サンセット物語
劇場公開日:1966年9月1日
解説
ギャビン・ランバートの小説を彼自身が脚色、「マンハッタン物語」のロバート・マリガンが監督したハリウッド・スターの出世物語。撮影はチャールズ・ラング、音楽は「マイ・フェア・レディ」のアレンジャー、アンドレ・プレヴィンが担当、彼の作曲になるミュージック・ナンバーが3曲挿入されている。なお主演ナタリー・ウッドの衣裳を、イーディス・ヘッドが「グレート・レース」につづき担当している。出演はナタリー・ウッドのほかに「サウンド・オブ・ミュージック」のクリストファー・プラマー、「逃亡地帯」の新人ロバート・レッドフォードほか。製作は「アラバマ物語」「マンハッタン物語」など、ロバート・マリガンとはコンビのアラン・J・パクラ。
1966年製作/アメリカ
原題または英題:Inside Daisy Clover
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1966年9月1日
ストーリー
1936年8月24日はデイジー・クローバー(ナタリー・ウッド)の誕生日。トランプ占いで日を送る母親と2人で、海浜にあるトレーラーの中に住んでいる。年は15。学校へも行かず、いつも浮浪児みたいなかっこうで、遊びたいときに遊び、食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。こんな娘の誕生日を祝ってくれる人は1人もいない。だが何にもまさるお祝いが舞いこんだ。新人タレントの募集に応募するため送ったレコードが、映画会社の目にとまったのだ。立派な自動車の出迎えをうけ、案内された所は、映画界の大立者レイモンド・スワン(クリストファー・プラマー)とその妻メローラ(キャサリン・バード)の前だった。デイジーにとって、それはまるで別世界に住んでいるような人たちだった。スクリーン・テストは上々。デイジーは新スターとして契約されることになった。スワンはこの秘蔵っ子を人々に紹介するため、自宅で大パーティを開くことにした。だが華やかだがきゅうくつなこの新世界の生活に耐えきれないデイジーは、丁度知りあった2枚目スターのウェード・リュイス(ロバート・レッドフォード)と手に手をとって姿をくらましてしまった。やっとスワンの手許にデイジーが引き戻されたのも束の間、彼女とウェードは強引に結婚へゴールインしてしまった。だがハネムーンもそこそこに、ウェードは姿を消してしまった。彼は元々メローラの愛人だったし、女を愛せない男でもあったのだ。デイジーの夢と希望はうち砕かれてしまった。同時に母の死は、彼女の神経を全く痛めつくしてしまった。しかし契約を盾にスワンは仕事を強制する。ガス自殺を決意したがそれも失敗。仕様がない、やれるとこまでやり抜こうと彼女が家を出たとき、ガスに引火して家は吹っ飛んでしまった。とにかくやり直しだ。そう決心したとき、彼女は17歳になろうとしていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・マリガン
- 脚色
- ギャバン・ランベール
- 原作
- ギャバン・ランベール
- 製作
- アラン・J・パクラ
- 撮影
- チャールズ・ラング
- 音楽
- アンドレ・プレビン
- 衣装デザイン
- エディス・ヘッド