレイシーをグレース・ケリーが演じ、モナコ大公との結婚で女優を引退した彼女の最後の映画出演作となった。元夫をビング・クロスビー、雑誌記者をフランク・シナトラが演じ、ジャズの巨匠ルイ・アームストロングが本人役で登場。監督は「イースター・パレード」のチャールズ・ウォルターズ。

1956年製作/111分/G/アメリカ
原題または英題:High Society
配給:東京テアトル
劇場公開日:2022年2月25日

その他の公開日:1956年10月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 アカデミー賞(1957年)

ノミネート

作曲賞(ミュージカル) ジョニー・グリーン ソウル・チャップリン
主題歌賞
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映画レビュー

2.0ラブコメものとしては良作

2025年1月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

評論子はアメリカの地理には決して詳しくはないのですけれども。
本作の舞台になっているロードアイランド州のニューポートというのは、どうやら高級別荘地ということのようです。
それが、きっと、本作の邦題となっている、いわゆる上流社会ということなのでしょう。

そのニューポートに居を構えるサマンサ・トレーシーは、雑誌の取材記者を煙に巻こうと、わざとらしく上品ぶった振舞いの彼女や彼女の妹は、それだけに噴飯ものですけれども。

しかし、マズい写真を写されてしまったカメラマンのカメラを、わざとらしく落として壊してしまう彼女は、なかなかの知恵者・曲者(くせもの)でもあったと言えそうです。

トレーシーは、ジョージとの再婚を決めたということですけれども。
前夫・デクスターが音楽家に転身したことも、気に入らなかったようです。
彼女は、デクスターには、官僚のような安定した堅実な生活を営んで欲しかったらしいようです。
それで、鉱山会社の御曹司というジョージを再婚相手に選んだといったところでしょうか。

父親の踊り子との浮気を知って、当時の夫だったデクスターには「完璧な夫」であることを彼女が求めただけの話で、彼に何か(夫として人格的な?)問題があったということでもなかったようには見受けられましたけれども。
結局は、スバイ社が送り込んできた雑誌記者・マイクに口説かれて、マイクとも「良い関係
」になりかかったことで、そういう完璧主義の彼女自身の殻が破れたといったところでしょう。

その意味では、トレーシーとデクスターとは、戻るべきところに戻ったというべきなのだろうとも思います。
いわば、ジョージとマイクを触媒としての化学反応で。

作品全体としては、けっこう「上流社会」のお上品な生活ぶりを背景に、ミュージカル作品としてのたっぷりの音楽に乗せて、ラブコメ要素満載で描いていたということなのでしょうか。

「愛しのミュージカル映画たち」と銘打って地元のミニシアターが上映したミュージカル映画6作品のうちの未鑑賞の一本になります。
楽器も演奏できず、歌も音痴なのですけれども、なぜかミュージカル大好き映画ファンの評論子としては。

評論子的には、まずまずの良作といった一本です。

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talkie

4.0【”喧嘩する程仲が良い。そして元鞘。”グレイス・ケリーの素面の時のクール・ビューティさと酔った時の可愛さのギャップに惹かれる作品。サッチモの演奏シーンの存在感が今作の趣を高めています。】

2023年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

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NOBU

4.0ゴージャス!ゴージャス!ゴージャス!

2022年3月19日
iPhoneアプリから投稿

タイトルに偽りなしの上流社会のゴージャスぶりをこれでもかと見せつけてくれる、ミュージカルの傑作です。ゴージャスその1・ルイ・アームストロングから始まって、ビング・クロスビー、フランク・シナトラと最高のミュージシャンが魅力的な歌声や演奏を聴かせてくれる。ゴージャスその2・グレース・ケリーの美しさと、サファリスーツから舞踏会のドレスまで次々と魅せてくれる美しい衣装。ゴージャスその3・フランスのシャトーのような邸宅と見事に再現した屋敷の内装や豪華な食器などの小道具の数々。ワイングラスはバカラかな?お話し自体は他愛ないけど、だからこそいい気分でゴージャス振りが楽しめます。役者では、グレース・ケリーのクールビューティーさとツンデレ振りが魅力的。ビング・クロスビーの低音を響かせる歌声も、素晴らしかったです。

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シネマディクト

3.5グレース・ケリーがビング・クロスビーとデュエットするが、彼女は本当に歌ったのだろうか?

2022年3月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

グレース・ケリーってオードリー・ヘプバーンとキャラクターがかぶると思った。明らかに、マリリン・モンローとは違う。僕はマリリン・モンローを下品なセックス・シンボルと思っていたが、この映画のグレース・ケリーを見て、必死にセクシーさを演じるマリリン・モンローの可愛らしさが分かった気がした。
グレース・ケリーやオードリー・ヘプバーンは次元を超えた美人だと思った。それが可愛く演じる。この世の人じゃ無い訳だ。
グレース・ケリーがビング・クロスビーとデュエットするが、彼女は本当に歌ったのだろうか?
不確かな話だが、ヘップバーンは歌が下手だったそうである。

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アンドロイド爺さん♥️