「ベトナム戦争の狂気」地獄の黙示録 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ベトナム戦争の狂気
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巨匠が描いたベトナム戦争、コッポラが「地獄の黙示録」、キューブリックが「フルメタルジャケット」だ。同じベトナムが舞台でも、ジャングルと市街戦の違いがあるが、どちらも狂気を描いている。こちらは、その狂気が一種の宗教的カリスマ性を持ったカーツ大佐を生んだ。ストーリーは彼を暗殺する話だが、至る所でベトナム戦争の狂気を描いている。戦争中なのにサーフィンの波のことばかり気にしている隊長はまだよいが、ヘリコプターにオープンリールの装置まで持ち込んでワルキューレの騎行を大音量で流しながら逃げまどうベトナム人を殺して行くアメリカ兵は、まさにゲームセンターで遊んでいるようなのりで人を殺していくという狂気だ。カーツ大佐も優秀な兵隊から次第に精神に異常をきたし、カルト的指導者になっていったということか?
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