ジェット・パイロット

劇場公開日:

解説

航空機制作会社を経営、自らもパイロットとして世界早回り飛行の記録樹立者の経歴をもつハワード・ヒューズが提供する航空映画。「北京超特急」のジュールス・ファースマンが航空映画専門の脚本家バーニイ・レイ・ジュニアの協力を得てシナリオを書き、「アナタハン」のジョセフ・フォン・スタンバーグが監督した。撮影監督は「捜索者」のウィントン・C・ホック、音楽はブロニスロー・ケイパー。主演は「荒鷲の翼」のジョン・ウェイン、「死の猛獣狩」のジャネット・リー。ジェイ・C・フリッペン、ポール・フィックスなどが助演する。アメリカ空軍の全面的な協力によって完成した。

1956年製作/112分/アメリカ
原題または英題:Jet Pilot
配給:RKOラジオ
劇場公開日:1957年11月20日

ストーリー

アラスカの米空軍パーマー基地を飛び立ちベーリング海峡の哨戒に当っているシャノン大佐(ジョン・ウェイン)のジェット戦闘機隊は、ある日、不法越境してきたソ連ミグ戦闘機を発見、威嚇射撃を浴びせた。と、ミグ機は意外にもパーマー基地に着陸、中からは美しいソ連の婦人パイロットが現れた。アンナ(ジャネット・リー)という、そのソ連美人は空軍中尉で、過失を犯し銃殺されそうになったので逃亡してきたのだ、と自供した。米空軍はアンナから機密を嗅ぎだそうとシャノン大佐に命じ、その身辺に付添わせることにした。大佐はアンナを自らのジェット機に乗せ、その飛行ぶりを見たりしてソ連空軍の技術を探った。調査が一段落した大佐はアンナを連れ保養地パーム・スプリングに出かけた。楽しい幾日か過ぎたが基地のブラック少将から突然、アンナを国外追放するから即時帰還せよとの命令が大佐のもとへ届けられた。このとき、今はアンナを愛し始めた大佐の心は決まった。アンナが国外追放を免れるためには自分と結婚する以外にないと考えた大佐は判事のもとで直ちに結婚式を挙げて基地へ戻った。、その大佐に、ブック少将はアンナがソ連のスパイであるとの証拠を示した。騙されたと知って怒りに燃える大佐はアンナに報復するため少将に奇策を具申した。シャノン自らアンナとジェット機でソ連領に入れば、ソ連は、愛妻を慕って米軍人が脱走して来たと歓迎するに違いない。これを利用しソ連空軍の機密を盗み、脱出は双方捕虜の交換によって行おうーという筋書きである。少将の承認を得た大佐は、ある夜アンナとともにジェット機を駆りシベリアへ着陸した。果たしてソ連軍は2人を歓迎、大佐を技術教官として好遇した。その上大佐は、親子ジェット機という新型機のテストまで任された。ところがこの親子ジェット機は、これまで腕利きの赤軍パイロットさえ扱いかねた難物。しかも大佐へのテスト委任の陰には、彼を怪しいと睨んだ赤軍が、万一テストに成功しても料理に仕込んだ薬品で痴呆同様にしてしまうとの謀略が秘められていた。しかしテスト飛行の当日、これを知ったアンナは今こそ赤い祖国に反抗し愛に生きようと決心、大佐を助けてジェット機に乗り込み、ソ連空軍の追撃を退け無事アメリカへと向った。

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