ザ・ロック

劇場公開日:

解説

猛毒の神経ガス・ロケット弾を奪ってアルカトラズ島を占拠したテロリスト集団と、密命を帯びて島に潜入した2人の男の戦いを描いたアクション大作。スリリングなストーリー、大がかりなアクション、主演の3人の男優の好演など見どころは多い。「ホーリー・ウェディング」のデイヴィッド・ウェイスバーグとダグラス・S・クックの原案を基に、彼らとこれがデビューとなるマーク・ロスナーが共同で脚本を執筆。監督に前作「バッドボーイズ(1995)」でデビューし、注目されたマイケル・ベイが抜擢された。製作は「クリムゾン・タイド」「バッドボーイズ」などのヒットメーカー・コンビ、ドン・シンプソンとジェリー・ブラックハイマーで、95年に他界したシンプソンの遺作となった。エグゼクティヴ・プロデューサーはウィリアム・スチュアート、ルイス・A・ストローサー、主演のショーン・コネリーの共同。撮影は「ハードロック・ハイジャック」のジョン・シュワルツマン、音楽は「9か月」のニック・グレニー・スミスと「デンジャラス・マインド 卒業の日まで」のハンス・ジマー、美術は「クリムゾン・タイド」のマイケル・ホワイト、編集は「セブン」のリチャード・フランシス・ブルース、衣裳は「バッドボーイズ」のボビー・リード。特殊効果コーディネーターは「ツイスター」のマイケル・メイナーダス、特殊視覚効果はドリーム・クエスト・イメージスが担当。主演は「理由」のショーン・コネリー、「リービング・ラスベガス」のニコラス・ケイジ、「ニクソン」のエド・ハリス。共演は「トゥームストーン」のマイケル・ビーン、「12モンキーズ」のデイヴィッド・モース、「デンバーに死す時」のウィリアム・フォーサイス、「彼と彼女の第2章」のジョン・スペンサー、共に舞台で活躍し、これが映画デビューとなったクレア・フォーラーニとヴァネッサ・マーシルほか。

1996年製作/135分/アメリカ
原題または英題:The Rock
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
劇場公開日:1996年9月14日

ストーリー

米海軍の歴戦の英雄ハメル准将(エド・ハリス)は、12人の部下と共に海軍兵器庫から致死性の神経ガス・ロケット弾を奪うと、観光客81人を人質にアルカトラズ島を占拠。ロケットの照準をサンフランシスコに向けた。ハメルが奪った新兵器の神経ガスを燃焼し、効力を失わせることができるのはプラズマ兵器だけだが、未だ開発中でタイムリミットまでに間に合うかはおぼつかない。残る手段はただ一つ、島に潜入してロケットの発射装置を除去するしかない。FBIの化学兵器スペシャリスト、スタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ)がその任務に選ばれた。かつて脱獄不可能な刑務所として知られたアルカトラズは、もともと複雑な設計に加えて増改築を繰り返したため、内部を知る者は誰もいない。ただ一人、33年前にここから脱獄した囚人ジョン・パトリック・メイソン(ショーン・コネリー)を除いては。メイソンは最高の訓練を受けた元SAS(英国特殊空挺部隊)の諜報部員だが、なぜかその存在は一切抹消され、裁判も行われぬまま60歳を越した今も幽閉され続けていた。メイソンは恩赦を条件に協力を要請するFBIの言葉を信じず、一瞬の隙をついて逃亡。シスコ市街で激しいカーチェイスを繰り広げ、ただ一人の肉親である娘のジェイド(クレア・フォーラーニ)と会っているところをFBIに包囲された。だが、グッドスピードはメイソンを囚人としてではなく、作戦の協力者として扱い、彼の信頼をかちえる。メイソンを案内人に、アンダーソン中佐(マイケル・ビーン)率いる海軍特殊部隊シールが海中から島に潜入するが、センサーに引っ掛かり、待ち伏せしていたハメルの部隊と銃撃戦となる。シールは全滅し、生き残ったのはグッドスピードとメイソンの2人だけだった。ハメルの部下の追撃を振り切りながら、彼らは一つまた一つとロケットを解体していくが、ついに敵の手に落ちる。メイソンはハメルと相対した時、彼の目にただのテロリストでない軍人の魂を見る。独房から簡単に抜け出した2人は、残る2基のロケットを探し始めた。タイムリミットが迫り、大統領は人質を見殺しにしても島を焼き尽くす苦渋の決断を下す。一方、メイソンと出会ったことで目覚めたハメルは、発射したロケットの目標をずらした。指揮官の翻意に怒った部下たちは反乱を起こし、ハメルは撃ち合って死ぬ。グッドスピードが残る1基のロケットを解体したことを発煙筒で知らせるが、一瞬早くプラズマ兵器を搭載した戦闘機が爆撃した。だが、建物には損傷はなく、グッドスピードも無事だった。FBI長官ウォマック(ジョン・スペンサー)に恩赦の意思がないことを知る彼は、メイソンを逃がした。メイソンは代わりにある場所を教えるが、それはケネディ大統領暗殺事件の真犯人をはじめ、彼がかつて調査した数々の重大事件の証拠を収めた、マイクロ・フィルムの隠し場所だった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第69回 アカデミー賞(1997年)

ノミネート

音響賞  
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映画レビュー

3.5ハンス・ジマーがここでもあの旋律を!

2021年4月30日
PCから投稿

マイケル・ベイやブラッカイマーという名前がまとっている90年代アクション感の権化というか、ひとつの完成形と言える作品。ぶっちゃけ突っ込みどころは多々たるし、いま見直すとアクション面での物足りなさ(特に肉弾戦)はあると思うが、映画館で観たいジャンルのひとつとして、いつまでも作り続けられて欲しいので、本作をラインナップにいれてくれた「午前十時の映画祭」には心から感謝します。

おお!と思ったのは、序盤のカーチェイスシーンで『パイレーツ・オブ・カリビアン』のメインテーマのメロディが流れたこと。もちろんどちらの映画も音楽担当はハンス・ジマーであり、ジマーもまた、90年代以降の映画のフォーマットの形成に大きな役割を果たした人物だ。

そのジマーが、逆引きするならお試し的に本作のチェイスシーンに忍ばせた旋律が、のちに『パイレーツ~』でさらなる大舞台を与えられる。そんなドラマも感じられるのは、後から歴史を俯瞰できるからこそのお楽しみでありましょう。

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村山章

3.0プレッシャー最高‼️

2024年10月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

特に好きな俳優が出てるわけじゃないけど、アクション映画の大作ってことで鑑賞。

うん、ハラハラして普通に面白かったよ。

ストーリーや展開に文句はない。
けどやっぱりアクションがいまいちだったかな。
市街地のカーチェイスとかめっちゃ力入れてたけど、正直そこはどうでもいいのよ。
やっぱり監獄内でのアクションを頑張って欲しかったな。
いや全然大した事ないとは思ってないし、派手な演出も良かったんだけど、強いて言うなら地下の迷宮の看破にもう少し時間かけて欲しかったかなって。あと銃撃戦メインなのも味気ない。
まあ、バチバチに肉弾戦するような面子でもないからしょうがないかな。

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カミムラ

5.0皆かっこいい!

2024年9月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、VOD

興奮

コネリーとエド・ハリスがとにかく格好良い!
曲もさすがハンス・ジマー!

日曜洋画劇場では冒頭の大佐の奥様の墓参りシーンがカットされてたんだなあとアマプラで気づく。

私はコネリーは最後の聖戦とこの元スパイ役が1番好きです。

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ムーン

3.5スターの好演

2024年9月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

ツッコミ処はたくさんあります
あのロケットの中身を中東かどこかに売ればもっと大金が手に入るだろうし、刑務所のボイラー?あんなところにそんなものを?(笑)とか、仲間がやられるのわかってたけど早過ぎじゃん!とか、それ胸ポケットに入れるか!?とかとかとかあれやこれや…ツッコミながら観れるサブスク旧作鑑賞の楽しみ方(^^)

とにかく!!!
ニコケイ、ショーンコネリー、エドハリスとスター俳優の好演が良かったです
公開時に観てたらもっと良かったんだろうな
ニコケイ今回はもやしっ子だけどカッコかわいいしショーンコネリーはもっとイケシブオヤジ!

ハンスジマーの音楽はパターンが同じで全部パイレーツに聞こえる(この映画より数年後作だけど)のでなんとか違う世界に変えてほしい
ほんとにほんとでどうにかしてほしいハンスジマーよ…

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映画鑑賞初級