十戒(1956)

ALLTIME BEST

劇場公開日:1958年3月15日

解説・あらすじ

旧約聖書の「出エジプト記」を壮大なスケールで映画化したスペクタクル史劇。ハリウッド創成期の巨匠セシル・B・デミル監督が、1923年に手がけた「十誡」を自らリメイクした。エジプト王ファラオは救世主の誕生を恐れ、新しく生まれるヘブライ人の男児をすべて殺すよう命じる。難を逃れるためナイル川に流された赤ん坊は王女に拾われ、モーゼと名付けられる。モーゼはエジプト王子として立派に成長するが、王の実子によって出自を暴かれ、砂漠へ追放されてしまう。やがて神からの啓示を受けたモーゼは、奴隷となったヘブライ人の解放を求めてエジプト王と対立する。1957年・第29回アカデミー賞で特殊効果賞を受賞した。

1956年製作/220分/アメリカ
原題または英題:The Ten Commandments
配給:パラマウント
劇場公開日:1958年3月15日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 アカデミー賞(1957年)

受賞

特殊効果賞  

ノミネート

作品賞  
撮影賞(カラー) ロイヤル・グリッグス
編集賞 アン・ボーチェンズ
衣装デザイン賞(カラー) エディス・ヘッド ドロシー・ジーキンズ
美術賞(カラー)  
音響録音賞  

第14回 ゴールデングローブ賞(1957年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) チャールトン・ヘストン
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写真:Photofest/AFLO

映画レビュー

3.5 映画館で観たかった

2025年10月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 海が割れるシーンばかりが有名になってしまったけど、前半にも迫力のある船の進水シーンなど見所は多い。

 自らヘブライト人としてエジプトを去るモーゼ。羊飼いとして穏やかに暮らすのだが、人を殺した罪にも苛まれるが、山の神の声を聞く。それは十戒。一行は奴隷解放の目的でエジプトのファラオ、義兄のラムセスと対決する。蛇対決、ナイルを血で染める対決。過去に抱いた姫との確執も・・・

 考えてみれば、二人の女と関係を持ち、人を殺したこともあるモーゼ像。人間臭くもあり、追っ手を振り切ったあとの腐敗した歓喜の様子と照らし合わせてみても、自己批判というようなものを感じてしまう。キリストとは違い、やはり神話的だ。

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kossy

4.0 セシル・B・デミル監督の集大成

2025年4月30日
PCから投稿

捉え方の難しい映画。

神話か、伝説か、歴史か
それとも娯楽なのかで
随分印象は変わる。

監督はセシル・B・デミル
CGも無い時代の凄い力作で
序曲のある映画も今は無い。
旧約聖書の出エジプト記を
スペクタルにドラマティックに
見せるための4時間弱は痺れる。

しかしこの映画は
歴史映画としてか
伝説映画としてか
神話を含んだものか
捉え方によって違う。

だから勉強しようと思う。

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星組

4.0 旧約聖書を題材にしたスペクタクル映画の金字塔⁉️

2025年2月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

楽しい

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活動写真愛好家

5.0 千恵蔵と右太衛門の時代

2024年9月24日
PCから投稿

芸術性や主題は無用、製作費青天井で大衆娯楽に徹した製作方針は昭和30年代の東映時代劇を彷彿とさせます。

・大げさで芝居がかった脚本による、わかり易いストーリー展開
・金を湯水のように使ってスタジオを丸ごと利用したセット撮影と合成を多用したロケ
・内面描写はなし、段取りと様式美に徹した演技とセリフ回し
・巨匠監督の号令一下、天皇の軍隊のようなスタッフ
ハリウッド黄金時代超大作の見本市です

「神の力」みたいな聖書に無関心な日本人には、むしろ純粋に娯楽作として観ることができましょう。

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越後屋