劇場公開日 1962年12月15日

「脚本の見事さは他の戦史を扱った戦争映画の中で一番のものだ」史上最大の作戦 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0脚本の見事さは他の戦史を扱った戦争映画の中で一番のものだ

2019年5月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

脚本が素晴らしい
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ
大量の登場人物を上は元帥から下は十代の新兵、市民、レジスタンスまで扱い、様々なエピソードを縦横に巡らせて、全体として巨大で見事な絵柄のタペストリーを織り上げて、この巨大な作戦の全貌を俯瞰させてくれる
これ程見事に構成された脚本は他に類を見ない

もちろん戦闘シーンの迫力も物凄い
クライマックスの上陸シーンなどは恐ろしいほどの人数のエキストラを動員しており、昨今のCGでコピペしたような嘘でない迫力がある

そしてその戦闘シーンの中にはぐれた兵達や、負傷して戦えず傍観する物語が意外なほど挟まれる
決して勇猛果敢な英雄達だけの物語ではなく、一兵卒、一般市民の視点を忘れずに製作されている

この脚本の見事さは他の戦史を扱った戦争映画の中で一番のものだと思う

超有名な口笛のマーチはラストシーンで流れるが、劇中で様々なアレンジで使われている

あき240