サマーストーリー

劇場公開日:

解説

今世紀初頭のイギリス、ダートムア地方を舞台に、二人の若者の淡く激しい身分違いの恋の行方を描く。ジョン・ゴールズワージーの短編小説『林檎の樹』の映画化で、製作はダントン・リスナー、監督は「天才悪魔フー・マンチュー」のピアス・ハガード、脚本はペネロープ・モーティマー、撮影はケネス・マクミラン、音楽は「星に願いを」のジョルジュ・ドルリューが担当。出演は「ハンドフル・オブ・ダスト」のジェームズ・ウィルビィ、イモジェン・スタッブスほか。

1988年製作/イギリス
原題:A Summer Story
配給:松竹富士
劇場公開日:1989年7月29日

ストーリー

1902年夏、友人ロバート・ガートン(ハリー・バートン)と共にダートムア地方を徒歩旅行するフランク・アシュトン(ジェームズ・ウィルビィ)は、途中足を挫いてしまい、野原で出会った美しい娘モーガン(イモジェン・スタッブス)が引き取られて暮らしているナラコウム夫人(スザンナ・ヨーク)の民宿に世話になることになった。いつしかミーガンに心魅かれてゆくフランクは、足のケガを口実に、ひとりここに残っていた。そんな彼に敵意をむき出しにするのは夫人の息子ジョー(ジェローム・フリン)で、彼もミーガンを愛していたのである。お互いに好意を抱くフランクとミーガンは、やがて羊の毛を刈るために訪れた近くの農場の羊小屋で、ついに初めて愛を確かめ体を重ねた。そして家に帰った後も、二人は月明りの下で、小川の中で再々愛を交わしあう。やがて二人の様子を察したナラコウム夫人から部屋を空けるように言われたフランクは、ミーガンに駈け落ちの計画を打ち明け、旅立っていった。彼女はこの申し出を喜んで承諾する。金を引き出すためにトーキーの銀行を訪ねたフランクは、そこで旧友フィル・ハリディ(ジョン・エルムズ)と出会い、彼の妹ステラ(ソフィー・ウォード)たちと食事を共にした。翌朝金の引き出しに手間取ったフランクは汽車に乗り遅れ、ハリディ兄妹に誘われるまま彼らと合流する。次の汽車の時間が迫ってきたが、彼はハリディ兄妹と休暇を過ごすことを選んでしまった。次の日たまりかねてトーキーにやってきたミーガンは、群衆をかきわけフランクを探すが、一日早く彼女を見つけたフランクは、静かにミーガンの後をつけた挙句、彼女の前から姿を隠すのだった--。20年の月日が流れ、妻ステラと共にダートムアを訪ねたフランクは、かつての友人ジム(ケン・コリー)からミーガンの悲劇的な最期を知らされる。彼女はフランクとの間の男児を出産した後、あまりの難産で息をひきとったのだ。愕然とした思いでトーキーへと車を走らせるフランクは、道すがら若き日の彼の面影を持ったひとりの青年の姿を目にとめる。彼こそ自分とミーガンとの間に生まれた子供なのだと心で思いながら……。

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映画レビュー

5.0サマーストーリー

2020年7月6日
iPhoneアプリから投稿

こんなに切ない作品は無い
涙無しでは見れなかった

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alextm
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