ジプシー 風たちの叫び
劇場公開日:1989年9月23日
解説
戦争という敵から逃れようとする人々の姿を描く幻想物語。エグゼキュティヴ・プロデューサーはジョージ・ハリソンとデニス・オブライエン、製作はボブ・ワイス、監督・脚本・主演はボブ・ホスキンスで、彼の初監督作品にあたる。共同脚本はニコール・デ・ワイルド、撮影はフランク・タイディが担当。出演はほかにデクスター・フレッチャー、ゾーイ・ナゼンソンなど。
1987年製作/イギリス
原題または英題:The Raggedy Rawney
配給:シネセゾン
劇場公開日:1989年9月23日
ストーリー
小さな村の駐屯地で、先輩の助言に耳を傾ける一人の新兵トム(デクスター・フレッチャー)は恐怖に震えていた。とそこへあちらこちらで砲弾が炸裂、ついに戦争の恐怖に耐えかねた彼は、止める将校を傷つけ、夜の闇の中へ狂ったように逃げ出すのだった。翌朝目覚めたトムの傍らには、近くに休息を取っていたジプシーの娘ジェシー(ゾーイ・ナゼンソン)がいた。出発するジプシーの馬車を追いかけてゆくうちに、トムは一軒の農家でひとり遊ぶ少女と出会った。少女のされるがままに化粧し、赤いドレスを着たトムは、彼女の両親が射殺されたことを知り、ショックをうけ森ヘ駆け込んだ。そこで彼の姿を見たジプシーのリーダー、ダーキー(ボブ・ホスキンス)は、トムを伝説の“ラジディ・ローニー”であると思い込む。そんな小さなきっかけで、トムはジプシーと行動を共にするようになり、やがて彼らは小さな農場でそこの農場主にとり入り、安定した生活を送るようになる。そのうちダーキーの娘ジェシーはトムの真の姿を知り、二人は情熱的な恋におちた。そんな幸せ日々に突然悲劇が訪れた。“ローニー”は一族から置きざりにされ、一方娘の妊娠を知ったダーキーは、ジェシーに中絶を強いた。夜中に再びトムが現われた時、ジェシーの心は複雑だった。“ローニー”の正体がトムであることに驚くジプシー達であったが、その頃彼らのそばに巨大な軍隊が近づいていた。幼き者たちに未来を託し、大人たちは最後の戦いに向かってゆく。ダーキーも、トムに娘とまだ見ぬ子供を託し、一隊を去ってゆく二人を見送りつつ武器を手にするのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ボブ・ホスキンス
- 脚本
- ボブ・ホスキンス
- ニコール・デ・ワイルド
- 製作総指揮
- ジョージ・ハリスン
- デニス・オブライエン
- 製作
- ボブ・ワイス
- 撮影
- フランク・タイディ
- 美術
- インドルジヒ・コチ
- 編集
- アラン・ジョーンズ
- 字幕
- 額田やえ子
受賞歴
第41回 カンヌ国際映画祭(1988年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | ボブ・ホスキンス |