静かなる男

ALLTIME BEST

劇場公開日:2014年9月27日

解説・あらすじ

米アカデミー賞で史上最多となる4回の監督賞を受賞し、「男の敵」「駅馬車」「怒りの葡萄」など不朽の名作の数々を残したジョン・フォード監督が、自身のルーツでもあるアイルランドの小さな村を舞台に、詩情豊かな人間関係を描き出したヒューマンラブストーリー。アメリカでボクサーとして暮らしていたシーン・ソーントンは、戦いの場から身を引き、故郷のアイルランドに戻ってくる。他人の手にわたっていた生家を買い戻し、静かに暮らそうと考えていたシーンだったが、村の大地主で乱暴者のレッドもその家を買い取ろうと計画していた。シーンは村に着いてすぐに出会った娘メリー・ケイトと恋仲になっていたが、彼女がレッドの妹であったことから、事態はさらに面倒なことになってしまう。主演はフォード作品に欠かせないジョン・ウェインとモーリン・オハラ。1952年・第25回アカデミー賞では作品賞ほか7部門にノミネート。フォードが4度目の監督賞を手にした。ジョン・フォード監督生誕120周年を記念した2014年、デジタルリマスター版でリバイバル。

1952年製作/129分/アメリカ
原題または英題:The Quiet Man
配給:マーメイドフィルム
劇場公開日:2014年9月27日

その他の公開日:1953年3月3日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 アカデミー賞(1953年)

ノミネート

作品賞  
助演男優賞 ビクター・マクラグレン
脚色賞 フランク・S・ニュージェント
美術賞(カラー)  
音響録音賞  
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映画レビュー

5.0 帰郷もの名作

2025年12月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

待ちに待った映画です。

S・スピルバーグ「ET」でショーン(ジョン・ウェイン)のシャツが透けるシーンを再現したとか。

J・カーペンター「ゼイリブ」喧嘩シーンは本作品へのオマージュだったとか。

ところでB・ベルトルッチ「暗殺のオペラ」のオープニングは本作品意識してないか?

この前、観たH・ホークス「リオ・ロボ」と共鳴する風景(駅と川べり)が確認できたのは大きな収穫です。

J・フォードといえば西部劇の名手ですが、
現代劇も戦前、結構撮られてたのではないでしょうか?その点は淀川長治さんが、お詳しいのでしょう。

撮影監督ウィントン・C・ホックの重厚な画面はフランスの画家ドガの油彩画を見ている感じです。

フォード映画お馴染みのわちゃわちゃした感じがいいですね。映画館で観客の笑い声が聞こえたのは久しぶりです。

日本初公開当時のポスター(J・ウェインがM・オハラを引きづるシーン)も結構好きです。

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naoki

3.0 結婚する方法

2025年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
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kossy

3.0 退屈

2025年8月21日
スマートフォンから投稿

ダブルジョンによるアメリカ国立フィルム登録簿作品ですが、アイルランドのひなびた風情は感じるものの、何とも凡庸なストーリーで独特の風習も体感しづらく退屈な作品です。

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越後屋

4.0 【”アイルランド人魂。”アメリカから故郷に戻って来た哀しい過去を持つ男と、美しきアイルランド女性との恋物語。今作は悪人が一人も居ない爽やかなアイルランド人の善性溢れる物語である。】

2024年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■静かな生活を望み、アメリカから故郷の小村インスリーへと戻ってきた元ボクサー・ショーン・ソーントン(ジョン・ウェイン)。
 荒れ果てた生家を買い戻して新たな暮らしを始めたものの、同じく家を狙っていた村の大地主・レッドの反感を買ってしまう。
 さらにレッドの妹・メアリー(モーリン・オハラ)と恋に落ちたことから騒動が勃発するが。

◆感想

・アイルランドの自然を背景にした人間の善性に溢れるストーリー展開がとても良い。
 更に、インスリーに住む人々達も、最初はショーン・ソーントンを異邦人として警戒するが、彼がインスリーで生まれ育った事を知り、受け入れていく姿。
ー 徐々に明らかになる元ボクサー・ショーン・ソーントンが、故郷に帰って来た訳。けれども、誰もそれを批判しない・・。-

・ショーン・ソーントンとメアリーが一目惚れながら、メアリーの兄スクワイア―の持参金にまつわる事で反対されつつも、最後はソーントンがスクワイアーと殴り合いをして、和解する姿。
ー スクワイアーが、結婚に反対していたのは、金目当て出なかった事が良く分かるシーンである。ー

■私は、好きな俳優は多数居るが、アイルランドの出身の方が結構いる。
 ピーター・オㇳールは別格として(彼のエピソードは、伊丹十三氏の多数あるエッセイの中でも「ヨーロッパ退屈日記」に詳細に記載されている。弱者を愛する姿勢や、アイルランドを愛する小咄満載である。)、リーアム・ニーソン父さん(物凄く好き!全作観ている)コリン・ファレル・シアーシャ・ローニャン、キリアン・マーフィ(ムッチャ好き。)ブレンダングリーソン&ドーナル・グリーソン親子。
 名優ばかりである。
 あとは忘れてはいけない世界のロックバンド「U2」である。
 初期から名盤を出し続け「WAR」「ヨシュア・ツリー」「焔」・・。「Sunday Boody Sundy」「New Yers'Day」など、千回は聞いているぞ。

ー スイマセン・・。脱線しました。-

<私が仕事関係で知っているアイルランド人は、最初は取っつきにくい。だが、酒をパブで呑んだりする中で、その関係性は解れていく。
 今作は、アイルランドの人達が外部からの人間を警戒しつつ、最初は拒む姿と一度(殴り合ったでも)心を通わせた人に対しての温かい人間性溢れる姿を描いた逸品なのである。
 アイルランドは、酒も上手いし、一度は行くと良いのではないかなと思います。(但し、酒に強い事が前提ね。)>

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NOBU