ジャッカルの日のレビュー・感想・評価
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『アルジェの戦い』はイタリア映画だった。
高校一年の時、友人と『テアトル東京』へ封切りで見に行った。その友人が『2001年宇宙の旅』を『テアトル東京』で封切りで見たそうで、その影響で『テアトル東京』で封切る映画は名作と思っていた。その頃まだ『2001年宇宙の旅』は見ていないと言う事になるが、ちょうど、その頃、リバイバル上映が『テアトル東京』で上映中されたはずだ。
さて、当該映画はスイカとドゴールの場面だけ覚えているだけで、ほとんど、印象が残らない映画だった。つまり、ベトナム戦争の悪の権化とドゴール大統領を見ていたので、こう言った極右のテロを容認できなかったからである。反動で『アルジェの戦い』を見て、感動した事を改めて思い出した。
フィクションだから、何故この結末が?と思ったが、この極右団体は現実に存在していて、1968年にドゴールと和解している。あとから世界史の教師にその話を聞き、テロリストは左翼だけではないと知ることになった。
ダラダラして、サスペンス性が全く無い映画だと思う。但し、この頃フランスは旧宗主国としてベトナム和平の為にアメリカとベトナムの仲介役を努めていた。この映画を見て『フランスってこんな話認めているのか?』とフランスに対して幻滅感を抱いた。『アルジェの戦い』はイタリア映画だった。フランス系の映画が嫌いになった。そんな気持ちの元になった映画だったかもしれない。もっとも、原作も映画もフランスじゃないけどね。
追記
イヤハや、
『ダラスの熱い日』も同じ友人と見たと思い出した。この頃…こう言った映画はやっていたんだね。
最後までドキドキはらはら
動物ものかと思って借りてきた。全く違った。スパイ映画?観ながらどっちを応援すべきかさえ分からなくなってきて混乱した。使い捨てのような扱いの女性が可哀想。まさか主人公が非情な暗殺者だったとは! もう少し足が付かないように行動出来ないものか? いつもギリギリで逃げ切る様子がまた手に汗もの。あの仲間が拷問でいつジャッカルと言ったのか分からなかったが、白状しなければ、確実に暗殺は成功したと思わせる。ジャッカルは手際も良いし、利用したら最後、容赦なく殺す。ただこの映画沢山人が死んでいくが、殺しのシーンは隠れて見えない事が多いだけに最後はビックリ&壮絶!
大昔観たことがあったようだが最後のシーン以外は忘れていたので、スリルを味わいながら楽しんで観る事が出来た。
プロの殺し屋の「読み」
1970年代の映画だが、今見ても楽しめる
ジンネマン監督の傑作
ジャッカルの 一歩先行く仕事振りが、興味深い
パスポート、アルファロメオ、銃の仕様も
変装も…
女も男も 自分の性をも使って、駒の様に
利用してゆく
最終突破に「傷痍軍人」を使うというのも、
フランス人の軍人への敬意を利用している
武器や変装だけでなく、空気を読む、相手の心の隙を突くなど 勘の冴え、等も テクニックとして 見せている
人間味のないジャッカルに 当時、無名だったフォックスを抜擢し、その存在の軽さが 逆にリアリティを感じさせる
反対に、彼を追うルベル警視に 人間味を持たせている(手柄を途中で 横取りされそうなところも!)
空の巣症候群ともいうべき、マダム・モンペリエは ジャッカルにつけ込まれてしまうのだが、デルフィーヌ・セイリグが 女心の隙と大人の色香を見せて、とても美しい
(ジャッカルにも ときめきが… これも計算ずくなのだろうか… 夫人は 即、捨駒にされる )
スパイや軍人などが、そのスペックを上げてゆくと 人間味がほとんど無くなるのだな、としみじみ思う
あと、ハニートラップは いつも鉄板!
政治家や官僚って、
こんな風に 罠にはまるのだろうか?
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